HamCup学園 第三章
【第3章】HamCupの試練と絆
HamCupのNFTコレクションは大成功を収め、メンバーたちは喜びに沸いていた。しかし、その陰では新たな課題が次々と浮上してきた。
「NFTの二次流通って、どうやって管理するの?」ぽんたが疑問を口にする。
「買った人が勝手に高値で転売したりしたら、HamCupの評判に影響するよね」らーめん太郎も心配そうだ。
オズは真剣な表情で答えた。
「そのためにも、NFTの価値を維持する仕組みが必要だね。買い手と売り手をマッチングするプラットフォームを作るのはどうだろう」
「なるほど!HamCupマーケットみたいな感じだね」ほんてぃの目が輝く。
「でも、手数料の設定とか、難しそう…」フクロウが不安げに呟く。
「大丈夫」じゃむが力強く言った。「みんなで知恵を出し合えば、必ず良い方法が見つかるはずだ」
一方、ほしこはニュースを見て愕然としていた。
「みんな、大変なの!ガス代が高騰してるらしいよ」
「え、それってNFTにも影響あるの?」あこが驚く。
「あるんだ」むらが説明する。「NFTの取引には、ガス代って手数料がかかるんだよね。それが高くなると、取引そのものが減っちゃうかも…」
メンバーたちの表情が暗くなる中、丸腸が立ち上がった。
「みんな、落ち込んでる場合じゃないよ!困難があるからこそ、私たちの出番なんだ」
「丸腸の言う通りだね」せんも同意する。「みんなで力を合わせれば、必ず道は開けるよ」
そこで、oipy先生が口を開いた。
「みなさん、NFTの世界は常に変化し続けています。新しい技術や規制にも、柔軟に対応していく必要があるんです」
先生の言葉に、ほんてぃが頷く。
「そうですよね。だからこそ、俺たちは諦めずに挑戦し続けないと!」
翌日、メンバーたちは作戦会議を開いた。
「まずは、ガス代問題からだね」オズが切り出す。「取引を効率化して、ガス代を抑えるアイデアを考えよう」
「バッチ処理はどうだろう」じゃむが提案した。「複数の取引をまとめて処理することで、ガス代を節約できるんだ」
「いいね!」ほんてぃが賛同する。「技術的なことは、じゃむとフクロウに任せよう」
「オフチェーンの活用もアリだと思う」むらが口を開いた。「取引をブロックチェーン外で行い、最後にまとめて同期する方法だよ」
「むらすごいじゃん!」あこが目を丸くする。「勉強になるわ」
続いて、二次流通の問題に移った。
「HamCupマーケットは、信頼できる場所にしたいよね」せんが言う。「だから、出品者の身元確認は必須だと思う」
「賛成」ぽんたも同意した。「あとは、過度な価格つり上げを防ぐルールも必要だね」
ほしこが手を挙げた。
「あのね、マーケットの手数料の一部を、ハムスター保護団体に寄付するのはどうかな?」
「いいアイデアだね」らーめん太郎の顔が明るくなる。「HamCupの社会的意義を示せるよ」
議論は白熱し、夜遅くまで及んだ。疲れからか、ぽんたとらーめん太郎が言い合いを始めてしまう。
「だからさ、そんなルールじゃ意味ないって!」
「何言ってんの?これでベストなんだよ!」
ほんてぃが間に入った。
「ちょっと二人とも、落ち着いて!喧嘩してる場合じゃないでしょ」
「そうだよ」丸腸も助け舟を出す。「お互いの意見を尊重し合うことが大事だよ」
結局のところ、全員が納得のいくルールが完成したのは、深夜になってからだった。
「みなさん、今日は本当にお疲れ様でした」とoipy先生。「活発な議論ができたのは、とても素晴らしいことです」
メンバーたちは、充実感と疲労でぐったりしながらも、先生の言葉に救われる思いだった。
一つひとつ、課題をクリアしていく。HamCupを守るため、そして仲間との絆を深めるため、彼らは全力で立ち向かっていくのだ。
数週間後、HamCupマーケットがオープンした。ほんてぃたちとoipy先生の尽力が実を結び、安全で公正な取引の場が整えられたのだ。
「これで、HamCupの輪がもっと広がるはず!」ほしこが目を輝かせる。
「そうだね」ほんてぃも嬉しそうだ。「でも、油断は禁物だよ。常にアップデートし続けないとね」
そんなある日、ほんてぃは無言でスマホを見つめていた。
「どうしたの?」丸腸が心配そうに声をかける。
「HamCupのSNSに、ひどい書き込みがあるんだ…」ほんてぃの声が震える。「HamCupは詐欺だって、俺たちのことを悪く言ってる…」
メンバー全員が愕然とした。
「そんな、信じられない…」ほしこの目に涙が浮かぶ。
「腹立つけど、反論したらエスカレートしそう…」むらが歯を食いしばる。
しかしせんは、毅然とした表情で言った。
「私たちは、正直に誠実にやってきたはずよ。だからこそ、堂々としていられるんだわ」
「せんの言う通りだ」じゃむも力を込める。「HamCupを信じて、前を向こう」
「みなさん、強く生きることです」とoipy先生。「正義を貫く勇気こそ、最も大切なものです」
先生の言葉に、ほんてぃは涙をこらえて頷いた。
「そうですよね。俺たちのHamCup愛は、誰にも負けない!」
一同は心を新たに、プロジェクトに取り組んでいった。中傷をものともせず、ひたむきに前進する。若者たちの姿は、oipy先生の胸を熱くさせた。
そんなハムカップメンバーに、新たな試練が降りかかる。
「み、みんな…大変なことになった…」オズの声が震えていた。
「NFTを大量に盗み出す、ハッキング事件が多発してるんだ。HamCupも危ないかもしれない…」
部室に重苦しい空気が流れる。誰もが、言葉を失っていた。
「そんな、絶対イヤだよ…」あこがポツリと呟く。
「でも、オズくんの言う通り、危機感は持っておいた方がいいね」と先生。「セキュリティ対策を、今のうちに検討しておきましょう」
「よし、みんな」ほんてぃが仲間を鼓舞するように言った。
「そう簡単に盗まれるもんか!俺たちには、じゃむとフクロウとoipy先生がいるじゃないか」
「任せてほしい」じゃむの瞳に、熱い炎が宿る。
「ああ。セキュリティ対策には、自信があるよ」フクロウも力強く頷いた。
二人と先生は三位一体となって、HamCupのシステムを強化していった。最新のセキュリティ技術を導入し、幾重にも防御を張り巡らせる。
数日後、じゃむから嬉しい報告があった。
「ハッキング対策が完了したよ。これで、HamCupは安泰だ!」
歓喜の声が沸き起こる。メンバーたちは抱き合って、喜びを分かち合った。
「みなさんの努力の賜物です」とoipy先生。「チームワークがあれば、どんな困難も乗り越えられるんですね」
「ええ、そうですね」ほんてぃも笑顔で頷く。「仲間がいるから、俺は頑張れるんです」
この試練を乗り越えて、ハムカップメンバーとoipy先生の絆は、より一層深まったのだった。
時は流れ、HamCupは順調に成長を続けていった。ユーザー数は増加の一途をたどり、プロジェクトは軌道に乗っていた。
そんなある日、ほんてぃが嬉しそうに言った。
「みんな、聞いて!HamCupが、NFTアワードにノミネートされたんだ!」
「ほんと!?すごーい!」らーめん太郎が飛び上がる。
「私たちの頑張りが、認められたってことだね…!」ほしこの目に、涙が輝いた。
「みなさんの情熱が、世に伝わったのでしょう」とoipy先生。「誇らしい限りです」
授賞式当日。メンバーたちとoipy先生は、緊張しながらも式場に向かった。
「それでは、NFTアワード大賞の受賞作品を発表します。受賞作品は―HamCupです!」
歓喜の声が会場を包む。メンバーたちは抱き合って、喜びを爆発させた。
「やったー!HamCupが大賞だよ!」
「信じられない…夢みたい!」
壇上で、ほんてぃが感極まりながらスピーチした。
「HamCupは、仲間への愛情と、oipy先生の指導から生まれました。支えてくれた皆さんに、心から感謝します!」
最前列で聞いていたoipy先生の目にも、喜びの涙が光っていた。
生徒たちの成長を、誰よりも嬉しく思っているのだ。
友情と努力の結晶が、ついに最高の形で評価された瞬間だった。目に涙を浮かべながら、メンバーたちは大きな拍手に包まれていた。
HamCupの軌跡は、若者たちとoipy先生の、成長の物語でもあった。試練を乗り越え、時に失敗しながらも、彼らは前へ前へと進んでいく。
そしてこの先も、ハムカップメンバーの冒険は続いていくのだ。ハムスター魂を胸に、oipy先生とともに、NFTの世界で輝き続けるために―。
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