動けない。初めての救急車。
スマホは持っていた。自分の症状を検索していた。
脳出血だと激しい頭痛が起きるのかなぁと勝手に思い込んでいたので、脳が痙攣したのかなぁとか思っていた。
倉庫の床に仰向けになっていた。
動けないから、「無駄な抵抗は止めよう。」と思っていた。
担当のマネージャーに連絡しようとしていたが、止めてしまった。
「この状況なら、病院だな。」
確信した。
店のスタッフさんが「ディベロッパーさんに連絡して、救急車お願いしましょうか?」と言われて、即頷いた。
救急車に乗った時の記憶は、救急隊員の方に「スマホのロック番号は?」としきりに言われたことだけ。
目覚めたら、搬送された当日夕方だった。