【消滅都市】タロットシリーズ考察 サヤコ【節制】

YouTubeにて消滅都市のタロットシリーズをウェイト版タロットに描かれた象徴や背景と結び付けてキャラの特性や性質を深堀りしております。
本記事は、YouTubeにアップした動画と節制のタロットについての補足です。

14世紀頃に描かれたとされるヴィスコンティ=スフォルツァ版タロットの節制には、2つの杯を持った女性が描かれていました。杯の中にはそれぞれワインと水が入っているといわれています。

これには中世ヨーロッパの時代的背景が関係しており、趣向品としてワインが高級だったこの時代、人々は水を加えて節約しながら楽しんでいたといった理由があります。

ワインに注いだ水が多すぎても少なすぎても美味しく飲めない。
この節約術と絶妙な水加減で調整する技が節制のタロットの原点となりました。

それもいつしか錬金術の原理に置き換えられ、大いなる業(おおいなるわざ)として性別のない天使が超人的な技術力で液体を注ぐ描写へと変化しました。

ちなみに、節制に描かれた天使は
大天使ラファエルだと考えられています。


ウェイト版タロットの節制に描かれた天使は
片足ずつ水面と地面に触れており、

地面=物質世界(意識)
水面=精神世界(無意識)

を意味するそうです。

(キアヌ・リーブス主演の映画「コンスタンティン」で地獄を幻視・視覚化するとき、両足又は全身を水に浸すシーンがあります。映画の演出的にスクライングのような手法だったのかもしれませんが、私は水面に片足を触れている節制のタロットを思い出しました)


■節制のタロットとサヤコの関連性
天上の世界で一部ストーリーに登場したものの人物像や背景が語られていない為

・ウェイト=スミス版タロット
・トートタロット

動画内では、上記の2デッキの節制からサヤコの能力や立場を考えました。
ウェイト版タロットは右手側にアイリスの花が描かれています。
アイリスとは虹の女神に由来する名前で
・虹
・架け橋
・和解者
・仲介者
などの意味があります。

この花が持つ意味のように、サヤコは地上の人々の想いをアーティファクト(ガワ含む)と共にイデアに渡った本来の想いの持ち主へ、記憶と想いを移し替える或いは渡す仲介者や架け橋的な役割があったのではないか?といった主旨で動画制作しました。

消滅都市のタロットカードだけで考えると、マルセイユ版の絵柄の方が似ているのですが、サヤコの特性を考えてウェイト版とトートタロットに描かれた象徴と背景で解説しています。動画も併せてご覧ください。

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