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【日刊ドローン情報 No.172】EARTHBRAIN、「Smart Construction Edge 2」提供開始

 EarthBrain社は,日本の建設機械大手のコマツが出資している会社で,スマートコンストラクション関連のソリューションを提供しています。コマツと言えば,DXが叫ばれるはるか以前からデジタル化を推進しており,無人のダンプトラックが鉱山を運行している動画を見たことがあるかたも多いと思います。そんなコマツが,ICTやデジタル化が弱いと気づき,創業された会社がEarthBrain社だということを,展示会で社員の方がおっしゃっていました。
 記事にあるSmart Construction Edge2は,現場で撮影した写真から,高速で3Dデータを作成する端末で,従来の4分の3の時間で点群処理が可能とのこと。また,現場の人や建機をAIにより自動で除去する機能がついており,データ加工の手間が省けます。
 EarthBrain社は,このほかにもSmart Construction Quick3Dというソリューションも提供しています。これは,その名の通り,クイックに3Dデータを生成するアプリで,LiDARを搭載しているiPad Proで3D点群画像が生成できるというものです。従来,現場の点群データ作成には,レーザースキャナで約1日がかりの計測作業が必要で,さらにPCでデータを生成するのに1晩かかっていましたが,このソリューションがあれば誰でも簡単にスキャンすることができます。精度はレーザースキャナでスキャンするよりも劣るそうですが,現場確認の手間の省略であったり,精度を求めない概略図面の作成であれば充分使用できます。
 端末も安くてよい製品が出てきており,ますます安価にデジタル化できるようになっているので,工夫次第で大きく省力化できそうですね。

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