精神医療の闇――閉鎖病棟で奪われる「当たり前の権利」
こんにちは、ちゃまです。
今日は、私が精神科の閉鎖病棟に入院していたときに感じた強い違和感についてお話ししたいと思います。
「ここから出たい」――そう訴える患者さんがいました。
しかし、その方は医師からこう言われたそうです。
「お金の使い方に問題があるから、退院はできません。」
私はこの言葉に大きな疑問を感じました。
お金の使い方が、退院の可否を決める理由になるのでしょうか?
今回は、精神医療における人権と医療の権限の問題について深掘りしていきます。
1. 精神医療の現実と疑問
精神科の閉鎖病棟は、外部との接触が制限され、自由に外出することができません。
入院患者は、医師の判断で退院の可否が決まります。
しかし、ここで疑問が生まれます。
• お金の使い方は個人の自由ではないのか?
• 医療行為と金銭管理は本来、関係がないのでは?
• 医師が個人の生活にどこまで介入していいのか?
精神疾患を理由に、個人の人権が制限されるのは当然のことなのでしょうか?
2. 日本の精神医療の課題
日本の精神医療は、長期入院が非常に多いことで知られています。
これは他の先進国と比べても突出しています。
• 日本の精神科病院の平均在院日数は、約280日(OECD調査)
• 海外(例:イギリスやドイツ)は数週間~数カ月が一般的
なぜ、こんなにも入院が長引くのでしょうか?
2-1. 医師の権限の強さ
精神保健福祉法により、医師の判断で強制入院や退院制限が可能です。
しかし、その判断が不透明であることが多く、患者の声が届きにくいのが現状です。
2-2. 社会復帰のサポート不足
地域での受け入れ体制が整っておらず、退院しても生活の基盤がないために入院が長引きます。
3. 人権と医療のバランス
精神医療において、安全と人権の尊重のバランスはとても重要です。
ですが、現実には医療側の都合で、患者の自由が過度に制限されることがあります。
3-1. 医師の判断は絶対?
医師の判断が患者本人の意思よりも優先されることがあります。
しかし、お金の使い方は医療とは無関係です。
生活上の問題があるならば、医療以外の福祉支援や地域サポートがあるべきです。
3-2. 精神疾患=判断力がない?
精神疾患があるからといって、すべての判断能力がないとは限りません。
患者の意思決定をサポートする制度があれば、より適切な判断が可能なはずです。
4. 海外との比較と改善案
4-1. 海外の事例
• イギリスでは、退院の可否は第三者機関がチェックします。
• ノルウェーでは、患者の地域生活支援が充実していて、長期入院がほとんどありません。
4-2. 日本が見直すべき点
• 退院判断の透明化(第三者機関の介入)
• 地域生活支援の強化(グループホーム、福祉サポートの拡充)
• 医療と福祉の連携(生活支援は福祉、治療は医療)
5. 私たちにできること
精神疾患の有無に関わらず、誰もが**「自分らしく生きる権利」を持っています。
医療の名の下に人権が侵害される**ことは、決してあってはなりません。
5-1. 知ることから始めよう
まずは、精神医療の現状や問題点を知りましょう。
5-2. 声を上げることの大切さ
当事者や家族、支援者が声を上げることで、社会は少しずつ変わっていきます。
5-3. 支援の輪を広げる
地域での支援活動や署名活動など、小さな行動が大きな変化につながります。
6. 終わりに
精神疾患は病気であっても、人権は失われてはならないものです。
「医療=管理・支配」ではなく、**「医療=回復と支援」**であるべきです。
私は、閉鎖病棟で見た現実と、そこで感じた違和感を忘れません。
一人ひとりの声が、未来の精神医療を変えていくと信じています。
あなたは、この現状をどう思いますか?