映画 ギヴンについて
普段、漫画とか小説とか、好き!!ってなるものに出会うと、読みすぎたり見過ぎたりしたら自分の中で感動の価値が下がってしまう…という怖さからセルフ制御をかける事があるのだけど、映画ギヴン、そんな制御全くいらない。まじで毎週見て毎回エンディングの“僕らだけの主題歌”で声出して号泣してる。Twitterの壁打ちアカウントにその日その日の感想呟きながらじゃないと見れない…恐ろしい映画だ…恐ろしくいい映画だ……(泣)でも辛い(泣)毎回どちらの立場になっても辛い…(泣)でも見ちゃう(泣)つらい(泣)
ので、もういい加減ここに感想まとめて自分の映画ギヴン、というか秋彦と雨月に対する気持ちを書き殴っておこうと思います。140字で足りる訳がない。そしてもし誰かの目に止まる事があれば、こんな感想もつ奴もいるんだなぁって思ってもらえると嬉しなとか思ったり、いろんな方の感想見てみたいなと思ったり!しています!びしゃびしゃのティッシュ片手に半泣きで書いていきます!!!
まず前提として、私は村田雨月という人がものすごく好きです。感情が大きくて、物事をどこまでも繊細に捉えて、でもそれを言葉にしないで自分のなかに溜め込んで咀嚼して、強くて、才能があって、誰よりも弱くて。雨月に対して今後幸せになって欲しいという気持ちの反面、「もう二度とあれ以上はない」というセリフの通り、秋彦といた頃と同じくらい満たされる“幸せ”はもう二度とないで欲しいなぁとも思う(正直こちらの方が強い)厄介なヤツです。そしてさらに、秋彦に対しても、春樹のこと死ぬ程大事にしろよ!!!という気持ちの反面、金木犀の香りを嗅いだときとか、湿気むんむんの夏の雨の夜とか、なんとなくセンチメンタルな気分の時にふと雨月と過ごした時間を思い出してぎゅっとなって欲しいなぁと思ってしまいます。
“忘れられない恋”みたいなのって、誰もができるわけじゃないと思う。高校時代、あの部屋で音楽奏でてご飯食べてセックスして、愛し合っていて。本当に世界には2人しかいない、みたいな時間を共有してた、そんなの心に染み付いて消える訳がない(泣)だから雨月はなんとなくずっと、秋彦はふと、どんなに時が流れても2人で過ごした時間に想いを馳せて欲しいなあと思ってしまいます。
見ていると毎回、秋彦の春樹に対する家に置いて〜だとか、ここにいてくれ〜だとかの発言に、お前…!都合がいいぞ…!お前……! とどうしてもちょっと腹立つぅとなってしまうのですが、よくよく考えると音楽とお互いのためとは言えいきなり終いにしようと終わりを告げたのは雨月、部屋に別の男性連れ込んで離別の素振りを見せたのも雨月、、いやこれ秋彦も相当しんどかったよな、と。春樹宅から花火を見てるときの「好きだったよ、でももう苦しい」が本音中の本音なんだろうなと。地下にいてこの時期に花火をやってることすら知らない夏が当たり前だったのに、春樹を知ってしまったから。明るい世界に出たから。苦しいって言葉が口から出たのかなって。もう苦しい。私も苦しい(号泣)
秋彦は、別れをきっかけにドラムを始めたり、
終電逃したら歩けばいい!って言えたり、苦しい、ありがとう、ごめん、いかないで、
言葉がとにかく真っ直ぐだし(ちょっと言葉足らずだし、脳から直接出しました!みたいな言い方で色々誤解されることとかありそうだけど…)行動が根明って感じがして、「互いの存在がこの世で一番互いを追い詰めてる」っていう激しんどいフレーズは秋彦の方に強く作用してたんじゃないかなぁ、と。
だから「弦が切れたら直せばいいじゃん!」とかいつも自然に根っからの明るさを持ってる春樹と混ざった事で、何この感覚、楽しい、変わりたい!って踏ん切りがついたのかなと思うのです。
雨月の部屋に出て行こうと思うと告げに行ったのも、ライブの後追いかけて本当の別れ話と感謝を伝えたのも全部秋彦からで、それに対してヴァイオリン捨てるのかよ!とか止まったら別れ話するんだろ?とか…雨月さん残酷…でも愛がどんより重い感じがして最高大好き…秋彦には自分の不安定さをぶつけられたんだろうな…
やっと決意して部屋に行ったのに愛した人にそんなこと言われたら俺が音楽捨てればいいのか…って…揺れるよな、せっかく決心したのに。
でもここで2人が別れる、っていう選択を取らないでまた関係をずるずる続けてもきっといつか別れたと思うんですよね。しかも思い出すら綺麗に残らないようなひどい別れ方で。
愛すれば愛するほどお互いの為に良くなくて、どんな選択肢をとっても別れる運命は避けられない…みたいなスーパーウルトラ切ないカップル。それが秋雨。だから最高。(超個人的意見)
真冬と由紀のように物理的に会えないのも吐きそうになるくらいしんどいけど、近くにいて会えるけど少しずつ歯車が狂ってもう戻れない、っていうのも同じくらいしんどい。恋っていいなぁ、愛っていいなぁ。苦しいから愛だよなぁ(感想)
はぁ〜〜〜一気に書き殴ったらすっきりするかなぁと思ったけどなんか良くわかんなくなってきちゃった!!!分かることはギヴン最高ってことだね!!!!!
最後に主題歌について。
この歌聞いて泣かない人いる?ってくらい映画にぴったりな主題歌。まさにタイトル通り。
“出会いも奇跡さえも恨んだ最低なあの日を
なかったことにはできないのだから”
ここでしゃがみ込む秋彦を映す神演出…「バイバイ、秋彦」とぐしゃぐじゃに涙を流す雨月を秋彦は知らないし、手を離して去った秋彦がしゃがみ込んでる事を雨月は知らない。泣く〜〜〜!!!あまりにも綺麗すぎるよ〜〜〜〜!!!!!
“なによりも大事なもの探してくるよ
なによりも大事なあなたのため”
、、、言わずもがな泣く〜〜〜!!!!!!
こんなこと誰かに思える人生でありたい。
一番好きなフレーズ。
“思い出す記憶を過ごした時間を
この心の背もたれにして”
2人共過ごした時間を無かったことには絶対にしないだろうし、上の方で書いた通り、お互いふと思い出して切なくなりながら、それぞれ幸せになって下さい……。
ほんとに最後に、
DVD特典の小冊子で「おめでとう」って連絡取れる関係だと分かって、よかったあ〜〜!(泣)と心の底から思いました。もう二度と関わらない、の可能性もあったりするのかな……それは辛すぎるな……と思っていたのでとてもとても救われました。この時も秋彦からで。本当にいい男だなぁ秋彦。
ただ、雨月の「大丈夫」は全然大丈夫じゃないなこれ(強願望)と思いました。だからこそ今までより更にいい音を奏でることができるんだろうな〜切なくて最高だ!!!
音楽が2人を離すきっかけにも、繋ぎ止めるものにもなるんだね!!あー切ねえ!!!
ただいまのぎゅーとかも、年上の春樹にだから見せる姿で、雨月には見せなかった姿なんじゃないかな。雨月に対しては、音楽に対する嫉妬とか、同い年だから、とか色んな理由で潜在的にかっこいい自分であろうとしてたところがある気がする。春樹といると安心するんだろうなぁ、切ねえ切ねえよお!!
映画館でみんなで号泣しながら見たかったなぁ〜
でもこんな素敵な心動かされる作品を知れたことに感謝!幸せ!
7巻がとーーーーーっても楽しみだ!!
雨月秋彦フォーエバー!!!!!(逃)
(言いたい事が多すぎて追記が止まらない)