ちゅんちゅんの悪知恵
私には4月に1年生なった息子が1人います。(通称ちゅんちゅん)
図鑑と電車が大好きで、学校の図書館、理科室、校内の掲示に目をキラキラ輝かせながら読むタイプです。
「知る」ことに人一倍興味を持ち、キノコ以外はなんでも食べる食いしん坊で、お給食はおかわりの常連さん!
一人っ子特有なのでしょうか?
「〇〇くんがやってたから僕もやる」「〇〇君が持っているから僕も欲しい!」ではなく、
〇〇くんがやってることに惹かれるかどうか?で動きます。
私のことを「ママちゃんはお姫様だから」と言い、(いつまでだろう笑)
ドアを開けてくれたりコップにお茶が無くなったら黙って注いでくれたりと、ジェントルマンな一面も持ちます。
うたた寝しているとブランケットをかけてくれる優しさも持っている男の子です。
そんなちゅんちゅんが最近、親に隠れてゲームをするという技を覚えました。
先日私が出張で家を開けている時に1回。
そこできちんとお話し理解したかと思いきや、今朝、2回目のこっそりゲームを現行犯逮捕←。
我が家は主人が根っからのゲーマー。
ポケットモンスター全盛期だった少年時代が、そのまま大人になってしまった感じです。
DSは4台持ち、スイッチもPS4もあります。
”やることを全部やって、パパがいる時に決めた時間まで”と、ルールの範囲内でやっていました。
主人の雷が落ちました。当然でしょう。2回目ですもの。
我が家では家にいる時は、主人が朝食を用意をしてくれるシステム。今朝は息子の分を用意せず、2人分しか用意しませんでした。
大好きなパパに見放され「作って!!作って!!」と泣き叫ぶ息子。
「飯が当たり前に出てくると思うな!大したメニューじゃねぇけど、1つずつ意味があって父ちゃんもママも毎日出してるんだ!食いたけりゃ自分で作れ!」と言い部屋を出ました。
いい機会だと思って、息子に1つずつ朝食の意味を説明して一緒に作ったんです。
”ヤクルトとヨーグルトは、お腹の調子を整えるために出してるの。
うんちが出なくてお腹痛くならないようにね。”
”果物は3種類。少しずつだけどバランス良くビタミンをとって、風邪をひかずに元気に学校に行けますようにって考えて旬のフルーツを選んでるの。一番おいしい時期のフレッシュなものをね。”
”パンはポケモンでいう体力ゲージ。沢山種類があるのは、毎日「今日はなにかなー」ってワクワクしながら食べて欲しいからよ。”
”牛乳は夏は30秒、冬は40秒温めるよ。体の中がびっくりしないように優しく起こしてあげるの。冬は寒いから少し長くチン!”
ごはんは適当にあるものを出してるんじゃないの。1つ1つに意味があって、その裏に誰かのためを思って愛を込めてるんだよ。
パパもママもちゅんちゅんはどんなに悪いことしても、世界で一番で大切なのは変わらない。この先もずっと。
でもね、大人でも悲しいし傷もつくの。
パパは大好きで宝物のちゅんちゅんに嘘つかれて。2回も裏切られたのが悲しくて傷ついてたんじゃないかな?ちゅんちゅんのことを愛してるけど、どうしても朝ごはんを作る気分になれなかったんじゃないかな?”
さっきまで目線が泳いで動揺していた息子は、私の目をじっと見つめ深くうなずき、
自分で初めて用意した朝食を嬉しそうに運びました。
いただきますは、ご飯を作った人・食材を買うお金を稼ぐパパ・素材を育てた農家さんに感謝を込めて言うのよ。
いつも言い聞かせている言葉だったけど
この日は普段よりも力強く、とても大きな声で「いただきます」を言った息子でした。