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【日刊ドローン情報 No.94】ドローン検定について

 7月24日(日)に第42回無人航空従事者試験(ドローン検定)が開催されますので,今回はこのドローン検定について調べてみました。
 ドローン検定は,無人航空機を取り扱う従事者の知識レベルを客観的に評価し,その資質向上と周囲の方への理解を広めることを目的にドローン検定協会が実施しています。開催は年6回で年度によって異なるようですが,1,3,5,7,9,11月の奇数月に開催されているようです。
 下の図のように筆記試験である無人航空従事者試験(1級~4級)と,技能試験である基礎技能講習(ドローン操縦士),応用技能講習(旧:空撮技能),ドローンレーサーライセンス(旧:FPV技能),公認指導員試験のすべてを総称してドローン検定と呼ぶようです。

 ドローン検定取得のメリットとしては,
 ・飛行許可承認申請時に,操縦者の資格について証明書を添付できる。
 ・基礎技能講習を受講する際に座学(4時間)が免除になる。
 ・ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を身に付けることができる。
といったものがありますが,やはり3つ目の必要最低限の知識を身に付けることができるということが最大のメリットでしょう。
 出題内容は,級によって異なりますが,基礎知識(用語,動作,組織,精度・国際情勢,単位),物理学,工学(航空,電気電子),気象(気象学基礎,航空気象学),法令(無人航空機関係,電波関係),専門知識(機体構造,姿勢制御,バッテリー,送信機,GNSS,リスク,責任・保険,飛行計画)など,多岐に渡ります。
 ドローンをただ飛行させるだけでは,知識はそれほど必要ではないかもしれませんが,実務上は安全面への配慮や法令を遵守するために,さまざまな準備や判断が必要になります。また,飛行中の予期せぬ出来事やトラブルに対して迅速に対応する必要があります。そのような場合に,知識があるのと無いのとでは,対応のスピード,質ともに変わってくるでしょう。

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