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【日刊ドローン情報 No.89】無人トラクター、ドローンから農薬…使って見えた利点と課題

 農業のスマート化が進んでいます。センシングや無人トラクター,ドローンなど省人化するためのソリューションが続々開発され,活用する農家の方が増えているようです。農家の平均年齢は年々増加しているそうで,これから農家の数もどんどん減っていきます。
 農業のスマート化に関する取り組みは,記事にあるようにまだ大きな費用がかかるのが現実です。ですので,このような大規模な取り組みは,まだ大きな農業法人が行っているのみというのが現状でしょう。
 このような状況において,スマート農業普及のキーワードは,「若者」と「共同利用」ではないでしょうか。
 農業の担い手不足が問題となっていますが,その要因の一つは収入面にあると思います。聞いたところによると,ある程度大規模な農家でないと,生活していくのに十分な収入が得られないそうです。それでは農家になろうとする若者が少なくて当然ですし,収入面や生活を支える仕組みが必要でしょう。
 また記事にもあったように,スマート農業への設備投資は大きな資金が必要となります。さらに,小規模の畑では逆に労働時間が増えるということで,規模の小さい日本の農家で効果を得ることは難しいでしょう。ですが,営農組合のように組織でトラクターやコンバインを所持して利用するように,機器を共同設置,共同利用することで1軒1軒の負担は減らせるでしょう。
 スマート農業で,少しでもキツイ仕事が少なくなったり,面白い作業が増えることで,生産性が向上するだけでなく,若者の農業参画が増え,日本の食料問題解決の一助となるのではないでしょうか。

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