【嫌な予感】不穏な空気②

前回の続き。

AくんからLINEがきた。


昨日私のテンションが終始低かったことを気にして、
気分悪くさせたみたいでごめん、理由を考えたけど分からなかった。
単純に嫌われたのだと思って傷付いている。
しばらく会わないようにしよう、というような内容だった。

このLINEを見たときは焦った。
それと同時に、ここまで素直に思ったことを言えるAくんが羨ましいなと思った。

私、Aくんのことを大切にして傷付けたくないって思っていたはずなのに私の一時的な感情に対してAくんが傷付いている。
私の会いたい気持ちが暴走したことによって更に事態が悪化している。

これはとても、マズイ。

これまでの私だったら間違いなく絶対に、ここで別れるって選択をしていたと思う。
だってめんどくさいもん。

でもどう考えてもAくんと別れたくない。

30分くらいAくんになんて伝えるべきかを必死に考えていた気がする。
まずは謝るでしょ。
どうしたら別れを回避できる？
なぜ私があの時あのような態度をとってしまったのか、分かりやすく、端的に、論理的に…。

言いたいことがまとまったのでAくんに電話をかけた。
嫌われたかもしれない、別れようって言われるかもしれないと思ったら手が震えて、心臓がバクバクと脈打つ音が聞こえた。

Aくんの元気の無さそうな「もしもし」という声が聞こえて、さっき考えたことを全部話そうとしたんだけど、頭が真っ白になって何も出てこなかった。

そのかわりに涙が出てきた。
思うように話せなかった。
でも、言いたいことは大体伝えられたと思う。

昨日はごめんね。
Aくんのことが好きで別れたいとは1ミリも思っていない。
好きだからこそ会えないと言われることが悲しくて、だったらそもそも会う約束をしない方が自分が傷付かずに済むと思ったからあのように言ってしまった。
とにかく私は、自分の感情を言葉で伝えることが難しくてなかなか出来ない。

確かそんなようなことを言ったと思う。

Aくんは、すごく傷付けちゃったみたいだからたかいちゃんに別れようって言われるかと思った。
忙しさにかまけて不安にさせてしまってごめん。
分かってあげられないこともあるから不安なことや思ったことはなるべく遠慮せずに伝えて欲しい、と言われた。

そして、今週俺は会いたいと思ってるんだけど会ってくれる？って。

もちろん、私も会いたいに決まってる。

今回の件は一応解決したけど、私だけスッキリしている説も否めないので今度会った時にもう一度Aくんと話をしたいと思う。

嫌な思いをさせてしまってごめん。

なんかやっぱり全体的に私が悪い。
こんなことで躓いてこの先大丈夫かな。