小学生が唯一つんつんしちゃう相手
ちゃんみーは週2で公文に通ってる。
そこに、勝又先生という
算数・数学を担当している40~50代くらいの女性がいる。
この地域に住んでる人なのだろうか。
家族は、こどもはいるのだろうか。
週に2回顔を合わせるこの人のことを何も知らない。
わたしは反抗期が来ていたのか
勝又先生に対して結構強い態度に出ていたと思う。
「オラァ!!!ババア!」みたいな
口汚く罵るような態度ではない。
数学が難しくて、わからなくて、そのイライラを
ぶっす〜〜〜〜とした態度の悪さに昇華し
勝又先生にぶつけて発散してた。
小学校低学年の頃は
計算がやたら簡単に思えたし早かったし
なんて算数は楽しいんだろう、
どうしてみんな計算が遅いし
間違えるんだろうって思ってたくらいだったのに。
でも、今からどこまで戻ればいいかわからなかったし、
戻るのはカッコ悪いと思ったし、
今までできてたんだから丁寧にやればわかるはずと思って
進むしかなかった。
そこでちゃんみーは、
禁忌を犯すことになる。
もう、全然わかんないからこの時間がもったいない!
回答を見ることでやり方を勉強するんだ!
という言い訳マインドで
親の目を盗み、解答集の答えを
そのまんま宿題のプリントに書き写した。
当時のちゃんみーがやった
もっとも悪いことかもしれない。
問いを読むこともなく答えを写すのは、
最初こそ心臓ドキドキ、脇汗垂らしながらやっていたけれど
次第に罪悪感もどこへやら
宿題の時間は、清書の時間となる。
途中式をちょっと間違えて
消しゴムで消した後をつけたりなんかして。
そんなんだから、教室に行っても
なーんにもわかんない。
そして勝又先生への悪態。
自分が最低で最悪なことはわかってる。
教室で、大泣きしそうになるのを堪える。
負のループ突入。
もうだめだ、と思って辞めさせてもらった。
「ほらもう高校生の内容の一歩前だから
これくらいでいいんじゃないかなあ」みたいな言い訳で通した。
それでも英語だけは続けていたから、
公文の教室には通った。
数学をやめてから、
一度も勝又先生と話してない。
それどころか
視界に入れるのすら気まずいし、
彼女と同じ空気を吸わない程度離れたところを歩いて
英語の先生の席に向かう。
八つ当たりしてごめんね、勝又先生。
今では数学嫌いになっちゃったけど、
辛抱強く教えてくれてありがとうございました。