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統合失調症への誤解を解くために:経験から伝えたいこと
こんにちは、ちゃまです!この記事では、統合失調症という病気に対する社会の誤解や偏見について、僕自身の経験を交えながらお話ししていきます。統合失調症を抱えている人がどのような困難に直面するのか、少しでも知ってもらえると嬉しいです!
よくある誤解とは?
統合失調症に関する誤解の一つに、「危ない人」「予測できない行動をする人」というイメージがあります。僕が一人暮らしの家探しをしていた時、こんな経験をしました。
話しやすい不動産仲介の方に自分が統合失調症であることを伝えると、顔色を変えて「大家さんにはそのことを絶対に言わない方がいいですよ」と忠告されました。その時、社会がこの病気に対して抱くイメージの強さを実感しました。
「危ない人」の背景
統合失調症の特徴の一つに、幻聴や幻覚があります。これにより、本人が認識する「現実」と他の人が認識する「現実」が大きく異なることがあります。たとえば、ある人には「現実A」が見えているのに対し、統合失調症を抱える人には「現実B」が見えている、といった具合です。
周囲からは奇妙に見える行動も、本人にとっては「現実B」に基づく理にかなった行動なのです。時には、「世界を救うために行動している」という感覚を持つ人もいます。その行動が他の人にとっては理解しづらいかもしれませんが、本人は使命感に満ちて真剣に取り組んでいるのです。
こうした「現実B」の中での行動は、本人の中ではまったく変なことではありません。それどころか、大きな意味を持つ重要な行為なのです。この視点を理解できれば、統合失調症の人々に対する見方も少し変わるのではないでしょうか。
家族にも潜む偏見
僕の両親は、祖父母に僕の統合失調症のことを伝えませんでした。「年配の人は偏見があるかもしれない」と考えたのだと思います。ですが、僕にとって祖父母は優しい存在だったので、むしろ隠さず伝えてほしかったです。統合失調症であることは、僕にとって恥ずかしいことではないからです。
誤解を解くためにできること
統合失調症についての説明が足りないことが、誤解を生む原因の一つではないかと思います。たとえば、「幻聴や幻覚がある」というだけでは漠然としていて、本当のところは伝わりにくいですよね。
僕がよく話す「現実Aと現実B」の例は、理解の助けになるかもしれません。「本人にとっては、それが現実であり、変な行動をしている自覚はない」ということを知ってもらえれば、少しでも偏見が和らぐのではないでしょうか。
また、統合失調症の人々が自身の体験を共有することで、正しい知識が広がるきっかけになると思います。僕もNoteを通じて発信を続けています!
まとめ
もっとフラットに統合失調症について話せる社会になればと思います。例えば、最近ADHDが広く認知され、病気というより一つの「個性」として捉えられるようになってきました。同じように、統合失調症も「危険」や「異常」といったイメージから解放される日が来ることを願っています。
僕の友人に統合失調症であることを話した時、「それは才能だね」と言われてすごく嬉しかったのを覚えています。もちろん、統合失調症で苦しんでいる人にとって「才能」という言葉はしっくりこないかもしれません。でも、少なくとも僕にとってその言葉は、前向きな気持ちを与えてくれました。
統合失調症は、正しい知識を持てば「危険」や「異常」ではなく、個々の人生の一部として理解できる病気です。この病気を抱える人が安心して暮らせる社会を目指して、僕もこれからも発信を続けていきます。この記事を読んで、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。ありがとうございました!