ポジティブの過ち
私はポジティブに生きことをモットーに生きています。
だからこそ、みんなにもポジティブな気持ちで、
この人生を謳歌してほしい。
心からそう思っています。
ただ、時にポジティブの押し売りは
人を傷つけることがあります。
私が前職で働いていた時の話です。
仕事で失敗をし、落ち込んでいる後輩がいました。
私はその後輩に対し、
「そんな失敗で落ち込むなよ。死ぬわけではないし、
次に活かそう。」と励ましの言葉をかけました。
私は良かれと思って後輩にポジティブな言葉を投げかけたのですが、
後輩の受け取り方は違いました。
「先輩はいいですよね。能天気で、先輩からしたら小さなことかもしれないけど、私にとっては辛いことなんです。」と言ってその場を立ち去りました。
次の日、後輩は上司に辞表を渡し、
その日以来、後輩とは会っていません。
私があの時、もっと後輩の立場に立ち、話しを聞いていれば
後輩は仕事を辞めなかったかもしれない。
私はここで、ポジティブは返って、
相手を傷つけてしまうのだと学ぶことができました。
ではあの時に、私はどのような対応を取れば、後輩のためになれたのか、、
それは、相手の立場に立ち、話し聞くこと。
そしてネガティブな感情を否定するのではなく、
次同じ失敗をしないための解決策を一緒に考えることが
大事だったのではないかと思います。
後日談
あれから3年が経ち、
仕事を辞めた後輩と連絡を取る機会があり、
食事に行きました。
後輩にあの時の謝罪をすると、
後輩はケロッとした表情で一言。
「そんなことありましたっけ?」
「おい。」と心の中で思いつつも、
内心「ホッ」としました。
その後輩はずっとやりたかったことで独立し、
生き生きと仕事をしていました。