あの春から10年
今年も「もやい展」が開催されました。
「もやい展2021」は311の震災を忘れずに語り継ごうというアート展です。政治ではなく、アートによって震災を表現する。私はこの試みに感銘を受けました。
今年の開催地は東京。都営新宿線、船堀駅北口の目の前の「船堀タワーホール」というビルの1階です。4月1から8日まで開催され、入場はどなたでも無料です。
以下に紹介するのは展示作品のいくつかですが、アート作品のほかにも、ロックミュージックや朗読劇、オペラやダンス、能などでも福島を語る。つまり、アートのあらゆる形態を使って福島を表現しようというプロジェクトなのです。
アートは見る者の想像力を自由にかき立ててくれます。この10年、政治が多くを語りすぎたせいで、福島を語ることそれ自体が窮屈なものになってしまった側面があります。アートこそ、政治に出来ないことをやれて、政治が作ってしまった人の心の溝を埋めることができるのではないでしょうか?私はそう思いました。創作の力を改めて感じることができました。
以下の作品は、原発事故がなければ避難することがなかったであろう家族たちを描いたタペストリーです。悲しさの中にも大きな優しさを感じる力強い作品です。
みなさまぜひ、期間中に足を運んでみてくださいね。
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