12/24 初めての卵管造影検査
今日は検査で11時半以降禁食しなきゃいけないのに思いっきり寝坊してご飯を食べるタイミングを逃す。しかし禁食する直前までお腹いっぱい食べたりしてもいいのだろうかとか思っていたので悩みの種が減ったと思おう。夫にいれてもらったコーヒーだけ飲む。夫は今日の検査に行かず家でのんびりすると言っていたがやっぱり来てほしいなと言うとすんなりOKしてくれて、仕事の都合もなんとかつけて一緒に行ってくれることになった。病院は入院する人以外は付き添いの人はご遠慮くださいとの事なので検査の間はカフェかどこかに行っててもらわないといけないのだが優しい。一緒に電車に乗って初めての駅で降りる。駅前の感想を喋りながら地図を見て病院に向かう。いつもの不妊クリニックではなく今日は系列の産婦人科も併設している病院での検査だ。何フロアもあるし、妊婦さんもいるのでいつもと雰囲気が全然違う。病院の入り口まで一緒に来てくれた夫とバイバイして中に入り受付で紹介状と保険証を渡す。待合室には患者さんと付き添いの人もいたので賑わっていた。少し待つとすぐ診察券を渡されX線室に案内される。中に入って検査用の使い捨ての服に着替え、持ってくるように言われていたナプキンと生理用ショーツは検査後看護婦さんに介助されながら履くらしくセッティングした状態で荷物の一番上にわかりやすく置く。スリッパを履いてレントゲン台の上に乗る。台が回転して仰向けになり看護婦さんに位置を調整される。お尻の下に汚れ防止のシートを敷かれ足の位置を調整してくれる。なんかお盆のようなものも置いたらしく当たったら冷たいかもしれませんと言われる。見えないから不安な気持ちにならないようにという配慮で色々説明してくれているのだろうが緊張していてよく聞き取れず怪訝な顔をしていたらもう1人のベテラン風の看護婦さんがサッとやってきて明るく大きな声で説明してくれた。先生が来るまで待ってくださいねと言われたがすぐに男性の先生が来てささーっと「器具を入れますねー」「消毒しますよ少し冷たいですよー」「チューブを入れますねー」「風船を膨らませてるので少し圧がかかってます」「抜くので引っ張られるような感じがしますよー」と色々口頭で説明してくれながらどんどん進めていく。あまりにも早くて気付くのが遅れたがお腹が痛い。生理痛のような便意がきて今にも出そうなそんな感じの痛みだ。子宮内を造影剤で満たして卵管の通りを見る検査なので子宮が圧迫されていて痛いし、左側の卵管が詰まっていたらしくで通らなくて痛い。弱々しく「痛い、、痛いです、、、」と訴えていたら看護婦さんが「鼻からゆっくり深呼吸してね、ゆっくりよ、そうそう上手よ」と声をかけてくれる。呼吸に集中していたのでもう下半身で何が起きているのか途中からわからないがとりあえず生理痛のような痛みがあるのに下半身丸出しで他人に見られているのが変な感じだ。認知の歪みって感じ。少ししたら終わったらしく「もう痛いのは終わりよ、頑張ったわね」と言われてとても労られる。いつの間にか看護婦さんが私の生理用ショーツを持っていて「履けそうになったらでいいから教えてね」と言われたので履きますと言って履かせてもらう。最後のところだけ自分で手を伸ばしぐいっと履く。自分で履けたことを看護婦さんたちに褒められて気分は幼児だが悪くない。お腹痛くて気持ち悪くてぐったりしているので本当に頑張れないのに私えらい。検査だけでこんなに痛くてヒーヒー言っていて自分はいつか妊娠出産なんてできるのだろうかと不安になってしまう。やれるだろうか、いややれる気がしない(おい)。看護婦さんは「この後30分くらいお待ちいただくので起きれるようになるまで休んでいていいですからね。もう痛いのは終わりですからね。もう飲食して大丈夫ですからね。少し周りで作業しているのでウロウロしていますけど気になさらないでくださいね。何かあったら声をかけてくださいね」と朦朧としている私に声をかけてくれている。声が明るくて聞いていてほっとする。少しじっとしていたら動きたくなってきたので看護婦さんに起きたいですと声をかけて台を回転させてもらう。着替えて荷物を持ち病院のカフェテリアでクラムチャウダーとバゲットを食べる。夫に検査が終わったよーと進捗を報告しぼーっとしていたら20分しないうちにモニターに番号が表示され呼ばれたので食器を片付けてX線室へ戻る。書類を渡され、この後問診で医師に渡すように言われて待合室でまた待つ。診察室に呼ばれて入ると検査した人とは違う若い女医さんが座っていた。結果は卵管の右側は問題なく通っていたが左側は完全に詰まっていて全く通っていないということだった。卵子は月に一度左右のどちらかで排卵するのだがもし左側で排卵したら妊娠の可能性は無いという感じで、卵管を通す手術をするなりの対応は可能らしいが私の年齢を考えると体外受精に進むのが現実的なところである。痛くて気持ち悪いのが続いていたので体外受精に進むというのにすごくショックを受けてしまい考えがまとまらず「夫と相談します、、、」と言い診察室を出て夫に連絡をする。私の落ち込んだ様子を察して問診前はまだカフェで仕事すると言っていた夫がすぐ病院に向かうねと言って駆けつけてくれた。何も考えれず呆然としてお会計待ちをしていた私の隣に座りなでなでしてくれる。小声でポツポツと片方完全に詰まってること、このまま自然妊娠が不可能ではないが可能性が低いこと、手術という方法もあるが年齢的に体外受精を検討した方がいいことを話していたら安心からか涙が出てきた。黙ってなでなでされていたらお会計に呼ばれる。今日の結果がデータで渡され、紹介元の病院に渡すように言われる。なくしそうで不安になる。感染症予防のための抗生剤が出たので近くの処方箋薬局で薬をもらう。待ちながら夫に助成金もあるし体外受精もありかな、やるなら期限を決めてやろうかな、養子って選択もあるのかな、と話すと「全然悲観的に思わないし、妊娠する可能性はある訳だし、とりあえず年末年始はゆっくり自分たちでタイミングを見て来年どうしようか考えよう。養子は仕事関係でやってる人がいるからもし話を聞きたいなら聞けるよ」と言われる。痛みと気持ち悪さでメンタルをやられてる私に比べて夫はかなり冷静で頼もしかった。「今日一緒に来てくれてありがとう」と改めて感謝を伝えると「子供欲しいし、こういうのは積み重ねだからね」と言っていた。夫の口から「子供が欲しい」というのを聞くとものすごく嬉しい。痛かった検査も報われるし、また頑張ろうと思える。うん、頑張ろ。
疲れていたので駅前散策はせず真っ直ぐ最寄駅に帰る。夫は一度自宅に戻ってもう一仕事したいとの事なので私は駅前のカフェであつ森クリスマスをして待つことに。ココアを注文したらなみなみに注いでくれて、席に持っていく途中にドボドボこぼしてしまう。うん、疲れてるからしょうがないなと思いながらソーサーに溢れたココアをこっそり飲む。どうぶつとプレゼント交換をしていたら夫がかなり早く仕事を終わらせてきたので慌てて切り上げて一緒に飲みに行く。クリスマスイブだがみんな家で過ごしているようでいつも行く立ち飲み屋さんは空いていた。店長さんにメリークリスマスと言われて照れる。いつもの瓶ビールを飲んで串焼きを食べて夫とおしゃべりして過ごす幸せなクリスマスだった。スーパーに寄ってケーキを買おうとしたがちょっと買い物してる間に閉まってしまい、ローソンでブッシュドノエルを買って帰る。帰宅後夫がコーヒーをいれてくれて食べたがかなり美味しくてびっくりする。夫の夜作業の仕事に付き合って夜更かしして過ごす。