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怒り散らすボス気取りだったわたしが変わった日

繊細なちゃんみーにも、
クラスのボス気取りだった時代がある。


男子によく怒り、
トゲトゲした命令口調で話すこともしょっちゅう。

掃除をしないとか、
やるべきことをやらない人とかを見ると
苛立ちを隠せなかったし、
なにより正義感に燃えていた。

そんなある日のこと。
授業参観におかあさんが来た日の夕食で、
突然こう聞かれた。

「みーちゃん、はるかちゃんから聞いたんだけど
男の子を叩いたり蹴ったりしてるの?」

え?!?!?!?なにそれ?!?!??!

脇から汗がドバッと出た。

確かに、男子に対して
粗暴な言動をした自覚は
ありすぎるくらいある。

でも「叩いたり蹴ったり」は
さすがに身に覚えがない。
はるかちゃん、
どうしてそんなことを言ったんだろう?

おかあさんは、あくまで確認する感じで聞いてくれていたけど、
わたしが「叩いたり蹴ったり」していると思ったのかな……?

それにしても、
この出来事でハッキリ気づかされたことがある。
自分の行いが、案外周りの人に見られているものなんだ、って。

それ以来、わたしは粗暴な振る舞いをやめることにした。
言葉を優しく、礼儀正しく。

でも、これって結局
「見られてることに気づいたからやめた」ってことなんだよね。

誰にも見られていなかったら、
はるかちゃんの嘘の告げ口がなかったら、
きっとそのままだったかも。

はるかちゃん、ありがとう。
おこないをただすきっかけをくれて。

はるかちゃんとは仲良かったけど
わたしが怒られて欲しい理由が
あったのかなー・・・。
解せぬ。

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ちゃんみー|切なさが9割
ここだけの話、私には夢があります。 それは、飛行機や新幹線の機内冊子にエッセイを書くこと。 ひとの移動に、寄り添いたい願望。 憧れるなあ。