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CAFE AOIとはなんだったのか?

こんにちは。

暑すぎませんかい?人間の活動可能気温を完全に超えている灼熱の地、日本より三重県四日市市という場所からお送りしてます。渡邉です。

先日『BECKというブランドを立ち上げます』というnoteを書いてみたんですが、実はBECK COFFEE LOUNGEには前身となるようなお店がひとつありまして、それがCAFE AOIというものです。ちょくちょく「またやらないの?」って声もいただきながらも、ふわふわと情報更新もなく放置していた状態だったのでこれを機に正式に終止符を打っておこうということで、またnoteを書いてみます。

僕からCAFE AOIに関する情報を更新するのはこれで完全に最後になると思います。

CAFE AOIって?


まずはCAFE AOIってなんですか?という話なんですが、これは僕たちが学生時代にやっていたカフェのことです。もう3年以上前のプロジェクトです。時が経つのは早いですね。。。

『あなたが価値を決めるカフェ』というコンセプトのもと、来てくれたお客さんが自由に値段を決めれるお店ってのをやっていました。

また、循環型の店舗を目指そうということで、売り上げから経費を差し引いた利益分を全額被災地の寄付金に当てるというプロジェクトでした。小さなお店から生まれるハッピーな気持ちがお金に代わり、それが助けを求める場所にまわっていけばいいなという想いでやっていました。


当時、よく「学生起業すごいね」的なことを言われたりしたのですが、まず、当時起業はしてません。事業主として運営していたわけでもなく、非営利団体に近いカタチでした。メンバーは全員ボランティアとしてお店に立ってくれていたので、経営している感は全くなかったです。


CAFE AOIを始めたきっかけ

もともとCAFE AOIを作った場所は喫茶葵(キッサアオイ)という祖母が長年営む喫茶店でした。今で言う純喫茶と呼ばれるような喫茶店で、常連のおじちゃんおばちゃんが朝から来てくれて、コーヒーを飲みながらお客さん同士でおしゃべりするような場所でした。

みんな顔馴染みで「今日はあの人まだ来おへんなぁ!」「お、今日は平日やのに珍しいね!」みたいに必ずお客さん同士の会話が生まれていた気がします。

僕は昔からかなりおばあちゃんっ子でして、土日は習い事もなかったので毎週ばあちゃんの家に泊まるのが習慣でした。常連さんとは顔馴染みで、「お、デカなったやないか〜」と先週も会ったおっちゃんに言われる(笑)みたいな感じで仲良くさせてもらってました。

ある時、おばあちゃんが脳卒中で倒れてしまいまして(一命は取り留めて、今は施設に入ってますが元気です。たまに電話してます。)昨日まで普通に営業していた喫茶葵は予告もなく閉店することに.......

地域の集合場所みたいになっていた喫茶葵がなくなってしまうことに、僕も悲しみを覚えました。

で、ばあちゃん家が空っぽ(誰も住んでいない状態)になってしまう&僕が実家を出るタイミングだったことが重なり、友達とシェアハウスとして住まわせてもらうことにしました。あ、そのおばあちゃんの家と喫茶葵は物理的に繋がってます。

あるとき、漠然と、誰もいない喫茶葵を眺めていたときに、「あ、僕がやってみようかなー。」と思ったことが始まりです。すぐに同居人に相談してみたところ「おもしろそう!」ってなって、、(学校があったので)どうせ毎日開けれるカフェにはできないから、ちょっと変わったのでコンセプトをつくってみよう!ってことでCAFE AOIの構想が生まれました。



CAFE AOIの成果

お客さんが自由にお金を置いていってくれるカフェ。売上から経費を差し引き、利益分を全て被災地に寄付する仕組みでした。当時、月に数回の営業ではありましたがたくさんの方に足を運んでいただき、CAFE AOIから約86,000円の寄付金を被災地に送ることができました。

実際、改装費用に充てるために最初に借りていたお金を返済をしながらだったので、金額として大きな額ではありませんが、来てくれた方1人1人の気持ちがつくってくれた結果です。

当時プロジェクトに賛同して一緒につくり上げてくれたメンバーには当然、お給料というものもはありませんでした。これがもう少しちゃんとした“経営”だったら当然人件費がかかってくるわけで、おそらく赤字だったと思います。笑


この2年間プロジェクトを動かさなかった理由

CAFE AOIは2019年の春頃を最後に、プロジェクトをストップさせていた訳なんですが、これはシンプルにプロジェクトメンバーが就職や進学で拠点を移して、営業するための人員確保が難しくなったというのが大きな理由です。

あとこれはぶっちゃけ話なんですが、、

「お店」としての状態がベストではなかったというのもあります。メンバー間で喧嘩したとか、近隣の方から苦情がとかでは無く、店舗運営する上で本当はもっとちゃんとすべきことを曖昧にしていた。というのも、、

まず、飲食店経営には本来、開業届と飲食店経営許可というものが必要でして、この飲食店経営許可には少なくとも代表者の食品衛生管理責任者の資格が必要なんですが、これを祖母の名義のまま(喫茶葵のまま)運営してました。本当はお店に立つ人で登録なんです。

一応、非営利団体である。あくまで我々は来てくれた方に対して、値段を設定せず(→無償提供をし、言い方は悪いですが)、勝手にお金を置いて言ってくれる。なのでここはそもそも飲食店では無いんです。って扱いをしていました。

なので、、脱税や違法営業のチェックからは確実に外れられるような設定ではあったんですが、このままプロジェクトを大きくしていくとトラブルが起こったりしそうだなと思ってストップの判断を下しました。まあ違法じゃないとしても、あんまり堂々とできないよなーと。

(繰り返しになりますが、実は当時違法営業のお店に足を運んでた!ってことはないのでご安心ください。)

CAFE AOIに足を運んでくださったみなさんへ

本当にありがとうございました。みなさんのおかげで掲げた理想、ハッピーな気持ちがまわっていくお店ができました。CAFE AOIに置いてくれたみなさんの気持ちは、少しかもしれませんが、別の場所で他の誰かを救ってくれたと思います。

あの場所は今から、BECK COFFEE LOUNGEという場所になります。完成はしばらく先になりますが、また是非遊びにきてください。

そしてCAFE AOIプロジェクトを一緒に作ってくれた友人のみんな、協力してくれた全ての方々、ありがとうございました!


CAFE AOIは終わり、BECKに。

CAFE AOIはBECKの前身・起源とも言えますが、全く別のブランドです。CAFE AOIのリニューアルではなく、完結と始動です。

コンセプトや内装も別物になる訳ですが、CAFE AOIの時から大切にしてきた、人と地域を繋げ、新しいコミュニケーションが生まれる場所にする。そして店舗で終わらず、どこかに繋がって循環をつくる。という部分はBECKにも引き継がれます。

BECKは『境界線をつくらない、人と地域のハブに』をコンセプトに、コーヒーを主軸にしたバーラウンジです。同時に環境保護に関する一種のメディアとしても機能させたいなと思ってまして、、

売り上げの一部はIUCNやWWF等の自然保護団体・動物保護団体に寄付できる形をつくる予定です。

ここに関しては数日前に少し詳しく書いたnoteを公開しているので興味がある方は是非読んでみてください。

では、またみなさんにお会いできることを楽しみにしています。See you soon!






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CAFE AOIの記録

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