見出し画像

美術家と料理:深夜のペペロンチーノ

こんばんは、アーティストの新造真人(@makotoshinzo)です。

今晩はペペロンチーノを作りました。深夜なので、一般的なペペロンチーノではなく、仕上げに卵を贅沢に2つ使った「ペペタマ」にしました。

画像1

ペペタマレシピ|
弱火で焦らしてニンニクエキスが滲み出たオイルに、パスタの茹で汁をオタマ一杯分入れて乳化させる。そこにターを入れ、溶け始めたところに、表示時間より90秒短く茹でたパスタを投入。続けて醤油、味醂で味付け。最後に溶き卵を入れて火を消す。余熱で卵とパスタを混ぜ合わさるのをゆっくりかき混ぜながら、待つ。今!!!と止めたくなる少し前に、器に盛り付けて、ローズマリーを散らしたら完成です。

今日は久しぶりに、少し気合いを入れて写真撮影をしました。今後、料理の写真もしっかり撮り、美味しく、そして美しいnoteを投稿していきますので、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。

なので、今回は少し、写真の説明をします。

1番上の写真。これは、「まずは」と、撮ったオーソドックスな写真です。日の丸構図で真上から捉えました。今回は簡単なレタッチだけにしたので、器に写り込んでしまった照明(白い楕円)は放置してあります。今回の料理は「深夜にお腹が空いてしまって、多少の罪悪感と共に作ってしまったペペロンチーノ」です。なので、透明感のある仕上がりではなく、全体的に暗めにしました。

画像2

湿り気のある黒が前面に出てくるように編集し、卵という素材のねっとりした食感を演出するような色温度にしました。少しだけ気持ち紫と橙を全体に忍ばせて、色気が出るように調整したつもりです。お皿、唐辛子、ローズマリーはそれぞれ色味を変え、発色をよくしています。皿の周辺は暗くし、お皿の中が浮き上がるように仕上げました。

つづいて2枚目の写真。1枚目が真上から撮影だったので、今度は横から撮影しました。本来はもう少し上の角度から撮りますが、濃厚な卵のソースを見ていたらお腹が空いたので、距離をおいて、平べったくなるような角度から「モノ」として撮影を試みました。

画像3

3枚目の写真。もう一度上から撮影したものです。今度は真上ではなく、少しだけ角度をつけて撮影してみます。フォークなども水平方向ではなく、斜めに画面に収まるように撮影しました。料理、器、フォークのそれぞれが全体を写さないようにして、画面の外側に想像力が広がるように撮影しました。少しだけ器を斜めに撮影した時の角度が自分の中で一番「しっくり」来ました。唐辛子とフォークが水平になっていることも関係しています。

画像4

最後に4枚目の写真。個人的なお気に入りです。仕事の撮影でしたら、おそらく没になる可能性が高いと思われます。フォークの方向が、一般的に食事に向かうときとは正反対です。しかし、そのフォークが、横長の画面に対して、縦に一本のラインを描いたことで、それが分割線となり、画面に面白みが生まれています。そして、その規則的な直線に対して、隣にあるメインの青い器が四角い画面に対して少し斜めに収まるように配置しました。これは私の性格でしょうが、一見整って見えるけど、よく見ると少しずれていたり、歪んでいる構図に心を惹かれます。

ぼくの本業は美術作家です。しかし、それ以外にも多くのことに興味があり、美術以外に、写真、文章、そして料理の分野でも今後活動を広げていきたいと考えています。写真と文章は有り難いことに仕事をいただきますが、料理関連はまだまだですので、このようなnoteを通して、自分の中の言葉を掘り下げ、自分なりの視点を獲得していく計画です。なにか、面白いお誘いがあればお待ちしています。


いいなと思ったら応援しよう!

新造真人 / ARTISTO🍉
いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。