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二月堂お水取り -- 若狭から奈良へ

母は若狭のとある神社の娘でした。
神社の御祭神は鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)。母神の豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)がお産の時に産屋の屋根を鵜の羽で葺こうとしていたら、完成する途中で出産してしまったことからその珍妙な名前が付けられたそうで、彼はのちに神武天皇の父親となります。

鸕鷀草葺不合尊のご両親にあたる神様(豊玉姫命と彦火火出見尊)をお祀りするのが同じく若狭の小浜にある若狭彦神宮。東大寺二月堂で催される修二会お水取り神事にに由縁のある遠敷明神はこちらに祀られています。

遠敷明神は、修二会を創始された実忠和尚に勧請されたにも関わらず魚釣りに興じて遅刻してしまい、そのお詫びに若狭の根来白石の川淵から地下を潜って二月堂まで清水を導じき二月堂の「若狭井」に通し、二月堂のご本尊である十一面観音にお供えする閼伽水(あかみず)としました。

以来千二百年余り、小浜では毎年三月二日、「お水取り」に先駆けて「お水送り」の儀式が行われ続けています。遠敷明神は東大寺二月堂裏の赤い小さな祠にもいらっしゃいますね。

奈良一年生の私は、奈良の諸々には全く詳しくないのですが、最近二月堂にお参りしたこともあり、故郷若狭にゆかりあるということで大まかにまとめてみました。

若狭おばま観光協会のYouTubeにお水送り神事の映像がありました。
https://youtu.be/lneHH5T26yA

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