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「今までいい顔して近づいてきてた人が、無視して素通りするようになった」


「今までいい顔して近づいてきてた新聞社の人が、無視して素通りするようになった」

「あいつはもう終わったねって俺に聞こえるように他の選手が言ってくる」

「前からもちらほらあったけど、モノ隠されるから気をつけないと」

ある時、お兄ちゃんが話してくれた。

彼は大会があるごとに、うちにあるメダル、
トロフィー、賞状の数を増やしていったり
新聞社や雑誌社の人にも、取材されてたりした。


でも次第に、思うように成績が伸びなくなったみたいなのね。
過去の自分を超えられず、周りにも抜かされてく。


そしたら、綺麗な手のひら返しの数々。

わたし、日常的にお兄ちゃんのことを羨み妬んでいるけど
「汚い人間どもめ!」って手のひら返しする人に言ってやりたいよ。

とはいえ、世の中の暗いところを知らない純粋なちゃんみーには
そんな調子のいい人間がいるのかなあ?って、
心の底からは信じられないんだけどね。

ただ、彼の話を聞いて襟を正したことがあって、

絶対に自分はそうはなるまいと
日々正直に生きるようになった。

いい時に近づいてくる人は、
状況が変わったら離れていく人なんじゃないかなって
じっくり人を見るようになった。

人間の裏の顔を知るには
早すぎたかもしれないと思いつつ、
上にお兄ちゃんがいて良かったと思う。

人の意地悪な心と関わることなく
うま〜く世渡りしたいなと思う豆腐メンタルなちゃんみー。

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ちゃんみー|切なさが9割
ここだけの話、私には夢があります。 それは、飛行機や新幹線の機内冊子にエッセイを書くこと。 ひとの移動に、寄り添いたい願望。 憧れるなあ。