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【体験談】同人ショップでコスプレ店員をしていた頃の話

コスプレショップで働いていたころ、ゴスロリ衣装2点が盗まれたことがあった。

盗んだ犯人は防犯カメラに映っており、すぐに警察に連絡したが彼らは動いてくれなかった。むしろ、盗まれたのは店側(店内のレイアウト)が悪いと言われる始末。ヲタショップだから軽く見られていたのか、それともたかが万引きと面倒に感じたのか。この出来事を通じて、警察に正義はないのだと学んだ。

ゴスロリ衣装を盗んだ人は、その盗んだ服を着て何も感じないのだろうか。

多分、何の罪悪感もないから盗むことができるのだろう。

防犯カメラに映る犯人の顔を見ながら、私は自分が何を失ったのかを考えた。盗まれた衣装は、単なる商品ではなく誰かに気に入ってもらえるよう色々な想いを注いで入荷したものだ。


株式会社が運営するコスプレショップは、営利目的の商売であると同時に同じ趣味を持つ人々が集まるコミュニティでもあった。そんな場所で、他者の思いを踏みにじるような行為が起きたことに当時は大きなショックを受けた。

どんな理由があっても
犯罪を肯定する気はない。
衝動的な欲望をおさえられないのなら
人間の皮を被った獣と変わらないのではないだろうか?

私は因果応報を信じている。
そして、かつてあらゆるものに貪欲だった私も、今その報いとして代償を払いながら生きている。

いつかあの犯人にも何かしらの代償が降りかかることだろう。

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