【考察】ヘブンズバーンレッドのセラフ部隊はなぜ"48"キャラクターなのか?
第四章 後編の配信まであと1週間…!
第四章 前編から約9ヶ月の月日が経ち、
新章の更新を待ち侘びていた方も多かったことでしょう。
わたしもそのひとりです(´。・ω・。`)♡
普段の出来事やゲームの話題を呟く場所がないものですから、一見ヘブバンをプレイしていないように見えますが…
ちゃっかりリリース初日からプレイしてます!
そこで今回はヘブバンについて、1ファンとして少し語らせてください。
ヘブンズバーンレッド(ヘブバン)とは?
ヘブンバーンズレッドはWright Flyer StudiosとKeyが贈る
麻枝准15年ぶりの完全新作ゲームです。
公式サイトによると、物語は人類が滅亡の危機に瀕している世界で、最後の希望を託された少女たちが自分たちの運命と向き合いながら世界を救うために戦うというドラマチックRPGです。
スマホゲーム『消滅都市』や『アナザーエデン』を生み出したWRIGHT FLYER STUDIOS(株式会社WFS)が開発&運営会社に携わっています。
▼対応機種
Android/iOS/Windows(Steam)のプラットフォームから遊ぶことができます。また、アカウントも連携可能ですので自宅ではPC、外出先でスマホといった切り替え方もできます。
あらすじ
セラフ部隊とは?
キャンサーに唯一有効な対キャンサー決戦兵器「セラフ」を使って戦うセラフ部隊の少女たちを「セラフ部隊」と呼びます。このセラフを操ることができる少女たちには何かしらの才能を持っているとされていますが、その才能が何を意味するのかは明らかにされていません。
メンバーは各1部隊ごと6人編成となっており、
現在は全8部隊のセラフ部隊が存在しています。
第31A部隊
第31B部隊
第31C部隊
第30G部隊
第31D部隊
第31E部隊
第31F部隊
第31X部隊
このゲームの特徴として、セラフ部隊を率いる軍の拠点基地には女性しかいません。メインストーリーを追っていくとどうやら男性が存在しない世界ではなく、男女で基地が分かれていることが判明します。
セラフ部隊は全48キャラクター
セラフ部隊に所属する隊員数は全48キャラクターです。
総勢50キャラクター以上に及ぶ個性的な登場人物やスマホゲームとは思えない読み応えのあるストーリー、こだわりの3Dグラフィックへ仕上がるまでには紆余曲折もあったそうです。2022年4月当時に開発会社Wright Flyer Studiosが受けたインタビューではこう語られています。
当初は予算や規模も小さくタワーディフェンス風ゲームになる予定だったところヘブバンの原案・メインシナリオを担当する麻枝 准さんの意向によりRPGへと転換された形となります。
そこに『消滅都市』のディレクター兼メインシナリオを担当していらした下田 翔大さんもチームに加わり、いまのヘブバンへと進化したのでした。
また、同記事のなかでプロデューサーの柿沼さんはこのようにも述べられています。
企画段階ではゲームデザイン上に必要なキャラクターを24人としていたのです。脚本の書き方やゲームデザインの知識がない素人の私的には24人でも十分多いと思いますが、現在の48人までにセラフ部隊が増えたのには下田さんの助言があったからだったのですね。
ただ、ここでひとつ素朴な疑問が浮かびます。
なぜ48キャラクターも必要だったのだろう?
なぜ48キャラクターなのか?
キャラクター数ではあれば30人や40人のようにキリのよい数字もありますし、1部隊の総員が6人構成だとしても36人や42人という選択肢だってありそうな話です。
しかし、「きちんとこの世界に没入する体験を作るためには、48人必要だ」とある通り、48人でなければならない深い理由があるのでしょう。
では【48】という数字はどこから出てきたのか?
この数字について考えてみたいと思います。
【考察】48に由来する星座と数字
⚠️注意
ここからはわたし個人の感想と妄想です。
ゲームの設定や物語で直接言及されたものではないことを予めご承知おきください。
▼トレミーの48星座(プトレマイオスの48星座)
みなさんは「トレミーの48星座(Ptolemy’s 48 constellations)」を聞いたことがありますか?
トレミーの48星座とは、古代ローマの天文学者、地理学者、占星術師として活躍したクラウディオス・プトレマイオス(Claudius Ptolemy)が遺した天文学の著書『アルマゲスト』において定めた48つの星座です。ギリシア文明の天文学を基に設定した48星座は後に「トレミーの48星座」として知られるようになりました。
わたしは今まで『アルマゲスト』という書籍を一度も見かけたことがありませんでしたが、先日たまたま書店の天文学コーナーで翻訳本アルマゲストを発見しました。みなさんも古典占星学や古代の天文学に興味がなければ、きっとプトレマイオスやトレミーさえ聞き馴染みのない言葉ではないかと思います。
▼星座について
星座と言えば星座占いや誕生日に使われる黄道十二星座(12星座)を思い浮かべるかもしれません。
トレミーの48星座は黄道十二星座に加えて、おおぐま座、カシオペア座、ケフェウス座、へびつかい座など北半球で観測できる星座をまとめた総称です。ただし現代の天文学では88星座をあらわしますので、くわしくは関連本で調べてみてください。
古典的な48星座の見方ではありますが、西洋占星術の基礎となった教本『テトラビブロス』にて広く用いられることになり、現代の天文学の分野においても発展の礎になりました。また、トレミーの48星座の多くが古代ギリシア神話に基づいて命名されています。
宇宙の万物は相関関係にあるとされ
古典的な天文学に由来する『48』
こうした神話に倣い、ゲームに登場するキャラクターの物語も最低でも48人格を必要としたのかもしれません。
星座や神話には普遍的な共通イメージがあるとされています。ヘブバンの世界観を広げ、共感性のあるキャラクターを描くためにトレミーの48星座=48名分のキャラクター付けが必要だったのではと、個人的に考えています。
まとめ
この記事を読まれている方のなかには
「星座や天文学なんてヘブバンに全く関係がないじゃないか!」と突っ込まれる方もいるでしょう。
しかし、ヘブバンのあらすじやストーリーを一度思い出して見てください。
キャンサーはどこから来て…
セラフ隊員達は何を手にして戦っているのか?
セラフ部隊には魔術師や占星術師がいたり
サイキッカーは能力を特訓するために何をしていたのか?
ヘブバンには宇宙や天体、地球外生命体、
星々に関連するSFの側面がある一方で、ハイヤーセルフ、瞑想などスピリチュアルめいたワードもたびたび登場します。
占星術と魔術、錬金術はあくまでオカルトですから、科学的根拠のない分野やワードに嫌悪感を抱く方もいるかもしれません。
しかし、ヘブバンをプレイしたことのある人、いまメインストーリーを追っている人のなかにはゲームの世界観に違和感を持っている人もいるのではないでしょうか?
シュミレーションゲームのように基地内でキャンサーを想定した訓練を受けるセラフ隊員たち
探しているものがたまたま目の前に落ちていたり売店に売っている偶然性
プレイヤーが操作する茅森月歌が居るホーム画面と黒い猫…など
メインストーリーではまだ語られていない部分が多いですが、キャラ同士の何気ない会話のなかに多くの伏線が隠されていそうですね。
ヘブバンの世界観を紐解く鍵は、数字や象徴など、言葉では見えないものにも隠されているのかもしれません。
現在ヘブバンではストーリークリア応援キャンペーンを開催中です。
まだ未プレイの人はぜひこの機会にDLしてみてはいかがでしょうか?
WFSのスマホゲーム「消滅都市」のプレイヤーでもあり、西洋占星術やオカルティズムを個人的に探求している、しがない凡人の戯言でした。
個人的に興味を持ったテーマを中心に動画制作しています。YouTubeチャンネルもnote共々ぜひ応援してください(๑˃̵ᴗ˂̵)!★
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