BECKという組織について
寒いですね。
こんばんは、寒いですね。我々の大好きな秋と春を毎年短くするのはやめてください!!!!BECKというギルド型のクリエイティブチームをつくっています。渡邉です。ね、ほんと。
今日はBECKのちょっと複雑な組織構成についてです。自分の頭の整理も兼ねて書いてみたんですが、今日のはちょっと長くて、変な言葉多くて若干うざいと思うので、もし興味があれば是非!というnoteです。
では!
BECKの構成
・BECK CREATIVE WORKS
・BECK NATURE CONSERVATION
まずBECKはこの2つのブランドに分かれます。
BECK CREATIVE WORKS
はギルド型のクリエイティブチームを指し、デザイン事務所として機能します。デザインに関して、初期のフェーズは特化した部分は作らずに、ブランディングやSNSコンサルティングなど、広い分野で活動していこうと思っています。
クライアントワークの他に、独自展開もする予定で、第1号となる店舗型のオリジナルブランドがBECK COFFEE LOUNGEです。
BECK NATURE CONSERVATION
は「自然と生きる」をメインコンセプトに、我々の選択と行動により「少し、地球に優しく、少し豊かに」暮らすことができる状態を目指すブランドです。
環境に関する課題解決の提案をしていくメディアとして機能します。また、ここで出た利益は10%を環境保全・動物保護団体に寄付し、循環させます。
BECK CREATIVE WORKSでの独自事業はBECK NATURE CONSERVATIONの取り組みや商品の発信元となります。
これら2つのブランド(部門というニュアンスの方が近いかも)を総称して、我々はThe BECKを名乗っています。
※この記事にもう少し詳しくそれぞれについて書いてあるのでよかったら読んでみてください。
BECKのビジョン
BE CREATIVE. MAKE IMPACT.
クリエイティブに。インパクトを。
これもう、そのまんまなんですけど、クリエイティブの力で地域社会にインパクトを与えるチームであり続ける。っていうのがBECKのビジョンであり存在意義です。
地域社会に対する、与えるべきインパクトっていうのは、時代や場所によってコロコロ変わっていきますが、その時に必要な影響力は何かを考えながらブランドを育てていきたいなと思っています。
BECKの思想を「これが正しいんだぜ。」って表現するよりも、体験を通して「この考え方、どう?」って提案できるようなブランドでありたいなと考えています。ライフスタイルや思想を変えようとするブランドでなく、選択肢を増やすブランドであることを目指します。
なので、BECKがここで言うインパクトというのは社会がガラッと一気に変わって行くような影響力を持つことではありません。BECKがあることによって、少しずつ、かつごく自然に、環境や生活がちょっと豊かになっていく状況です。それがBECKの目指す「インパクト」です。
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ここからはBECKがどのような組織作りをしていくかです。
BECKはギルド型のチームです
GUILD(読:ギルド)
→中世より近世にかけて西欧諸都市において商工業者の間で結成された各種の職業別組合。
要するに、それぞれ得意分野を持ったクリエイターが集まる組合ってことですね。ギルドが窓口となって仕事を受注して、適任者を派遣する仕事のスタイルです。
ギルド組織は、プロジェクトごとにチームを編成する組織形態です。BECKとして仕事を受けますが、アサインするメンバーはその都度最適になるようにアレンジします。
働き手はフリーランスのように身軽ですが、組織としては企業のような機能を持っています。逆に会社としてはクリエイターに対し仕事を安定供給できるわけではないのでメンバーは(それぞれのライフスタイルやBECKへのコミット具合にもよりますが、)他に収入軸があることが前提です。
BECKがギルド型を採用する理由
①雇用のシンプルさ
まず、BECKがクリエイティブチームとして活動していく上で、全て自分たちの企画・運営したものでマネタイズしていくのは結構厳しい道のりです。
特に初期の数年間はブランドとしての資金もないのでクライアントさんありきのお仕事が多くなると思います。その時、メンバーはプロジェクトごとに編成され、成果に合わせて報酬を受け取る仕組みです。継続的な雇用をする概念がないのでブランドとしての生存はしやすいですよねってことです。
あと、結局外部と協力しながらの方が楽しいし視野が広がるんじゃないかなと思います。
②メンバーのエンゲージメント
得意としている分野・やりたい分野で役割分担ができるのでメンバーのエンゲージメントが高い状態で仕事ができるのと、結果高いクオリティに持っていきやすいのではないか。ということです。
たとえば、会社として週5契約の動画編集が得意なデザイナーを雇っていると、彼の得意分野の仕事があるときはいいですが、そうでないときはモチベーションとのバランスが結構大変だったりします。
会社としては仕事量に関わらず同じ給料を払わないといけないので、なるべく働いてもらった方がお得なわけです。動画がやりたくて入った人材に対して、全然違うところから書類整理の仕事を持ってきてやらせて、結果的にモチベーションを下げてしまう。みたいなことが起こってしまうことがあります。
これはかなり極端で非効率な例で、その辺りがすごい上手な会社もありますが、とにかくギルド型だとポジティブな環境が生みやすいのはあると思います。
③ワークライフバランス
プロジェクトへの参加は基本的には本人の意思で決定します。自分が持っているBECK以外の仕事やプライベートとのバランスを見ながらアサインするか決めることができます。
同じ組織でブワーって頑張りまくる時間もすごい成長できると思ってますが、僕は関係ない仕事や遊びの場面が後々すごい大っきなリターンを生むと思っているので、ここもポイントかなと思っています。
クリエイティブにおいて、遊びはすごい大切だと。仕事の一部みたいな。
参加プロジェクト成功報酬分配型
じゃあギルド型の組織はお給料どうするの?って話ですが、プロジェクトごとの成果報酬を参加したメンバーで分け合います。
当然、メンバーだけで報酬を全て分配すると、いつまで経ってもブランドとして大きなことができないのでBECKとしての事業利益も確保します。
その取り分はどうやって決めるかというと、基本的には参加したメンバー同士で決めます。「BECKとしての利益をこれくらいつくって、で「僕はこれくらいもらいたいけどどう?」「あたしはこれくらい。」って相談して決めるのです。
いや、そんなことできるの?ってとこなんですが、これは組織が目指すチームメンバーの関係性をしっかり示せばできると思っていて、それが次にお話しするBECKが目指す組織、ティールです。
目指す組織像は“ティール”
組織論的な話になるんですが、僕が理想のチーム像として長年頭の中にあったものは既に概念として言語化されていました。
ティール組織
「生命体」と比喩される。組織は社長や株主だけのものではなく、組織に関わるすべての人のものととらえて、「組織の目的」を実現するために共鳴しながら行動をとる組織のことです。ティール組織には、マネージャーやリーダーといった役割が存在せず、上司や部下といった概念もありません。 社長や管理職からの指示命令系統はなく、構成員全体が信頼に基づき、独自のルールや仕組みを工夫しながら目的実現のために組織運営を行っていきます。
ティール組織とは、個々の社員に意思決定権があり、社員の意思によって目的の実現を図ることができる組織形態をいいます。ただし、ティール組織には明確なモデルはなく、各組織や個人が独自の工夫によってつくりあげた次世代型組織モデルなのです。
だそうです。
森は指揮系統がなくてもお互いに光合成ができるように枝を伸ばす方向を調整し、生命体として繁殖拡大できるように木と木の間に芽を生やし、水を含んだ大地がそれを育てます。
ティール組織も同じく、そこに上下関係はなく、でも共通意識のもとそれぞれが自立しており、主体性を持って組織を大きくできる裁量権があるというものです。
メンバー同士の関係は常にフラットで(プロジェクトをリードする人を意図的に作ることはあるが、これもメンバー同士で決定する。)トップダウン式の階層構造は一切ありません。
まだ事例は少ないですが、パタゴニアはティール組織の成功例です。パタゴニアの社員は仕事中でもいい波が来たらサーフィンに出かけるそうです。
サーフィンに行って滞った仕事は、帰ってきてから終わらせたり、明日早く出勤したりして、自分でカバーします。遊びも仕事も、全部自分の責任のもとやろうぜってことで。要はセルフマネジメントをメンバー全員がちゃんとしようねと。
そして、他のメンバーがチームのことをきちんと把握しておくことも大切です。「じゃあ君がサーフィンに行ってる間、君のクライアントから電話があったら僕が言っておくよ。こういう案件だったよね?」みたいなコミュニケーションはお互いのことをしっかり理解できる環境がないとできません。
具体的にティールを採用するにあたって360°評価というのがあります。給与決定もこの360度評価に基づき(任意参加の)オープンな場所でメンバー同士で決定していきます。
360度評価
複数のさまざまな立場の関係者が1人の従業員の評価を行なうものです。一般的な評価制度のほとんどが上司によって評価されますが、360度評価では
上司だけでなく同僚や部下、他部署の社員などによって多面的に評価されるものです。1人の従業員が仕事上のさまざまなフェーズ(360度)で関わる人たちです。
うん、、難しそうですよね。僕もそう思います。この辺りをどうやって組織に落とし込むかはまだ考え中で、今はこういう感じでいくぞ!と意気込んでいる段階です。
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BECKとしての環境問題に対する思想
ブランドの構想を練っているときはSDGsにつながる発信ができるブランドでありたいと考えていたのですが、SDGsに関するメディア発信ってめっちゃ大雑把だよな〜と感じてしまいました。
というのも、SDGsは発展途上国と先進国の括りはせずに、全世界という枠組みで設定された指標です。
たとえば、ゴール2『飢餓をゼロに』やゴール6『安全な水とトイレを世界中に』ってのがありますが、日本で飢餓による死亡って滅多にないですし、水もどこでも飲めますよね。
逆にゴール5『ジェンダー平等を実現しよう』は日本の場合結構遅れていて、で、いよいよ遅れが目立ってきたので最近話題になるわけです。
このように、自分の生活から想像できることと、世界規模で実際に問題視されていることにギャップがあるのは当然で、、
その時にSDGsって一括りにして、「SDGs、頑張るブランドにします!」っておっきなこと言うの、ちょっと違うよな〜と思っています。
SDGsで掲げられる世界の課題に対し、現代に生きる我々は必ず動かなければならないのですが、どうしてもその言葉だけがゆらゆらと背の高いところで浮遊しているように感じてしまうのです。
我々の身近な課題点について考えることができるブランドをつくり、結果的にSDGsという広く設定された世界規模の課題に少しでもつながればいいなと考えています。
なので、わたしたちはSDGsを意識しますが、アクションとしてはなるべくこの言葉は使わないようにしようと思っています。もう少し狭く深いところにフォーカスを当てて、日本が抱える現状への課題にアプローチします。
言葉としてのSDGsでなく、結果としてSDGsにつながるアクションをしていきたいのです。
サーキュラーエコノミーの概念を意識する
ということで、SDGsどうのこうのよりも、まずは自然環境のことも踏まえながらサーキュラーエコノミー(循環型経済)の概念に基づいて、色々アクションを考えていく方がBECKの初期フェーズは身の丈に合ってるかなと思っています。
サーキュラーエコノミーに関してはまた長くなって力尽きそうなので後日書きますが、簡単に記事から引用しておきます。
サーキュラーエコノミー
従来からある「Reduce(減らす)」「Reuse(再利用する)」「Recycle(リサイクル)」の3Rの考え方とは異なり、そもそもの原材料調達・製品デザイン(設計)の段階から回収・資源の再利用を前提としており、廃棄ゼロを目指しています。できる限りバージン素材の利用を避け、回収後のリユースやリサイクルがしやすいよう解体を前提としたモジュールデザインを導入し、修理や部品交換などを通じて製品寿命をできる限り長くするなどの取り組みが挙げられます。この循環型の製品設計は「サーキュラーデザイン」とも呼ばれています。
こんな感じです。これは今ヨーロッパ(特にフランスだったかな?)の方がすごい力入れて頑張ってますね。
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まだ言ってるだけ
色々文章にしたらそれなりにカッコは付くんですが、本当にまだ言ってるだけです。でもチームBECKはこの理想を目指して、時に進路をみんなで変えながら、地道に近づけていけたらなと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました!
シーユースーン。
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