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暖かい人たち 12/8の日記

2ヶ月振りに下北沢へ。待ちに待った日記祭である。
でもその前に腹ごしらえ。思い出の店に行くべきか悩んだが、なんだかカレーの気分だったのでずっと行ってみたくて行けていなかったエイトカリーに行った。

パキスタン風無水カレー

前の家から下北沢に向かうときに毎回前を通りながらもなぜか行けていなかった。ホロホロに煮込まれた繊維状のカレーが冬の身体に染みてとっても美味しかった。

そしてついにBONUS TRACKに向かう。
オシャレを詰め込んだようなエリアに本が並んでいた。日記祭だ!ほんとにやってる!!
跳ねるような気持ちで代行販売のブースを見渡すが、私の本が見当たらない。しばらく見渡しても見当たらない。
意を決してスタッフの方に写真を見せながら「この本をお送りした者なんですけど、どこにありますか。。。。?」と聞くと、足元の段ボールから私の本をガバッと取り出してブースに置いてくれた。ってことは既に何冊か売れてるってこと、、?
戸惑いながらも、自分の手で生み出したものが店頭に並んでいることがとてもとても嬉しかった。

併設の書店などを物色してからとんこさんのブースへ。ずっとnoteを読んでいるしずっとnoteを読んでいただいている方だ。
先週の文学フリマではご挨拶できなかったら絶対声かけるんだ!と意気込んでいた。
とんこさんは日記の文体さながらに優しさをまとったような方で、「いつもnote読んでます」と伝えることができたし、私のアカウントを見せたら「あーっ」と分かっていただいたようで安心した。
冷たい風が吹く中で、「今後もよろしくおねがいします」とよく分からない挨拶をしてブースを後にした。

1ユーロのチョコもいただいてしまった

そしてまた代行販売のブースへ。
他の方の日記を物色しながら、チラチラと私の日記が置いてあるほうを気にしていた。
さっきスタッフの方がガバッと追加してくれたはずの山が半分ぐらいの高さになっている。もしかしてまた売れてる、、、?
そう思っている間もカップルとお姉さんが3人同時に私の本を手に取って眺めていた。
カップルは何か言葉を交わし、私の本を1冊手に持ちレジのほうへ向かっていた。
それ俺の!俺書いたの!!と叫びたい気持ちをグッと堪え、その様子を見守っていた。
カップルは私の本だけを購入し、駅の方へ向かって行った。
いったいどういう気持ちで私の本を選んで買ってくれたのだろう。どこでGOサインが出たのか知りたくて仕方がない。
もどかしい気持ちになりながらも私も気になった本を購入し、下北沢の古着屋をチラ見して駅へ向かった。

2人の日記が左右で同時に進んでいく作品
はやく読みたい!

やがて自宅に着き、Xで「日記祭」で調べてみた。
真正面からのエゴサである。こんな経験は初めてだ。
日記祭の晴れやかな様子を上げている人、購入した本を並べている人、出店のお知らせをしている人など様々いるが、その全員が日記に魅了されている人だと考えると面白い。きっと全員優しくて暖かい人だ。
そんな中に私の本を並べてくれている写真をいくつか見つけて、その度に飛び上がるように嬉しかった。
見知らぬ誰か、しかもnoteのフォロワーでもない誰かの手元に私の文章が渡っていると考えると不思議な気分だ。

完全なる趣味として書いてきた日記が見知らぬ誰かの目に留まって、わずかながらお金を出していただいているという状況に、「書いて良かった、作って良かった」の感情でいっぱいになった。
11月にバッタバタで作り上げたながらもこの本には愛着があって、自分でも毎日のようにパラパラと眺めている。

私のように日記を書いたり読んだりすることが好きな人がこんなにいるんだ、と暖かな気持ちになれた日記祭だった。
今度はそんな暖かい人たちともっとお話しできたらいいな、と早くも次回を待ち侘びてみる。

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永
脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。