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nanakuma17
【日刊ドローン情報 No.133】Vol.35 野生動物の監視はドローンにおまかせ![Drone Design]
野生生物の監視にドローンは有効なようです。監視といっても生態系を把握して保護するために行うもので,個体数を調査したりする際には人間の存在感を消す必要があるので,遠隔から確認できるドローンは確かに有効に活用できそうです。また,サバンナやジャングルでは危険生物もいるでしょうから,人間が足を踏み入れることも難しかったりします。自然本来の姿を確認するということは,自然と共存していくうえで重要なことだと思います。
記事のように,海外では野生生物の監視をより正確に行うために,ドローンと組み合わせて高解像度カメラであったり,AIを利用したシステムの開発などが行われているようです。
日本でも野生動物の監視にドローンが使われることがあります。近年,野生動物が里山に下りてきて畑の作物を荒らすなど,中山間地の獣害が報告されており,このような獣害に対して赤外線カメラを搭載したドローンでイノシシやカモシカなどの接近を監視する取り組みなどが行われています。また,ハンティングドローンと呼ばれる犬の鳴き声をスピーカーから鳴らしてハンターが待ち伏せる場所まで獣を追い込むドローン(No.33参照)も登場しています。
共通して言えるのは,野生生物と人間が共存するためには,お互いの住む場所を荒らさないことだと思いますが,そのためのツールとしてドローンはこれからどんどん活躍できそうです。