中国人🇨🇳の義母ンヌ長期滞在、一体何がストレスだったのか

↓前編はこちら

んじゃ、何をそんなにストレスに感じたのという点を言語化してみたいと思う。

ｰｰｰｰｰｰｰｰー
大前提その①：　中国人、我々世代（80年代生まれ）と親世代（60年代生まれ）の世代間のギャップがとんでもなく大きい

義母ンヌの考え方は、基本は私のおばあちゃん（1930年代生まれ）に近いと思う。分野によっては、自分のお婆ちゃん世代よりも昔っぽいように感じることもあれば、自分の親世代（1960年代生まれ）と大差ないかな〜みたいな部分もある。夫（1980年代生まれ）はそんなに日本人同世代とあんまり変わらないかな〜と思うことも多いけど、モダンぶってる割には燻る昭和感というか、自分の親世代に近いよな〜という部分もある。ので、この2世代間で日本の4〜5世代分くらいの価値観の変遷というかが凝縮されている感じ。

80年代急速に経済発展して豊かになったもあり、それ以降に生まれた世代は過去の伝統的中国人とは考え方やライフスタイルが異なる的な、中国語で「80後（バーリンホウ）」という言葉があるけど、今はどんなふうに語られているんだろうか。自分が大学生の頃とかは、ちょうど80後の人々が20そこそこくらいで、一人っ子だから「小皇帝」とも言われ、伝統的価値観を軽視にして自分勝手で甘やかされて育ったわがままな世代って感じだったけど、そんな80後の人たちも中年にかかり親が老い始めた現在、この世代間のギャップが、さらに社会情勢がすごいスピードで変わる中で、1人の子供に凝縮してのっかかって、えげつない感じがする。

80後は日本でいううちらの親世代（＝新人類）に近いとも思うけど、うちらの親世代と祖父母世代でもそんなに大きなギャップあったのかな。わからん。

大前提その②：義母ンヌと孫たち、話す言語が異なる
義母ンヌは中国語（超東北弁）オンリー、孫は中国語めっちゃ少し。そりゃね、なかなか懐かないよ。。

大前提その③：義母ンヌ全然英語できない
できないのはわかるけど、出来ないレベルが違うというか、中高で英語のクラスあったとは言ってたけど、マジでゼロだった。自分の母親も普通に中高で勉強しただけで全然喋れないけど、例えばHello、thank youくらいは言えるし、色とか数字、簡単な動物の名前とか、スーパーで棚に書いてあるmeatとか fishくらいは読めるし、英語で書いてある駅名もなんとなく判別できると思うと思うが、それもNG。そんだけ中国での日常生活に全く英語がないってことなのかな。ちょっとびっくりした。そして、それゆえに1人で出かけるハードルが上がる。日本だと、そもそも漢字読めるし、東京の地下鉄とか電車は結構中国語も書いてあるよな〜と改めて思った。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰー

これらの大前提の上で、キツかったな〜と思った点を勝手に整理する。全てはチリつも。些細なんだが、続くと辛ぇというのがほとんど。

1）夫、義母ンヌこちらに丸投げ
自分で自分の親を呼び寄せてる割に、夫は義母をマジでこちらに丸投げする。めんどくさいビザ手続きして、航空券買って、やることはやったと思ってんのかな。体裁整えて中身空っぽみたいな。日々の生活や家事の引き継ぎ、子供と義母ンヌの仲介、義母ンヌの外出付き合い、義母ンヌの話を聞く、みたいなの、マジで全然やらねーから。

2）夫、アラフォー男子、まだ反抗期続いているんですか？
中国に一人暮らしのお義母さんは心配、親孝行もしなきゃ、だけど世代間ギャップで義母ンヌの口出しウザイ、基本的に老人は考え曲げないし話もあんま通じねーからという感じで、反抗期のティーンエイジャーですか？みたいな態度で過ごしており、マジでなんなの。アンビバレントすぎるわ。私には「そんぐらい聞き流せ」という割に、口出しにキレて喧嘩した上に、私は義母からも夫の態度について愚痴聞かされたり。巻き込まないでいただきたい。

お義父さんが亡くなった直後＝プロポーズ&結婚（まあ偶然かな…）、義母ンヌ病気＝初孫誕生で日本で3ヶ月同居、お婆ちゃん亡くなって＝イギリス3ヶ月同居。たしかにお義母さん人生辛いこと続いてて、心配してる、親孝行しなきゃというのはわかる。しかし親孝行ムーブ見せる割には丸投げ。何かある度に中国的親孝行で利用されるワイ。国内政情不安定になる度に反日で国民にガス抜きさせるどこか政治手法に似てんな。（反日とは違ってポジティブなことでではあるけど）

3）パーソナルスペースが激減する
義母ンヌが自分の寝る部屋にいることもあったんだけど、まあかなりの生活スペースを共有するわけで、正直心の底から落ち着く時間が激減。英語わからないから誰かが付き合わないと出かけられないし。おかげで私は通勤するオフィスもないし、カフェに逃亡しまくってた。

4）予定を報告しなきゃいけない
あとご飯作ってくれるのは嬉しいんだけど（私はキッチン勝手に触られるのは全然平気）、何時に帰ってくる、昼は食べる食べないとかをいちいち共有しなくちゃいけなくて、実家のそうだったわ〜…家一回出たらもう戻れねぇわ〜と思う。そして、また夫も晩御飯いらない時に自分で何にも言わないんだよ。義母ンヌに「聞いてない！」とか言われんのもだるくて、一回夫に自分の予定は自分で言えとキレた。

5）自分で好きなもの作って食べてた方が楽
たまには「今日は私が作る」と作ったりもしてたけど、ミッションが無いと義母ンヌ暇すぎて、これはこれで相手するの大変になるから、ご飯は基本的に義母ンヌ担当にしてたけど、やっぱ食生活も違うっていうか、義母ンヌ料理あんま上手く無いっていうか（本当にあまりセンスない、夫もそう言ってる）…なのに面食（餃子とか肉まんとかの小麦粉料理）だけえらい上手なんだよな。。

6）もったいない・値段に対する考えの違い
あまり裕福な時代に生まれ育ってないから仕方ないんだろうけど、とにかく食べ物を絶対捨てない。次男が残したグチャグチャのご飯とかもずっと取ってあって、勿体無いから食べなさいって言われたり。もちろんたまに食べ残し掃除することあるけどさ、強要はされたくないというか…。野菜とか肉も絶対に捨てないという感じの感じの割には、なんで悪くなっちゃうものから料理しないの…？という。
あと基本的にイギリス物価高いから、何でもかんでも値段を聞いてくるんだが、あれもこれも高い高いと言われ続け、高いけどあなたが思う安い価格だと何にも買えないんだよ、とため息。

7）やらなくていいよと言ったこともやられる
洗濯物畳んでくれるんだけど、いっつも間違ったところに収納されてて、何がどこにあるのかわからんくなるから、やらなくていいよって言ってるのに、頑なにやり続けられる…とか。もう乾いたと言って半乾きの服も畳んでるし。心をどんどん無にするしかないね。

8）子育てヘルプ、いうほどヘルプならない
我が家の子供が中国語できないってのもあり、しょうがないんだけど、なかなか懐かない。赤ちゃんを猫可愛がりするのは上手だけど、子供の興味を引いたり一緒に遊ぶのあんまり上手じゃないなと思った。あとやっぱなんか厳しめっていうか、ダメだ！と怒りがちな気がするわ。なので私が家にいる限り、子供達はママがいい！って感じで、でもおばあちゃんは孫と一緒に遊びたいから、私の仲介が必要なこと多数。義母ンヌも子供2人を1人で見るのは厳しい、主に長男は勝手に飛び出したり、いきなり機嫌損ねたり、色々あるから、それを対処するの不可能ということで、結局送り迎え系も私がするしかないor義母ンヌと2人でやるしかなく、義母ンヌと2人で送り迎えするのも、別に1人でできるしな、そして2人で行ったらその間ずっと一緒にいなきゃいけないし、話聞かなきゃいけないし、またこれ親孝行無料で外注されてる感じじゃん…て感じでイマイチ。
子供の相手を1番してもらいたかったけど、現実そんなに上手くいきませんでした。

9）子育て関連の口出し多数
特に、子供の生活や教育について。テレビのない時代に育っているから、「テレビやYouTube＝悪」というイメージで、とにかくちょっとでも長く見せてたらすぐに言ってくる。テレビを見せていたら頭が悪くなる、本を読めと。あと、とにかく寒さも悪なので、もっと着せろ、靴下はかせろと毎日言われる。

これは口出しというか、語り掛けというか独り言みたいのだろうけど、鼻水出てたら、「鼻水出てる！拭きなさい」「それは危ない」「もっと食べなさい」的な、わーかっとるわい、みたいのもとにかくずっと言ってるので、ずっと耳に入ってきて疲れた。とにかく口出しし続けるのが愛情なのかなんなのか。

以上、こんなもんか。

まあ、もちろん、最後の方は子供達も慣れて、次男はおばあちゃんと2人で近場の公園くらいだったらお出かけできるようになったし、長男も中国語で直接おばあちゃんと簡単なやりとりしたり、漢字とか数とか教えてもらって一緒にお勉強みたいなのできるようになったので、まあ良かったとは思う。餃子も一緒に何回も作ったし、旧正月もお祝いして、それも良い思い出ではなかろうか。

しかし、タダより高いものはないっていうか、もってかれる労力の割に得られるものは大してないな、というのが正直なところであり、子育てヘルプという体裁で、内容としてはほとんどが義母孝行であり、だったらワンオペの文句はもう言わないから口出しされずに自分で子守するか、お金払って外注するわ…と思ってしまいました…。ハイ。

子供の中国語もなんか急激にやる気なくなっちゃった。最低限継続して、子供達がやりたいなら頑張ればいいんじゃん。1番のキーパーソンである中国語ネイティブの父ちゃんが、このおばあちゃんいる絶好のチャンスでも、何にも能動的にやらねんだもん。私が頑張る理由もないっていうか。

一方、この3ヶ月で、長男は「僕は中国語できる！」と謎の自信をつけたようで、「ママはChinese下手くそ」とか言ってくるようになった。すげーレベルは低いかつブロークンすぎるけど、なんか文っぽくも言うようになった。とりあえずママが言ってと言わないで自分で言おうとしてるだけでも、進歩です。

あと、世話したい、口出しするっていうのは、自分が構って欲しいというのの裏返しだよな、と。義母ンヌ、色々小さいこと口出しする割には、大局は息子とか（お義父さんいた頃はお義父さんだったのかな）に任せてる感あるというか。自分も息子しかいないけど、ほんと将来大きくなったとて、自分の思い通りに子供から何か返ってくるとも限らないよな。子育て色々時間も手間も取られるから、それが自分の全てみたいになる気持ちもわかるし、寂しいのもあるだろうけど、子供の人生は自分の人生ではないんだよな。無趣味すぎて、何か日課になるような趣味とか集まり見つけて欲しいなと思う。こんなに悪口言っちゃって、将来自分も子供の嫁から嫌われる運命しか待ってなさそう。ハハハ。

同居してる人たち、神レベルですごい。。

はい、何が言いたいのかよくわかんなくなった感もあるが、とりあえずお焚き上げnote書き上げ完了ということで。自分よ、お疲れ様でした。