みたらし名探偵 12/31の日記
起きると2Kの家にひとりぼっち。
同居人は既に帰省中。
寝癖をぴょんと立ててぼけっとしている間にも、2024年の終わりはジワジワと近づいている。
2024年ベストソングの記事を書こうと意気込む。
誰に求められているわけでもないけど、コレをまとめないと自分の中で一年を締められなくなってしまっている。
いつもだったら何日かに分けてダラダラと書いているが、今日中にどうにか書き切りたいと凄まじい勢いで書き上げる。順位が高い曲に対しては自然と文章が長くなってしまうのが我ながら面白い。
マラソンを走りきったような達成感に包まれながら、部屋の片付け。少しでも綺麗な状態で年を越したい。
夜に何を食べたいか全く思いつかず、近所のイトーヨーカドーを物色。
大晦日夕方の食品コーナーはバカみたいに混んでいて、惣菜コーナーにはギチギチに寿司や天ぷらが並んでいた。
食べまくりたい気持ちと痩せたい気持ちがせめぎ合い、結局蕎麦をチョイスした。大晦日に蕎麦を食べるのって習慣とかじゃなく、ただの最適解なのかもしれない。
他のスーパーではなかなか売っていないクラフトビールもカゴに入れた。今年頑張ったんだからいいじゃない
真っ暗な家に帰り、バックからクラフトビールを取り出して冷蔵庫にしまった。
なんか缶がベタベタしてたような??と思い手を嗅ぐと甘いにおいがした。
首を傾げながら乾麺の蕎麦を取り出すと、こっちもベタついていた。何??!!?と思いベージュのバッグの中を覗くと、ところどころ甘いにおいの茶色いシミができていた。
みたらしだった。
みたらしを含んだものは買っておらず一瞬パニックになったが、年の暮れに脳みそをフル回転させて以下の結論(推論)に落ち着いた。
・甘味好きおばあちゃんがパックのみたらし団子をカゴに入れる
・孫のために惣菜をカゴに入れまくる
・団子のパックが潰れてみたらしが漏れる
・何も気づかず会計する
・カゴを戻す
・私が何も気づかずみたらしまみれのカゴを手に取る
・ウダウダ迷った上で蕎麦とクラフトビールをカゴに入れる
・何も気づかず会計してバッグに入れる
バッグを軽く洗い、ゴールデンラヴィットを観ながら蕎麦を食べてクラフトビールを飲んだ。ヨギソダイブも青木マッチョも今年だと考えると長かったなと感じる。
既に紅白が始まっている時間だったがなんだか観る気になれず、オモコロチャンネルやら酒村ゆっけやら今年お世話になったYouTubeチャンネルを観る。1人だからやりたい放題だ。
23時を過ぎ、かなり雑に早送りしながら紅白を観た。チャランポももちゃんが全く緊張しておらずいつも通りでさすがだな、となぜか親目線。
THE ALFEEがあまりにも格好良すぎる〜と思っていたら年を越していた。おめでとう!
眠る気になれず、星野源ANNをリアルタイムで聴きながら近所の小さな神社まで歩いてみた。
「今日は誰も聴いてないと思うんですよね」
聴いてますよ源さん、と思いながら神社に着くもさすがに誰もおらず、詣でていいものか分からずそのまま引き返した。
強い風が吹く中で、星野源本人やリスナーの暗い話が続く。
今までで一番静かな新年の迎え方だった。
今年もがんばるぞ、と静かに呟いて電気を消して寝た。