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子の想像力と、親の思考と
文科省のガイドラインにも、小学校の校訓にも当てはまらず
己の信念のベクトルに沿って突き進む彼女。
この日は、レゴを使って自分の世界観を表現。
常識にとらわれない柔軟性
彼女と一緒に、なにか作るのは面白い。
これはこういうもの
こうであらねばならない
そういったものがない。
あるとすれば、こんなものあったら面白い!
ただそれだけ。
最初に出来上がったのは、猫。
ブロックふたつを組み合わせたら、それで完成。
たったこれだけで、猫になる。
もちろん、その場で名前も決まる。
次は、猫が座るソファーに取り掛かる。
ちゃんと肘置きもある。
猫が座るから、あご置きといった体か。
猫の体にあった、色をチョイスする。
どの色で、どのサイズのブロックを使うのか
すぐさま決定するその早さたるや!
小さな世界の巨匠誕生である。
そして、ソファーを配置して一つの部屋が完成すると
おうちの外壁づくりが始まる。
これがまた、みごとな色使い。
無秩序。
だけれでも、とてもおしゃれだ。
大人がブロックを組み合わせようとしたら、規則性が生まれてしまう。
面白くて、しばし見入る。
そして
秩序や規則性を好む大人は、いそいそと
同じ色、同じサイズのブロックごとに、グルーピングを始めるのだ。
好きなものだけ、つめこんだ世界
グルーピングも終わらせた大人は、こども棟梁の指示を仰ぎながら
ブロックを重ねたり、棟梁に渡していく。
たまには、提案もしてみようではないか。
「ここに、橋を渡したらどうでしょうか」
「それはいいね!」
採用いただきました。
そして、どんどんとこの小さな世界は広がりをみせていく。
そして、残りのブロックが僅かになって
とうとう完成した。
「まだ、少しブロック余ってるけどもう作らなくていいの?」
「もうこれで完成だからいいの!」
今回の提案は野暮だったらしい。
作りたいものができたら、材料が残っていようが
それで完成なのだ。
あとちょっとで全部使えるから
無理やりなにか作ろうなんてことはしない。
それは、大人が考えてしまうことらしい。
執着はしない
こうして出来上がった世界は、作ってしまったらおしまい。
すぐに崩して直そうとはしないが
(ただ疲れて片付けたくないだけだろうか・・・)
それを使って遊ぶつもりはないらしい。
写真に撮ったものの、崩してしまうのは惜しいな
ブロックケースにしまえないのは大人のほうだった。
この小さな世界が完成してから2ヶ月が経とうとしている。
彼女は、もうそんな世界作ったことすら興味はない。
大人だけが、それを壊せずに
ホコリが被らないようにわざわざ布をかぶせて
日の目も見ぬまま、部屋の片隅に置かれている。
これがしまわれるのは
彼女が片付ける気力が湧いたときか
新たな世界が誕生するときか。
大人は静かにそれを見守っていることにしよう。
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