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【日刊ドローン情報 No.51】afterFIT、全自動ドローン夜間無人運用の承認を国内初取得

 日中の巡視,点検だけでもドローンで自動的にできることは効果がありますが,それだけではサービスとして展開するには片手落ちでしょう。今回afterFITが,ドローンの夜間における目視外飛行の運用について,国土交通省から承認を受けたことで,日中の巡視,点検も夜間の防犯も完全に自動で行えることになり,今後サービスを展開するにあたって非常に有利といえるでしょう。
 電気事業法では,各電気設備が正しく工事,維持,運用されていることを国が管理するのではなく,電気設備の持ち主が自ら規程を定めてそれを順守する自主保安体制がしかれています。保安規定には,どんな頻度で点検をしたり巡視したりするのか,ということが定められており,この保安規定を改正するには,経済産業省の承認が必要です。
 AIやIoTの導入にあたって焦点となるのが,AIやIoTで監視するから保安規定で定める巡視,点検の頻度を延伸することや,人が巡視,点検しないということが国に認められるか否か。AIやIoTで巡視や点検をこまめにできたとしても,人が巡視,点検をする頻度が減らないと,省人化という目的は果たせません。近年は,国もデジタル化を進めており,人の代わりにAIやIoTでの巡視,点検が認められる風潮が出てきつつあるようです。
 afterFITはすでにドローンによる自動点検のシステムを構築しているようですが,それによって保安規定を改正して,省人化が果たせているのか気になるところです。

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