20200428

その前の日は、頭痛がひどくてお茶を残した。ヨギティとpukkaの、ミントとリコリスの、を混ぜたのを。ベッドの中でずっと喉の奥からにんにくと酒粕の香りが登ってきた。
去年、ベジでカルボナーラっぽいもの作れないかと思って、調べたら酒粕と白味噌があればできるというレシピを見つけたので、反射的に買って、一度試したまま冷蔵庫のなかに放置されていた酒粕だった。

それで、運動ができなかったので、そのぶん歩くか自転車に乗ろうと思ってたけど、いつの間にか時間が経ってしまった。雨がいかにも降りそうな厚くて黒い雲が見えた。外に出てみるとゴロゴロ音がして、と書いて、ゴロゴロって音が本当にしていたかわからないけど、ゴロゴロって表現したらそれらしき体感を共有できている気がするから使っている。

『セーラームーン』のテレビシリーズ3シーズン全話がYouTubeで配信されると知って、8話まで見た。見たのはたぶん小学生以来で、当時から水野亜美が好きだったのだけど、なんでだったのだろうと確かめたくて、亜美ちゃんが出てくるところまで。亜美ちゃんはIQがめちゃくちゃ高くて、という設定を改めて確認して、あとブルーなところ、水、みたいなのが好きで、という話をオカダにしながら、『聖闘士星矢』ならキグナスの氷河かアンドロメダの瞬、わたしは星矢通ってないとオカダ、でも暑苦しくないのが良いよなっていうのは一致して、ていうかメインキャラ5人のうち星矢以外暑苦しくなくない？ そう、それで、たぶん行くすえがわからない変数が多いときは、わかる範囲で、情ではなく知識で、幅がせまくても絶望的であっても、知識で交通整理する／されるほうが落ち着くよねという話になった。

黒水晶に、人間の欲望からのエナジーを注ぎこもうとしているクイン・ベリルが、配下のジェダイトに任せていて、全国模試1位の亜美ちゃんが通うクリスタルゼミナールに通っている中学生たちから集めるという回だった。
冒頭の、ベリルとジェダイトのやりとりがすごかった。

「今、日本の子どもたちは勉強に追い立てられ、苦しんでおります」
「教育ママ群と呼ばれる妖魔のごとき母親が多いという情報はわたしも得ている」
「子どもたちを一流の幼稚園、一流の小学校、一流の中学校、一流の高校、一流の大学に行かせようと親たちは必死なのです」
「で、一流の大学を出て、その後はどうするのじゃ？」
「はて、そこまではちょっと」
「うむ、任す」