一番幸せな瞬間

毎日更新、2日目。
やったね。

日常にネタは溢れているけれど、
書き溜めておくことはしていない。
こうしてパソコンに向かっている時よりも、
noteを1本書き終わって一息ついているときや、
なんなら夕飯をもりもり食べているときなんかに
書きたいことが次々浮かんで来るのは、なぜなんだろう。

アイコンを設定してみた。
サムネイルのないこの日記に、
通りすがりで「スキ」ボタンを押してくれる人がいることに
インターネットの一期一会を感じる。
その人の時間を1〜2分ほど、わたしの文章が拝借したのだ。
どうでしたか、無駄にはなりませんでしたか、どきどき。

まだ2記事しか書いていないこのnoteを
フォローしてくれる人まで現れた。
嬉しいな、センスいいですね、ありがとうございます。
そういう、ちょっと誇らしい気持ちで
これからも日記を書いていきたい。


昨日は、夫が夜勤に出かけて行く前に、
「夕飯用に」とカレーを作ってくれた。
想像の倍くらい、えのき茸が入っているカレー。
「ここ数日、小麦粉ばかり摂っていたら便秘になった」と
わたしが言ったからかもしれない。
ほかほかのご飯にたっぷりかけて、いただいた。

夫はとても落ち着いている、というか
感情の起伏がおだやかな人だ。
わたしとは正反対。
そんな夫が育った義理の実家も、
みんなおだやかで優しい。そして真面目。
わたしの実家は、何かと騒がしく賑やかで、
ちょっと面倒臭くて、喜怒哀楽の豊かな家だった。

わたしは子どもの頃から、
ふざけて親やきょうだいを笑わせることが好きで、
結婚してからも、隙あらば夫におふざけを仕掛けた。
変顔したり、真顔で冗談を言ってみたり、
Tシャツの襟元から顔だけ覗かせてモンスターのフリをしたり、
寝る前のハグの時間をお相撲の時間に変えることもしょっちゅうだ。

結婚したばかりの頃は、わたしのおふざけに
夫はよく硬直していた。
どう返していいのかわからなかったんだろう。
わたしはその度に「笑えよ!」「これが結婚ダァ!」と言っていた。

そんな調子で2年。
最近では、夫がふざけ返してくるようになった。
変顔には変顔で返すし、わたしの奇行を上回る動きをしてくる。
それまでは、わたしが一方的に夫を笑わせていたのに、
いつの間にかお互いゼェハァ言いながら笑わせ合うようになった。
くそ…っ、こんな面白いやつだったのか。
きっと、こんなふざけた夫の姿は、
世界でわたしくらいしか知らないだろうな、と思っている。


先日、寝る前に数分のハグをしていたとき。
ちょっとふざけてみたくなったわたしが
夫の片手を取って、社交ダンスを踊るような体勢を取ろうとしたら
夫も同じことを考えたのか、もう片方の腕をわたしの腰に回して
優雅なメロディーを口ずさんできたので
そのまま二人して一丁前に、ステップを踏んでしまった。
あれは「花のワルツ」だった。
笑いすぎてお腹が攣るかと思った。


自分に、相手に、周りに、環境に
「こんなんじゃだめだ」とか「もっとこうだったらいいのに」と
思ってしまう瞬間は、正直何度もある。
途端に、自分の生きている「今」に全部ダメ出ししたくなってしまう。

だけどその度に、あのとき一瞬踊った「花のワルツ」を思い出したい。
なんの役にも立たない、なにも生み出さない時間だったけど
わたしたちは、一番の幸せをもう知っていると思うから。


また書くね。

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