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「珈琲・俺」のこだわりを支えるために:看板づくりとコンディメントバーの裏側

こんちは。ちゃんぐーです。

去年は全代会の顔としての立場であーだこーだ言っていた私ですが、
4年生になってようやく隠居生活に入りました。
そんな私も、今年になってまた2つの役職に就きました。
11/19現在、1つ追加され、計3つの役職に就きました。

①看板づくりおじさん
②コンディメントバーづくりおじさん
③食品衛生責任者(今回は関係ないよ)

就任後の実績としては3看板・1バーです。野球みたいですね。

他の人ほど珈琲に対する造詣が深くない私ですが、
この記事では、看板・コンディメントバーづくりについての話と、
時間があれば、それに付随した木材の話や構造の話をします!

この記事は、かふぇおれ Advent Calendar 2024 の3日目の記事です。
2日目は シ さんの記事『変なもので読書感想文を書いてみた』でした。
早く出してね~
変なものの感想文を書いてましたね~
彼の家には女児向けの本があるそうです。

変なもので読書感想文を書いてみた|ㇱ

はじめに

「看板」とはなにか知っていますか。

商店などで、宣伝のために屋号、扱う商品、うたい文句などを書いて人目につく所に掲げておく板状のもの。

デジタル大辞泉

皆さんも、今まで生きてきて、屋号や商品、うたい文句などが書かれた
板状のものは見たことがあると思います。
あれが『看板』というものです。

板状じゃないものって看板じゃないんですね。
『モニュメント』とかなんですかね。
執筆当時はめんどくさくて調べていないので、
各自調べて1000字でまとめて提出してください。


前置きはこのくらいにして、
なんで看板を作ることにしたのかについて話しますね。

今まで全代会構成員として、珈琲・俺構成員として活動してきて、
後世に残るような仕事ってかっこいいな。って思っていました。
制作部とかね。

ただ、デザインで戦っても勝ち目がないということは分かっているので、
自分が作れるデザインで、自分ができる手法で、何かを作れないかと思い
見つけたのが看板を作るということでした。

経緯は忘れましたが、小学生の頃に造形教室に通って、いろいろなものを作ったりしてました。
自慢ですが、小学校の自由研究で観覧車を作って、市の総合教育展覧会に持って行かれたことがあります。すごいでしょう^^

たぶんそういう経験から、モノを作るのが好きなんですかね。知らんけど。

という経緯で、元から使っていた看板の修復に加えて、
カフェでよく見る感じの木の看板を作りたいなと思い始めました。

本編

木の焼き入れ看板

1号店の入り口に掛けてました

まず作成したのが、木の焼き入れ看板です。
確か『こんなの欲しくね?』って自分で言いだして作ったと思います。

最初は、四角い板で作ろうと思っていたのですが、
丸と四角で作った方がよくね?って思い始めました。
ということで、円形の板材と四角の板材を購入!
作成に移りました。

工程としては、まず木材の表面をバーナーで炙りました。
炙ることで、
①表面炭化による防虫・腐敗対策の効果
②木目を活かした色調
が見込めるんですね!

話は変わるけど囲炉裏ってあるじゃないですか。
そこの梁って囲炉裏からススが上がってくるので、防虫効果とかが付与
されていてとても強いんですよ。
そんな強くて綺麗な梁を何かで見たのを思い出しました。

まぁ焼きが甘くて表面保護が怪しかったから結局ニスを塗ったけどね。

あとは炙った部分を削って模様を出し、
いい感じにチェーンとかをつけて完成!
模様を出す工程が、難しいというよりも大変でした。ロゴが複雑!!

でも、個人的にはこの看板が一番好きです。
改善点はあるものの、本当にカフェにあるような看板ができたし、
色あいもめちゃくちゃいい!!

当日の店舗でも、お客さんにも褒めてもらえたし、
この看板を見て足を止めてくれた老夫婦の姿は目に焼きついてます。


1号店の麻袋看板

(今後も写真撮影に使われてほしいなぁ)

この看板は今までもあったのですが、だいぶボロボロになっていたので修復もかねてマイナーチェンジしました。

まず、自家焙煎しているカフェを探して、でかめの麻袋をもらいました。
「でっかいやつください!」って言ってもらったのですが、
看板に合うサイズのものが一袋しかなかったんですよ。

足りない。。

そこで、その袋を切り開いて看板の板と同サイズの布を錬成!
後は型紙を切り抜いて上からスプレーして完成!という感じです。

結果的には以前のものよりも持ちやすくて、修復もしやすくなりました!

作業自体は簡単でしたが、
もうちょいこだわってもよかったかもなぁと思ってます。
特に、ロゴや文字の間隔が予定と違っていたので、来年また作り直すかも。

今後も集合写真などで必ず使うモノなので、次はもっと丁寧に作りますね


2号店看板

作り方は、板を白く塗った以外は1号店看板と同じです。

個人的には一番イメージとの乖離が大きくて、ミスったなって感じです。

板全体をもっと真っ白に塗りたかったのと
型紙を張り付けた部分だけ色が違ったりっていうのがあるので、
これも来年に向けて作り直すと思います

この看板は、メニューが変わりやすい2号店での使用を想定しているので、
メニューを張り付けるスペースを用意してます。
あとは、机の上の目隠しのために机よりもちょっと大きい板材を買ったりっていう細かい工夫はしましたね。

来年はもっといい看板作ってあげるからね!!(宣言)


コンディメントバー

コンディメントバーは、ぱうろが欲しいって言っていたので、
じゃあ作るか!って言って作りました。
これを作るのが一番大変でした。

看板は、板材に装飾すればいいので設計とかを考える必要はなかったです。
でも、コンディメントバーは足の高さや柱の長さなど、色々なところの長さをきちんと計算しなければならなかったので、ちょっと難しかったですね。

まず、費用を抑える・上にはあまりものを置かないという点から
骨組みだけで安定する構造を考えました。


ではここで、構造に関する授業を始めます。

たぶん皆さんが一番イメージしやすいのが、ラーメン構造という構造です。
ラーメン構造は、柱があって梁がある、という一般的な建物です。
ただ、柱と梁は一体化するように剛接合しなければなりません。
ラーメン構造では、下部の空間を広くとることができるため、
体育館や一般的な住宅など、広く用いられてます。

皆さんも聞いたことはあるかと思いますが、三角形って安定するんですよ。三角形を作り、それを組んで安定させる構造をトラス構造と言います。
トラス構造にも色々種類があるのですが、君たちには難しいと思うので
割愛します(笑)
橋やタワーのように、高さや強さが必要な構造物に用いられる構造です。

これらのサラブレッドみたいな構法がブレース構造です。
ブレース構造は、ラーメン構造にブレースと呼ばれる斜材を入れることで
三角形に分割し、強度を出す構法です。
今回はこれを参考に、背面に筋交いを入れることで強度を確保しました。

あと覚えてほしい構造が3つ!
1つ目にアーチ構造です。
アーチ構造はわかると思いますが、アーチを形成することで力を分散させ、強度を得る構造です。
アーチ構造は、橋とかでよく見られますが、ちょっと活用がむずいですね。

2つ目が壁式構造です。
これは、めちゃくちゃ強い壁によって建物全体を支えるという構造です。
昔のヨーロッパのレンガ造りの家などはこれですね。
この構造は、壁を最強にしなきゃなので開口部を設けることができません。
(窓を設けるときはアーチを使ったりします)
なので、工夫しないと豆腐建築みたいで見た目がおもろくないです。

3つ目、最後がシェル構造です。
シェル構造は、名前の通り貝殻のような曲面で構成されており、
おもろいというのが特徴です。
有名なものでいうとオペラハウスとかですかね。
てかそれくらいしか知らない。

という感じで、色々な構造の授業をしましたが、
個人的なお勧めはブレース構造です!
何より一般的!!
是非皆さんも、初対面の人と会話に困ったら構造の話をしてみてください!


雑談は終わりにして、コンディメントバーの話の続きをします。
えっと、強い構造にするために工夫したって話でしたかね。。

設計が終わって着手しよう!というとき、
『保管のために畳めるようにしてほしい』というオーダーが入りました。
オーダーには可能な限り答えたい。。でも構造的に強くしたい。。。

そこで、構造的に脆くならないように、柱を2本に分けることで
可動部を作り、畳んで持ち運べるようにしました。
ここを作るときの部材の計算がめんどかったです。
よくわかんない人は実物を見てこういうことか!ってなってください。

天板については、ぱうろが穴をあけてきたのでよくわかりませんが、
じょうごを嵌めて液体(氷とかも)を捨てられるようにしました。

後は、家に余っていたクロスバーを使ってブレース構造にして補強したり
して完成!

想像以上に安定していて便利でしたね。機能性の塊すぎて好きです。

今後は、コンディメントバーにたくさんパーツをつけていって、
最強のコンディメントバー、コンディメントマックスを作たいんですよ~
<チョット、ナニ イッテルン デスカネ~

おわり

看板・コンディメントバーおじさんとしての活動実績について振り返ってみたわけですが、まぁ誰にでもできることです。

もし、今回作った看板とかコンディメントバーが珈琲・俺の活動に対して
貢献できていたのであれば何よりです。

ただ、やっぱり『誰かのアイディアを体現する』のは簡単なものの
『アイディアを生み出す』のが大変だなと思います。
作る技術があっても、作りたいものがなければ意味がないんです。

ということで、何か欲しいものがあったら作るので教えてね!!

では!

4日目の記事は熱盛さんの記事『ブレンド作りのしくじり先生』です!
来年はブレンド作ってみたいなって思ってるので楽しみですわ

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