人が好きな話。

生きていると、自分より大切な存在に出逢える。
単に自己犠牲とかではなく、
この人の為に何かしたい、
この人が幸せであってほしい、
そう思える存在。

「命は大事」ということをしっかりと理解している人は、これが当たり前だけれど、そうでない人たちにこれを説明するのはなかなかに難しい。

見知らぬ誰かが建物の屋上に立ち、
「飛び降りてやる!」と叫べば、警察やらマスコミ、野次馬までもが集まる。一大事だ。
そんな簡単には表現できないけれど、それほどに一つの命がなくなることは大きなことだと思う。

それからよくあるのが、人に優しくするのに、自分なんかどうでもいいとか、生きている意味がない、とかそんな自己嫌悪に陥っている人だ。

そういった事柄を踏まえていつも思うことがある。

自分を好きになるより、人を好きになる方が割と容易、ということはないだろうか。

自分はみんなが大好きなので生きていたいと思える。

人の為に何かするには生きていないといけない。
そして大切な存在にもっと出逢えたら嬉しいと、生きていこうと思う。
そのうち自分を大切に思ってくれる人も現れる。
その人の為に、"自分を嫌う"のはやめようと思う。
その人の為に自分は元気でいようと思う。
本当の意味で周りの人間を好きになれれば、自分を虐めようとは思わない。
大事な人の命が大事ならば、その大事な人が大事にしてくれている自分を、自分の命を大事にしようと思う。

周りの人たちを本当に好きで、大事にしたいと思うのなら、自分のこともちゃんと大事にしないといけないと自分は思う。
そして大事なのは、好かれようとする事ではなく、相手を好きでいようとする事。
人を愛せる自分の事を、愛することができると自分は思う。

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