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「12星座」の解像度を”音楽”を使って上げてみる。〜牡牛座編〜【占星術】

こんばんは!

いつもは天体や12星座についてを淡々と考察しているのですが、今回は方向性を変えて”音楽”と絡めて「12星座」を解釈してみたいと思います!

選曲は全て、普段から色んなジャンルを聞く”私”の純度100%オール主観です。

誰もが一度は聞いたことがあるであろう有名なヒット曲(またはアーティスト)にフォーカスして、曲の紹介を交えつつ各星座の本質を語っていきたいと思います。


★今回は各アーティストの「生まれ星座」に合わせて選曲してみました!

頑張って12星座分を投稿していきたいと思います。ご自身にとってゆかりのある星座の曲はもちろん、そうではない星座の曲もぜひ聞いてみてください。(今回はメジャーな曲やアーティストばかりではありますが)音楽好きとして、何か”新しい発見”に繋がったら嬉しいです。

歌詞も含めて1曲ずつ丁寧に解釈を書き綴ってみました。とても長いので、一曲ずつ投稿していきたいと思います。第2回の今回は【牡牛座】編です。




【牡牛座♉️】平井大「題名のない今日」



  1. 続いては、「牡牛座」について。選んだのはシンガーソングライター・平井大さんの「題名のない今日」です。

平井大さんは1991年5月3日生まれの牡牛座さんです。牡牛座は体の部位で「喉」「声帯」を担当しますが、平井さんはその象徴通りにとっても耳心地の良い綺麗な歌声の持ち主です。

平井さんの曲は初夏の風を浴びながら時間を気にせずに聴いていたくなるような曲ばかりで、まさに”牡牛座のイメージ通り”。

そんな平井さんの楽曲の中でも”ありふれた日々の中にある幸せ”にフォーカスした曲がこの「題名のない今日」という曲です。


例えばどんな理想も描ける
魔法のペンをもらったとしたら
ボクはどんな世界を描くのかな?
キミならどんな未来が欲しいのかな?

この曲の登場人物は”ボク”と”キミ”です。「ボク」が語りかけるような歌い出しから始まります。

「ああなったらいいのにな」と夢を描くことはとても素敵なこと。でも、架空のアイテムを使って、理想を描くことはなんだか地に足がついていないように思えてくるのです。

世界一広い家とか…
描き始めたけどやっぱりやめた

「世界一広い家」ってこの現代社会における”物欲”の象徴だと思うんです。牡牛座は”所有欲”のサインでもあります。牡牛座のキーワードは「I have」なのです。

現代社会が作り出した”理想の暮らし”というのは、物欲が満たされ、何不自由のない暮らしをすること。そのためにみんな、がむしゃらに働いていたりします。それが当たり前だと思って、これまで信じて疑わなかったわけです。

この曲の中の”ボク”もきっと、最初はそう思っていたのでしょう。だから「魔法のペン」という非現実的なアイテムを使って描き始めたのは「世界一の広い家」という非現実的な夢と理想でした。

でも、”ボク”はそんな魔法のような未来を描くのをやめたんです。それはなぜなのか?

なにげない日常に花束を
なにげない景色に額縁を
題名のないこんなありふれた今日が
僕たちが描いてきた
生涯一の名作さ Oh baby

「花束」は誕生日やプロポーズだったり”お祝いごと”のある「特別な日」の象徴です。また「額縁」も普段日常で見かけることのない人の方が多いものでしょう。

でも、ちょっと考えてみて欲しいんです。

「花束」だって「額縁」だって、そのモノ自体に”これは特別な日のモノ”なんて意味はないはずですよね。

別に、ありふれた日常の中に花束や額縁が日常的に存在していたっていいはずです。でも、なぜか私たちは「特別な日のモノ」と勝手に決めつけて、特別視してしまっています。

それは反対に「なにげない日常」だって、その日常から”あなたが過ごす今日はなにもない日です”と言われているわけじゃなくて、「今日もなにもなかった、つまらない日だった」と自分自身で決めつけて、無価値化してしまっているだけだったりするのです。

今日という日に「今日は◯◯な日」と題名をつけてしまえば「額縁」に飾ることができます。近所のお花屋さんをふと覗いて、好きなお花があったら「花束」にしてお家に持ち帰って飾ればいいと思うのです。

「世界一の広い家」なんか無くたって、どんな人も過ごしている毎日をいくらでも”特別”な一日にすることはできるよと教えてくれているような気がしました。

例えばポケットにクッキーを見つけたら
それをバレないようこっそり食べてしまうより
みんなと分け合って笑っていれるような
そんな人がヒーローって呼ばれる世界の方がいい

”ポケットにクッキー”って童謡にもあるような表現ですが、私はこのクッキーは「愛」の象徴だと思ったんですよね。それはこの次の詞に通じるからです。

奪いあうLove その度にすり減るHeart
小さな地球(ほし)を救ってみないか

”奪い合うLove”のここでいうLove=愛とは、恋愛的な意味ではなく「優しさ」だったり「豊かさ」だったり「幸せ」だったり”目に見えないもの”のこと。

現代を生きる人たちは、気づけばクッキーを誰かと分け合うだけの心の余裕がなくなっていて、一人でこっそり食べてしまう選択をする人が多い社会です。

私たちは気がつけば、誰かの優しさや豊かさ、幸せを無意識に奪ってしまっていることがあります。自分の利益だけを考え搾取する人がいれば、搾取される人も出てきてしまうんですね。

奪いあうLove(愛) その度にすり減るHeart(心)

愛を奪い合ってしまうと、お互いの心はすり減っていってしまいます。すり減っていけばどんどん心は”無く”なってしまいます。

心が無くなってしまったら、この曲のテーマである「既に”ある”小さな幸せ」に、どんどん気がつけなくなっていってしまうよ!というメッセージが込められていると思うのです。

なにげない一言に花束を
なにげない優しさに歓声を
今は名もなきエキストラだとしても
いつか世界を救う
未来のキミがヒーローさ

今を生きる人たちの大半は、ごくごく普通の日常を送る人々です。放つ一言や、一挙手一投足に大きな影響力を持つ政治家であったり、芸能人は人口の比率で言えばごくわずか。

そんな私たちの中には、「どうせ私(僕)なんて」と誰かの人生の脇役=エキストラのように振る舞う人もいます。

自分が放つ愛ある一言も、優しさからくる思いやりに溢れた行動も「どうせ誰もみてくれてなんかないから」と無価値に思い、行動したり発言したりすることを辞めてしまっている人もいるかもしれません。

でも、実はこの世界に生きるみんなが「ヒーロー」であり、みんなが世界を救うことのできる存在なんだって”ボク”は考えているのです。

それはたった一人では心許なくても、”愛ある一言を放ち、優しさに溢れた行動ができる「ヒーロー」が世界中にたくさん増えたらこの世界はもっと優しくなる”ことを”ボク”は信じているからなんですね。

この曲の最後はこんなふうに締められています。

ヒーローが暮らす題名のない今日
片隅で花束が誇らしく咲いてる

ここでのヒーローとは”キミ”のこと。それはこの曲を聴いている”あなた”であり、”ボク”は平井さん自身のことなんですね。

ごくごく普通のありふれた毎日を生きる一般人のあなたにとっては「つまらない毎日」だったとしても、海の遠く向こうで戦争に巻き込まれ苦しんでいる人にとってみたら「つまらない毎日」がどれだけ素晴らしいものなのか

ありふれた言葉、ありふれたモノ、ありふれた優しさ、ありふれた日常。片隅で咲く「花束」だってそんな大きくて立派なもので無くても、ありふれた「花束」でいいんです。

題名もつけられないような”つまらない今日”を生きているあなたは、世界平和の一端を担っている「ヒーロー」なんだよちっぽけに感じても誇らしく生きていていいんだよ!

という平井さんからの強いメッセージだと解釈しました。

牡牛座は争いごとを嫌います。争いが生まれる場所は”不安定”だからです。誰よりも”安定”した、どっしりした環境を求める牡牛座は時としてマイペースに映ることもあるかもしれませんが、それはいつでも大地の恵みである草を丁寧に咀嚼して味わっていたいからなんです。

丁寧に、丁寧に、この世界にあるものの”価値”を咀嚼して味わうこと。これだけ忙しない世の中において牡牛座のこれらの概念ってとても重要だと私は思っています。

平井さんの楽曲は「今ここを生きる」ことへの大切さに触れられる曲がたくさんあります。朝に聞くと爽やかに目覚められそうなサーフミュージックも印象的で、暗い気持ちになりやすい昨今にぜひ聴いてほしいアーティストの一人です。


以上、【牡牛座】編でした。


いかがでしたでしょうか。「牡牛座」に対する解像度が上がったり、楽曲への新しい発見があったら幸いです。

次回は、【双子座】編をお届けします。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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neru¦星を読むホステス兼ライター
今後も執筆に勤しんで参ります。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!