【日刊ドローン情報 No.106】Airbus、HAPS活用の低遅延接続サービス提供開始
HAPS(High Altitude Platform Station)とは,成層圏に飛行させた無人航空機を通信基地局のように運用し,広いエリアに通信サービスを提供するシステムのことで,従来の地上にある固定基地局では困難な海上や山奥などにも通信サービスを提供できるようになります。
HAPSが飛行する成層圏は,地上から20km程度の高度で1年を通して風が穏やかであり,安定して飛行することができます。また,衛星などが飛行する外気圏等よりも地球に近く低遅延で通信を提供することができます。1機で直径数100kmのエリアをカバーできるということで,HAPSが普及することで通信エリアが大きく広がることが期待されます。
HAPS自体もドローンですが,HAPSが普及することでドローンが上空で安定,低遅延な通信が可能となるため,ドローンの自律飛行や遠隔操作が容易になるでしょう。また通信可能な範囲が広がるため,飛行可能な範囲が広がり,離島への物流や海上の遭難者の捜索などドローン活用の幅が広がるでしょう。
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