冬の朝、静かなオードリー 12/20の日記
多忙につき疲労。
定時で片付くわけもないタスクが毎日待ち受けており、開き直って遅くまで画面とダラダラにらめっこをしている。
睡眠不足のまま朝を迎える。
だんだん朝の電車のベスポジを見つけつつあって、混みすぎないかつ降りた駅の階段に近いというポジションで乗り降りしている。
駅のホームでそのポジションに行くと、毎朝同じおじさんが先に立っている。おじさんもここがベスポジなのだろう。
私の方は完全に認知しているが、おじさんも私を「いつもいるよな」と認知しているのだろうか。
睡眠不足のままポヤポヤと大股でホームを歩き、おじさんの横に付いて線路のほうを向く。
その様子がオードリーの漫才の時の春日みたいだな、と我ながらちょっと面白くなる。ゆっくりおじさんの横に付いて前を向く。私が人差し指を突き立てればもうオードリーの完成である。
朝のホームに静かに出現したオードリーはえへへへへと笑い合うこともなく、滑り込んできた電車にギュウギュウと乗り込んだ。
仕事。結局定時で終わるわけもなく、21時まで粘ってから逃げるように会社を後にした。やっと週末だ!!乗り切った!!!
同居人から「夜ごはんは各々で」という伝達があったので、この解放感を祝福するべくはなまるうどんに駆け込んだ。
おろししょうゆ大+とり天えび天コロッケ、さすがに食べすぎた。でもこの1週間の頑張りを癒すにはこれぐらいのヤンチャが必要だ。
うどんを腹に詰めて店を出ると、金曜夜特有の浮かれた雰囲気に満ち満ちていて私も思わず浮かれてしまった。
カロリーを蓄えすぎた罪悪感もあり、会社の最寄り駅に乗るのではなく一駅歩くことにした。
よく考えたらもう忘年会の時期で、色んな店の前でいびつな円を描いたサラリーマンがウダウダくだをまいている。
クリスマスめいた電飾、弛緩した空気、サラリーマンのいびつな円、そのどれもが私の心の解放感をグイグイと盛り上げてくれる。
不思議と寒さも感じなかった。
満たされた気持ちで一駅分歩き、小川町駅に初めて入った。
カーブがかった地下鉄の通り道がなんだか気になって、思わず写真を撮った。身も心も弛緩しきっている証拠だ。
耳ではなんとなく目に留まった椿屋四重奏が流れている。
00年代特有の無骨でどこかやさぐれた雰囲気、私が大好きなFozztoneにちょっと似てるなと思った。