周りを気にするなと言われても気にしちゃうけど、それはこれまで自分がしてきたことの結果として受け入れるしかない
今朝Facebookを見ていた時。
大学時代の先輩が独立してた
大学時代に卒業制作の模型作成を手伝った先輩(以降、A氏)が、今年独立していた。ついさっき知った。学士の卒制で賞を取っていたくらい優秀な人だったし、大学卒業後は大学院に進学し、有名な建築家の研究室に入ったというところまで知ってはいた。
まぁ元々卒制の手伝いを通じて知り合った先輩だったし、プライベートで遊んだりしたことは1、2回しかなかったと思う。だから、先輩が卒業した後は連絡がくることはなかったし、私も別の業界を志してしまったので、こちらから連絡することもなかった。
それでも建築科の卒業制作を手伝った時間は、個人的にはとても濃密で、思い出深い。期間でいうと半年くらいだったか?提出期限まで2ヶ月切ってからはほぼ毎日手伝いに行っていたような気がする。ほとんど勉強せずに過ごしてきたダメダメだった私にとって、ここまで優秀な先輩とコミュニケーションをとったのは後にも先にもA氏だけだった。その先輩が独立した。とてもすごいことだ。
あまり知らないのに他人と比べてしまう
そんなA氏について、現在に至るまでどんなことをしてきたのか、私はほとんど知らない。知らないのにも関わらず、今の自分とA氏とを比べて見てしまう自分がいる。
A氏は大学時代からしっかり勉強し、卒制では賞を受賞するまでになっていた。そして有名大学の大学院に進学した。詳細まではわからないが、少なくともA氏は大学時代には、既に高い評価を受けるレベルになっていた。
一方で自分はというと、大学の4年間はとくに目標を設定することなく、ただただ無駄に過ごしてしまったと思う。何かに一生懸命にならなかったので、やりたいことも見つけることができないまま時間だけが過ぎて、得られたのは大卒という肩書だけだった。
この段階で比較している本当に私はしょーもない。努力していない人間が、なぜ一生懸命努力してきた人の結果を羨むのか。今となっては、そもそも努力してないのが悪いし自業自得だということもわかる。
しかし当時はなんでこんなにも違うのか全くわからなかった←
私の他人との比較癖はこの頃からひどく、劣等感の原因を自分にではなく、他人に探していたからたちが悪い。
自他の比較がもたらすのは「自分の不幸」のみ
人はいろんな節目がある。節目は年齢もそうだし、仕事では昇格・転職・独立、プライベートでは結婚・出産・離婚など、タイミングも種類も人それぞれ違う。だから自分と他人を単純に比較なんてできない。そもそも比較ができない。だけど、その時の状態だけで人は自分と他人とを比較したくなる。
昇給や独立、結婚や出産など、自分にないものを他人が手にすると、とても羨ましいし、自分が情けなくなることもある。他人との比較がもたらすものは、自分の不幸以外に何もない。その不幸は、自分の「現在」と比較によって起こっていることを忘れてはいけない。
だからこのジレンマから抜け出すには、「比較」そのものを断つ必要がある。それでも気が緩んだ時に「比較」してしまうのは人間誰しもあることだろうと思っている。大事なのは、比較が無意味なもので、必要のないものだと理解することだ。
「現在」がこれまでの結果である
一方で現実的な話、現在の自分を見つめることは大事なことだろう。
「現在」はこれまでの結果でしかない。今に満足できていなくても、「現在」を今すぐに変えることはできない。年収が低いことに不満があっても、すぐ年収は上がらないし、未婚の状況に不満があっても、すぐに結婚することはできない。
その時の状態、つまり「現在」は、どうしたら変えられるのだろう。それはこれからの考え方や行動を変えるしかない。いつまでにどうなりたいのか、ある程度明確に計画を立て、それに向かっていくことでしか「現在」は変えられない。
この計画と実行が、ときにものすごく重くのしかかることがあるだろう。
目標達成の難易度は、時間に反比例して上がっていく。つまり、早く目標に向かって走り始められればそれだけ難易度は下がるし、目標に向かって走り出すのが遅くなればそれだけ難易度が上がる。これは、どんな物事にも言えることだろう。
何度も言うが、「現在」は過去の自分が設定した目標に向かって行ってきた行動の結果でしかない。今の結果=現在は過去の自分の行動によるもので、すぐには変えられない。今の状態が変えられないことに不満を感じているなら、今の行動を変えて将来の状態を変えるしかない。
達成難易度は、「目標の高さ」と「目標に向かって走り始めたタイミング」によって変わる。周りと比較して嘆いている暇があるなら、今の自分を見つめ直し、早急に目標を設定して行動し始める方が絶対に良い。
今、周りと比較してしまって自分を責めている人がいるとしたら、それは仕方ない。落ち込んでいるなら、考えないようにしたり、忘れるしかない。そしてただ落ち込んでいても何も変わらないと、今までの経験でわかっているはずだ。だから行動しよう。
少しずつでも日々積み重ねたものは、〇〇年というスパンで取り返しのつかない差になる。本当にネタでもなんでもなく、林先生の「いつやるの?今でしょ!」は大人になって身に染みる言葉なので、学生の人たちは嘘だと思って①目標を立てること(何をいつまでに達成したいか)②目標を決めたら必要な行動を起こすを実行してみてほしい。
■本日のオススメ本
目標について書かれているビジネス書はたくさんある。ビジネスがわからない学生も、なぜ大人が目標について耳タコになるほど言うのかを理解するために、早めに読んで考えてみることをお勧めする。