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放課後に、上履きがあるか確認しに行く小学生

学校から家に帰ったあと
自分の上履きが誰かに隠されてないか不安になる。


隠しそうな人がいるって訳じゃないんだけど
そういうのって”順番”的なとこあるじゃん?

いてもたってもいられなくなった時は
学校まで、上履きを確認しに行くの。

不安でドキドキしてるのを誤魔化すために、全速力で走る。


シーンと静まり返る下駄箱は、
いつもの学校じゃないみたい。

ドキドキしながら、ゆっくり下駄箱に向かって歩く。



隠されてなかった。

深く息ができるようになって、
全身の力がふわーって抜ける。

あー、よかった。
でも、また明日がくれば同じこと。

ちゃんみーにはよく見る夢がある。
その場面は、下駄箱なの。

学校の授業が終わって、
下駄箱に向かうわたし。

自分の靴を探すけれど、どこにもない。

いろんな学年の下駄箱を
一つ一つ探しても、見つからない。

平然とした顔をしつつも(できてない)
下駄箱のまわりをぐるぐる見て周るわたしを
いろんな人がヒソヒソ話しながら見てる。

靴がないのは何かの間違いだって、
気持ちを落ち着かせて
また丁寧に3周くらいしたあと
ようやく「こんなところに?!」って場所で見つかる。

見つかって安心するんだけど、
安心できない。

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ちゃんみー|切なさが9割
ここだけの話、私には夢があります。 それは、飛行機や新幹線の機内冊子にエッセイを書くこと。 ひとの移動に、寄り添いたい願望。 憧れるなあ。