【翻訳】ATEEZという世界 （Singles Korea 2021年9月号インタビュー）
原文・写真：에이티즈라는 세계（2021.8.31）
※原文では常体で書かれているメンバーのインタビュー部分は読みやすさを考慮し敬体で翻訳しました。
2018年デビューからの4年間、休まず走る中で次第に独自の色を見つけてきたATEEZは、いまや国内を超えBillboard、ORICONチャートでも存在感を示している。言葉ひとつ、些細なジェスチャーにも存分に熟れつつある彼らの世界観が光っていた。
2018年デビューからの4年間、休まず走る中で次第に独自の色を見つけてきたATEEZは、いまや国内を超えBillboard、ORICONチャートでも存在感を示している。先輩であるキム・ジョングクとコラボした新曲〈Be My Lover〉で再び新たな活動を予告した彼らに会った。
HONG JOONG
緊張した瞬間 〈不朽の名曲〉に出演し、キム・ジョングク、Rain、PSYなど普段から尊敬していた先輩方の前で先輩方の音楽をお見せした時です。自分たちの公演は「さあ、楽しみましょう〜遊びましょう〜」というマインドでステージに上がりますが、その時ばかりはどう見てもらえるかわからずとても緊張しました。幸い良い反応で激励していただき、楽しい思い出として残っています。
1本の指だけにマニキュアを塗る理由 オーストラリアのある非営利団体が始めたキャンペーンの一環です。1本の指だけにマニキュアを塗るのは、身体的、精神的暴力で苦しんでいる全世界の児童のことを忘れないという意味です。幸せな家庭で紆余曲折なく成長した人々がいる一方で、そうではない子どもたちも多いと聞きました。彼らのために自分に何ができるか考えた結果、自分の持つ若干の影響力を良い目的のために活かすのが良いと思いました。ファッションがとても好きで、特定のブランドの服を着ることで誰かを助けることができるなら喜んで選択することもあります。するとそれに気づいた別の方もまた賛同してくれて、社会に少しでも良い影響を与えます。嬉しいことです。
父の言葉 父がいつも口にする言葉があります。「お前にできないことは他人にもさせるな。」幼い時はわからなかったけれど、ATEEZのリーダーになってから常にその言葉を思い返すようになりました。議論することがあれば多少面倒であってもメンバーひとりひとりの意見を聞こうとしますが、それはHIGHLIGHTのユン・ドゥジュン先輩を見て学んだことです。小さい頃にリアリティショーをよく見ていて、いつだったか先輩がメンバーたちの意見を辛抱強く聞いている場面が出てきました。それがとても印象的だったんです。
私はあるがままの私だ デビューから今まで活動してきて確信したことのひとつは、あるがままの自分を見せる方がずっと良いということです。個人としての自分と歌手としての自分は異なるかもしれないけれど、本質的な性格、価値観、考えは同一であるべきだと思います。表で見せられない行動は裏でもやりません。
無礼は我慢ならない 人が好きでよく交わりますが、礼儀のなっていない人には耐えられません。特に僕よりも僕の周りの人に対して無礼な時に怒りを覚えます。ミスなのか元々の人柄なのかはある程度区別できるから不思議ですね。一線を超える人はなるべく遠ざけようとしています。
振り返ってみれば今が幸せ その時は気づかなかったけれど、過ぎ去ってみればとても幸せだった時期があります。それを経験してみると、今は辛くても後から見ればどれも良い思い出だろうと思って耐えられるようにもなります。コロナのせいで多くの人が苦しんでいますが、僕の場合は独りでいる時間が長くなったことで自分自身ともう少し仲良くなるきっかけにもなりました。
創作がくれる贈り物 作曲をしながら自分だけの世界観を作っていくような気がします。以前は何気なかった日常も、今ではあらゆるものが歌詞の素材になるかもしれないと思って細かく観察しています。確かに以前に比べて日常の多くの時間がさらに特別になりました。今日のグラビア撮影からもどんな歌詞が生まれるかわかりません。
すべては道に通じる 実家を思い浮かべると、なぜか毎朝の通学路を思い出します。我が家は高層で、ベランダから見下ろすと学校に行く道がよく見えました。自分が歩く道と見下ろす道は同じ道なのに、感じる感覚はまったく違うんです。もしかして今お母さんが僕を見ているかな、と思いながら道を歩いていた記憶もあります。今ATEEZが一生懸命頂上に向かって歩いているからなのか、道というものは実にいろいろなことを考えさせます。
SAN
人を判断する基準 とにかく人柄を見ます。どんなに格好良いスーツを着こなしていても、無礼な態度で他人に接する人には好感が持てません。短期間で努力すれば得られる成果もあるでしょうが、人柄は一朝一夕に作られるものではないので、遥かにたくさんの努力が必要だと思います。
ファンに及ぼす影響 ファンサイン会に行くと小学生の子もいるし、幼い子どものいるお母様ファンもいらっしゃいます。ATEEZの音楽をきっかけとして親子のコミュニケーションが生まれるなら、これほど光栄なことはありません。ファンは僕たちから多くの影響を受けますが、それでも僕はファンの皆さんが各自の価値観を形成してほしいと思います。もし自分のせいで間違った考えを持ってしまったらどうしようといつも心配になるので、好き嫌いの価値判断になりそうな話はなるべく自制しています。
肉は我が力 特にお金を使うものがあるとすれば「牛肉」ではないかと。それほど肉類が大好きです。他には誰かへのプレゼントにお金を使います。受け取る人がどんなに喜ぶだろうかと想像しながらプレゼントを準備するのはいつも楽しいです。最近もらったプレゼントの中では事務所代表からいただいたスニーカーが一番記憶に残っています。苦心して選んだ心が感じられたからです。
疲れていてもやること 屋内サイクリング。深夜に帰っても1時間程度は屋内サイクリングをします。パーソナルトレーニングもするし、テニスも楽しくやっています。最近は脂っこい食べ物をできる限り避けて体を管理しています。
メンバーたちから学んだこと メンバーたちは皆勝負欲が強く欲があります。どうせやるなら僕も頂点に上ってみたいです。ただどんな形の成功であれ、8人一緒であってほしいです。互いの共通集合が大きくなったと感じる瞬間は、自分が言おうと思っていた言葉を他のメンバーが言った時。そのくらい思考回路が似てきました。僕は特にメンバーたちの親和力、忍耐心、思いやりを自慢したいです。忙しいスケジュールをこなしていると皆睡眠も短くなり敏感になりやすいですが、それでも僕たちよりさらに早起きして衣装を揃え撮影を準備するスタッフの方々の苦労を考えて笑顔を作ります。
努力すればやってくるもの 特別に大きな幸福があるわけではありません。水を飲む時の喉越しが気持ちよくて幸せを感じる人もいます。日常に幸せがあるのに気づかず通り過ぎていたのではないかと思いました。それで最近は自分も相手も幸せになる方法を見つけました。褒めること！「君、今日はなんだか格好良いね」「君は背が高くていいよね」など、心に浮かぶ良い気持ちを必ず言葉で表現します。
家といえば思い出す祖父母 実家を思い浮かべるとまず最初に、祖父と祖母がお揃いの体操着を着て散歩していたのを思い出します。いつも仲の良い祖父母の姿を見て育ちました。デビュー後も1～2日の休暇があれば必ず南海に帰り、おじいちゃん、おばあちゃんに会うことで心が安らぎました。そんな祖父が少し前に亡くなりました。葬式場で涙をこらえ、宿舎に戻ってからソンファ兄さんに慰められておいおいと泣きました。今でも胸が痛いです。
息子は父に似る 父は外でどんなことがあっても家ではまったく顔に出さない人です。父だから、夫だから多くのことを我慢したと思います。僕も似ている部分があります。並大抵のことでは辛くてもあまり顔に出しません。こういう所を心配して気遣ってくれる周りの人が多いため、最近はわざとでも感情を露にしようとしています。確かに心が少し楽になる面がありました。
SEONG HWA
デビュー前の自分 自己肯定感が高い方ではありませんでした。前髪で顔を半分くらい隠して歩くほどでしたから。小学生の時から歌手の夢があったけれど、両親にはっきり伝えることもできませんでした。ミュージカル俳優になりたいから実用音楽科に行きたいと遠回しに話しました（笑）。今ではファンの愛のおかげで自信を取り戻しました。誰でも自分の可能性を信じ、何でも堂々と挑戦してほしいです。自分が輝ける方法について悩むには人生は短いです。
長男 実は学生時代は年功序列が徹底していました。男子高校に通っていたし、対外活動も多かったためです。挨拶は基本で、先輩が後輩の面倒を見なければならないという義務感も大きかったです。やはりチームの最年長なので今も少しはそうです。最近は弟たちに知りたいことを尋ねたり、学んだりもしてそういうプレッシャーがかなり軽くなりました。
ときめきと緊張の間 初めてステージに上がった時はとても緊張してたけれど、ひとつずつクリアしてきたのが成長要因になったと思います。バラエティやコンテンツ撮影など新しいものを始める時は怖れもあるけれど、一人ではなく8人が一緒なこと自体に励まされます。皆で一緒にやれば何でも成し遂げられるという気持ちでマインドコントロールをします。
完全体 ミンギまで8人がひとつになるとやはり安定感を感じます。長い間一緒に過ごしてきたので、お互いに何が好きで嫌いかよくわかっています。お互いに配慮する僕たちの姿が本当に健気で愛しいです。
愛する時間 スケジュールを終えて宿舎に帰った時。そして次の日が休日なら申し分ありません。朝起きてソファに寝そべり、ゆったりと時間を過ごしておしゃべりをする時はまさに癒しそのものです。ささやかな幸せです。
ゆとりができれば 故郷に行きたいです。学生時代に一緒にダンスサークル活動をした後輩たちは、今でも歌手ではない人間「パク・ソンファ」として向き合ってくれます。もちろん僕抜きで家にテントを立てて遊んでいる写真を送ってきた家族にもとても会いたいです。
記録の力 本やドラマ、映画を見る時、あるいは会話をしながらでもピンときた単語や文章をメモ帳に書き留めています。現在のリストの中では「失敗するのが恥ずかしいのではなく、挑戦しないのが恥ずかしいのだ」というフレーズが特に気に入っています。やってみもせずに怖気づいていた過去を反省しましたし、失敗に対して寛大になってみようかと思うようになりました。
YUN HO
忘れられない誕生日 2019年米国ツアー期間が誕生日と重なり、ほぼ毎公演でファンに祝ってもらいました。サプライズの誕生日ソングを歌ってくれた時は本当に感動しました。
小言 小さい頃はぽっちゃりしていたので、「食べすぎだ」と父によく小言を言われました。父は今、「あの時もうちょっと食べさせていればもっと背が高くなっただろうに」と悔しがっています。
最近の一番の関心事 携帯ゲーム機です。もともとパソコン専用のゲームだったのでとても楽しみです。電子機器が大好きで、各種機械、ゲーム機、部品などの購入がお小遣いの主な使い道です。もちろん失敗も多いです。最近買って放置しているアイテムとしては望遠鏡があります。
格好良さとは 派手なものよりも自分に合っているもの。何よりも責任持ってやることを全部やりながら、端正できっちりした態度を維持すること。
目 顔で一番気に入っている場所を選ぶなら目です。そろそろアイクリームを塗らないといけなさそうです。
お互いに良いシナジー どんなに辛いことがあっても、ATINYの無条件の応援を見て感情を整えています。ATINYは僕からエネルギーを得るといいます。お互いに良いエネルギーを与え合う関係で幸せです。
最近胸に刻んでいる言葉 常に初心を忘れないようにしよう。あわせて自分自身も失わないようにしよう。
演技への関心 最近「イミテーション」というドラマに出演し演技を経験しましたが、もっと上達したいという欲が湧きました。いつか「ハイキック」シリーズのようなシットコムで生活演技をしてみたいです。スリラーやホラーも良いですし。
お前のものは俺のもの 最近宿舎が移って引っ越し荷物が混ざってしまった結果、これは誰のものなのか持ち主を探さないといけない状況が生まれました。服や下着まで全部。持ち主を探すこともあるけれど、区別せずに着ることもあります。本当に家族のような関係なので可能なことです。
自分たちが本当に仲良くなったと感じる瞬間 昔はこれはどう？あれはどう？と、お互い意見を聞き合いとても慎重でした。やはりまだそれほど親しくない状態だったので不要な誤解が生じないようにとのことでしたが、今はどう話しても理解してくれるという信頼があります。お互いの真心を知っていますから。
思春期の思い出 両親は弟が生まれる直前まで、僕の一挙手一投足をビデオカメラで撮ってくれました。中学校の時にその映像を見て、自分がこんなにも大きな愛をもらいながら育ったのだと身にしみて感じ、それ以降疾風怒濤の思春期が消えたような気分でした。おそらく少しは大人になったのでしょう。
朝のルーティン 毎朝スケジュールに向かう途中、マネージャーさんたちとドライブスルーでコーヒーやトーストを買って一日をスタートします。メンバーが8人もいるのでいつも食事代並みのコーヒー代を支払うことになりますが、それどもこの時間がとても大切です。
WOO YOUNG
ステージの下で起きること 公演を前にメンバーたちと雑談しながら緊張をほぐすことがあります。会話のテーマは主に「この後宿舎戻ったら何食べる？」
ニュースを見ると 児童虐待関連報道が一番心が痛みます。幼稚園に通う幼い弟がいるのでなおさら。
言うことは言うタイプ ちょっとギスギスしたとしても自分のバリケード内の人々に対しては苦いことを言います。「今の君の姿が心配だ、将来後悔しそうだから言いにくいけれど話したんだ」と言うと、大抵心から感謝されます。
ライバルは自分 他人との比較は心の健康に良くありません。常に去年よりも今年、今年よりも来年の自分に期待するタイプです。以前のチッケムを見るとそれでも段々実力が伸びているようで安心します。
格好良さの定義 高い位置まで行った時にその人の本性が現れると思います。その位置に立った時に謙遜な人が真に格好良い人。
責任感 ソロと違ってグループは一人の過ちでチーム全体が揺らぐ可能性があります。自分だけうまく行こうという利己心もチームを危うくします。だから常に注意しています。
歴史オタク 韓国史にすごく関心があります。偉大な王は世宗大王、可哀想な王は息子を米櫃に閉じ込めた英祖大王。興味の赴くままに本を読んでいたら、学校で韓国史で90点をもらったことがあります。
違っていて良いこと 慰められたい時は優しいソンファ兄さん、気楽に過ごしたい時は何でも受け入れてくれるサン、考えが込み入っている時はホンジュン兄さんのところに行きます。
MBTIはESFJ 面倒見が良く、人と仲良くなりたい性格なので、他人のことによく口を挟んで助けてあげるのが好きです。サンは肉が大好きなのに不味い部位を不味く料理して食べているので、真空調理器を買いました。料理が趣味で、コチュジャンチゲも得意です。
4人の男がいる 我が家には男が4人います。父、僕、兄、弟。母はいつも3人息子の名前を一緒に呼ぶ癖があります。受話器越しに聞こえる母の「あらあら」という声が好きです。幼稚園に通う弟は、カバンに僕の顔を貼っていても先生が誰かと聞くと教えないんだそうです。負けず嫌いの弟はATEEZが賞をもらえないと悔しさに涙をこぼします。
同床異夢 去年厳しく15kgを減量しました。食事調節と運動を並行しましたが、達成感が人生で3位以内に入るほど満足しました。しかしファンたちは「ウヨンが1gでもなくなるのは嫌だ」と心配しました。やっぱりファンしかいません。
現実的な男 現実的なもの、蓋然性のあるものが好きです。どんなに悲しい映画でも現実味がないと涙が出ません。例外的に「ハリー・ポッター」は好きです。マーベルシリーズも好きで、フィギュアを集めています。
YEO SANG
ATEEZは最近 キム・ジョングク先輩とコラボレーションアルバムを出しました。第1世代のKPOPミュージシャンと音楽の仕事ができるだけでも光栄です。長い経験から来る余裕からして確実に違います。生きていてこのような機会が再びあるでしょうか。
90度の挨拶 歌謡界の先輩方、事務所代表、そして僕たちのステージのために頑張って下さるすべての方々に丁寧に挨拶をします。基本的な礼儀だと思います。道徳や良心にもとる行動についてのニュースを見ても思います。最近接したニュースでは、コロナで苦労されている医療関係者を見て深い感謝を感じました。残念な現実ですが、皆最低限守るべきことを守ってくれればどんなに良いだろうと思います。
恋しいもの 高校卒業後、仲良い友人たちが海外旅行に行ってきたようです。僕の生活の都合上一緒に行くことはできませんでしたが、その時ばかりは少し羨ましかったです。
情熱を感じる瞬間 ファンの応援の声を聞くと心の中で花火が上がるような気分です。ソウルをスタートに海外ツアーを計画していたのに、コロナによって最初の公演のみで止まってしまいました。一度試行錯誤を経て修正部分や改善点などを綿密にチェックしたのに、より完成度高い姿を見せることができず悔しいです。
僕たちはひとつ それぞれ違う8人が集まりひとつのチームを作りました。不協和音が生まれてもおかしくないけれど、僕たちはそれぞれの長所はさらに際立たせ、短所は互いに補い合って結束力を固めています。生放送で順番にコメントをするところでうっかりタイミングを逃したら、自然と別のメンバーがその場を代わってくれます。またパフォーマンスで動線が絡まると別のメンバーがミスをカバーします。僕たちはお互い目を見るだけでその時の気分や悩みが全部読み取っているように思います。
格好良さとは 人によって基準が違うでしょうが、僕は音楽、健康、そして自分の内的な部分まですべて揃えたいです。自分が得意なことがあれば自慢せず、それ以上に地道に努力する人が格好良いと思うからです。権威的に行動するよりも、周りの人を良く励ましケアしていれば、後日自分も格好良いおじいさんになっているのではないかな（笑）。
これからのヨサン 今の位置からさらに前進するために不断の努力をしています。どんなに忙しくても必ず守るルーティンは「入浴してから寝る」「体力補充のためのビタミン摂取」「こまめに運動する」です。愛するファンの前にもっと長く立てるよう、健康管理も、練習も、音楽作りも地道に続けるつもりです。
MIN GI
結局は自信 緊張した時は「自分は最高だ」と思うと力になります。僕は中学生の時からそうでした。できなかったからって何だ、自分が最高なんだから、失敗したからって何だ、それでも自分は最高だ、とずっと自信を吹き込んでいればできないこともできるようになります。完璧である必要もありません。完璧すぎると人間味がないですから。
後悔と反省は紙一重 一年を締めくくる時、あるいは失敗したと思った時に中間評価のような感覚で振り返ってみます。その時気にかかることがあっても後悔はしません。むしろ「これからやらなければ良い」と反省します。自分の失敗を認めるのはかなり苦痛ですが、それでも向き合います。人が自分をどう眺めるかと同じくらい、自分が自分をどう眺めるかも重要です。僕は胸を張って自分を眺めたいです。
敏感、その後 コロナでストレスが増えたからか、人々が少し敏感になっているような気がします。敏感な時は相手に棘のある言葉を言いがちです。問題はその後。自分の言葉で誰かが傷ついたのが明らかな時に、謝る人と謝らない人では雲泥の差です。
幸せなプレッシャー ダンスと歌をお見せしたくてデビューしましたが、公人としての責任感、正しい生活の仕方については具体的に考えていなかったのも事実です。自由に生きたかったのでこのような責任感が少し負担でしたが、一方では良かったとも思います。いつも成長する機会が開けているという意味でもあるので。
ファンの意味 ファンの愛を感じます。コロナ以前はコンサート場で出会う嬉しそうな表情から、今はSNSの言葉から確かめます。僕が嬉しい時にもっと喜んでくれて、悲しい時にはもっと悲しんでくれる存在が世界にどれだけいるでしょうか。
漠然とした感覚 音痴でリズム感もなかった僕が歌手になるかもと漠然と思ったのは小学校の時です。家族と一緒に車でラジオを聴いていたら、キム・ジョングク先輩の〈Loveable〉が流れたあの瞬間、言葉にできない幸せを感じました。誰かにこのような幸せをプレゼントするのも良い人生という気がしました。僕はいつ何をするという具体的な人生計画を立てるのですが、15歳からダンスをして20歳でデビューするという計画がすべて実現しました。そのことにいつも感謝しています。
金銭管理の技術 収入が入った時はいつも7:3か6:4に分け、多い方を預金に入れて少ない方を節約しながら使っています。最近は財テクにも少しずつ挑戦していますが、今の所は守れています。若くても自分で金銭管理をするのは、失ってもいいので経験を積んでみたいからです。経験ほど人生に役立つものはないと思います。
同世代への励まし 同世代の子たちの大部分が、どんな理由であれそれぞれ大変で困難な時期を送っていると思います。危機を脱しようという過程で、今すぐ何かすごいことをしなければいけないという強迫感を抱きがちですが、小さくささやかな達成を積み重ねながら幸せを見つけられたら良いと思います。僕も常に小さな幸せを探しているところです。
JONG HO
幼い頃のジョンホ 歌を愛する子どもでした。学校代表で童謡大会に出て1位になり、ソウル市全体では2位でした。その後専門スクールに通いオーディションに合格して練習生になったんです。一家の大人が皆スポーツ選手出身なので、自分もサッカーをやろうかと思いましたが結局は歌手が夢になりました。後悔はありません。
人見知り克服期 すごく人見知りが激しかったですが、ファンサイン会をきっかけに変わりました。初対面のファンに何百人も会って、その人たちが自分を好きでいてくれるから気楽に接することができました。
会話法 相手の気分を害さないように気をつけながら、自分の意見はしっかり伝えます。そうしていたら口達者になった気がします。小さい時からそういうスキルを習得したような気も（笑）。
健康に気をつけて！ 両親と電話するとよく言われる言葉です。遠く離れているし、食事をよく取れていないのを知っているのでいつも心配しています。デビュー前は毎年家族と済州島や釜山に旅行しました。いつだか父と2人で海雲台のビーチに座って夕日を眺めたことがあります。何も言わずずっと海を眺めていたあの時の場面は一生忘れられないでしょう。
幸福とは お金がいっぱいあれば幸せか？やりたいことをうまくやれたら幸せか？毎日考えが変わります。まだ探している途中です。
熱い悦び ファンの歓声を聞くたびに鳥肌が立ちます。そしてエネルギーをもらいます。〈不朽の名曲〉や〈KINGDOM〉 のような競演プログラムに出た時、スケジュールも多く準備期間が短かったので練習不足のことが多かったです。心配していたよりは成果が悪くなくて良かったです。
実の兄弟 練習生時代はそれはたくさん喧嘩しました。愛嬌がない方なので、兄さんたちが残念がることもありました。そういう時は「家族なのにわざわざ」と言っていました。敢えて話さなくても、表現しなくてもわかってくれるだろうという信頼があります。それほどお互いへの理解が蓄積しています。反対にふざける時は一定のラインを必ず守ります。そのラインを知った時が、お互いをよく知っていると思うようになった時点です。
言いたいこと 見せたいことも、やりたいこともまだまだ多い若い年齢です。これからもずっとファンに真新しい姿を見せていきたいです。それは歌かもしれないし、作品かもしれません。自分が選んだ選択肢が何であれ、最後までしっかりと完成させたいです。