【日刊ドローン情報 No.95】SkydioとDominion Energy、ドローン目視外飛行での発電設備点検認可を取得
Skydio社とアメリカ最大級のエネルギー企業Dominion Energyが,アメリカの7つの州で発電設備を点検するためにSkydioのドローンで目視外飛行する認可を連邦航空局(FAA)から付与されたということです。
Dominion Energyはアメリカの18の州で事業を展開しており,その電源割合は原子力とLNGが約4割前後と,原子力の割合も高くなっています。このような重要施設におけるドローンの自律飛行ということで,国産であり高いセキュリティを有しているSkydio社のドローンが選定されたのでしょう。
Skydioの特徴は,自律飛行に優れたAI・Visual SLAM機能を得意とした開発により,誰でも簡単な優れた飛行・データ取得が可能であり,従来撮影が困難であった非GPS環境・磁界環境などの場面での飛行に優れるという点です。
日本では,ジャパンインフラウェイマーク社(JIW)が,NTT西日本グループで培ってきた設備管理の実績をもとに,インフラ点検のソリューションを提供しており,Skydio社と提携して同社のドローンを標準的に使用しています。JIWの取引先は,電力,ガス,鉄道などインフラ企業であり,今回のアメリカでのSkydio社のノウハウが,日本のインフラ企業の設備管理にも還元されることでしょう。