日本は人口減少の対策ができるのか?
みなさま、こんにちは🌞
今後、日本は、人口減少が加速して
いくと考えられ、様々な問題が
浮上してくると言われています。
また、2021年に社人研が試算した人口の
縮小の速さによると、200年後の2220年
には1026万8000人、300年後の2320年
には275万1000人にまで減るとされて
います。
極端な話ですが、
そのまま人口減少が続いた場合、
3300年頃には、日本の人口がゼロに
なると考えられています。
すなわち、日本人滅亡です。
人口減になると、何が問題か?
というと、
まず、
日本人は、日本人同士で物を売ったり、
買ったりするドメスティックな国民なので、
国内市場が縮小します。
また、
・税収が減る。
・生産力(GDP)が減る。
・現役世代の社会保障の負担が増える。
・都市部一局集中は止まらない。
(若者は、東京や大阪に出て行きたい。)
・地方の消滅可能性都市が増加する。
などが発生します。
このような状態になることを
人口オーナス(人口ボーナスの逆)に
入った、と言います。
人口減には、「自然減」と「社会減」が
あります。
「自然減」とは、
生死の比率で死ぬ人の数の方が多い
場合のことです。
「社会減」とは、
海外への出国と海外からの入国の
バランスで決まります。
現状、「自然減」は、「社会減」の20倍
となっており、人口減は、ほとんど
「自然減」の影響と言われております。
自然減の原因は、
1.出生数の減少
過去にはベビーブームが2度ありました。
第一次ベビーブーム
(1940年代後半)
戦後まもない頃、兵隊さんが帰って
きてから
第ニ次ベビーブーム
(1970年代)
第一次ベビーブーム世代の子供たち
第三次ベビーブーム
(2000年代に起きる予定だったが
起きませんでした。)
なぜ、第三次ベビーブームは
こなかったのか?
1970年代と比べて、
文化や風潮がガラっと変わっていました。
昔はお見合い結婚が多く、
町内や家族の圧力で、
「結婚するもんだ」という風潮があり
ました。
しかし、2000年代になると、
恋愛結婚で核家族が普通です。
そして、キーとなるのは、「お金」でした。
バブル崩壊後の失われた30年が始まった
頃であり、賃金が上がらない上、
夫の長時間労働と妻のワンオペ育児が
主流、また、結婚しても子供を産まない
という選択肢も増えていきました。
2.日本は、たくさん死んでいる国
出生数より死亡数が上回れば、
自然減が増えていきます。
たくさん死んでいる原因は?
皮肉にも日本はかつて長寿大国でした。
バブル崩壊前は、GDP世界2位の経済大国
で、爆発的に裕福でした。
医療も進化していき、国民皆保険制度
で、裕福で医療の恩恵を受けて、
日本食を食べて長生きしていた長寿の
高齢者にいよいよ天命がきました。
今後、毎年150万人亡くなっていく
のが50年くらい続くと言われています。
出生数が少ない状態で、長寿の方が
大量に亡くなっていきます。
死亡数も出生数もほぼ決まっている
ので、日本は人口が減り続けること
が確定している国家なのです。
2100年には、約6000万人に半減する
ことはほぼ決まっています。
(現在が、約1億2000万人なので)
これは、婚活支援や子育て支援など
小手先の対策をしてもどうにもなりません。
次の時代のために何をするか?
人口が減っていく日本で、どのように
対応するかを考えることが大事です。
日本は少子化対策に消極的で、
少子化対策よりも、ご高齢の方々が
どのように逃げ切るかの方にお金を
使っています。
選挙でベテランに優しい政策の方が
票が入るからです。
他国は、どんな対策をしているか?
移民受け入れ: ドイツ、イタリア、スペイン
その他対策:
フランス→税制優遇
子供を産めば産むほど、
税金が安くなる。
スウェーデン→戸籍制度の変更
婚外子などを認める。
ハンガリー→ 税制優遇
移民受け入れ
税制優遇
戸籍制度の変更
が主な他国での対策ですが、
日本はどれか対策できそうでしょうか?
どれも日本では難しいだろうと思います。
なので、人口減少の未来を受け入れる
しかないというのが結論でしょうか。