【日刊ドローン情報 No.171】自動飛行のドローンで津波避難呼びかけ システム運用開始 仙台
仙台市で津波警報の発令により,自動で飛行し海岸沿いに避難を呼びかけるドローンのシステムが運用を開始したそうです。これまで,非難を呼びかけるには,海岸沿いにスピーカーを一定の間隔で設置しなければなりませんでしたが,ドローンにスピーカーを搭載すれば多くのスピーカーを設置する必要はありませんし,スピーカーのメンテナンスも不要です。
また,このシステムが優れているのは,津波警報の発表と連動して全自動でドローンが飛行を行ってくれる点です。世の中には,こういった何かをきっかけにドローンが巡回を開始し,撮影したり温度を測ったり,測量をしたり,といったニーズがまだまだあるので,ドローンによる自動化は今後ますます進んでいくでしょう。
1点気になるのは,その整備費用です。2機のドローンが全自動で飛行するシステムの構築に1億7千万円かかったということで,プライベートLTEの構築なども含まれるので単純に割ることはできないと思いますが,8千5百万円/機という計算になってしまいます。今回のシステムは,津波警報発令の際の避難勧告ということで,人命にかかわるため単純に費用対効果だけでは図れない面もありますが,民間での利活用を考えると,もう少し費用が抑えられないとコストメリットが得られないでしょう。