暮れなずむ町の 光と影の中で…
今年の阪神タイガースのAREは危ぶまれる中で、ボクは今年もAREをやった。
2024年7月某日。
観測史上最も酷暑だった今夏。兵庫県某所。かつて「絶頂」を感じたあの場所に、ボクは再び舞い戻った。
問われるケツ筋力。流れる脂汗。
“はい、いきますよ〜”
女医が優しく言った。
ボクは、改めて 肛門括約筋に喝をいれるべく、純朴に“ハイ!”と声を出した。
やす子の『ハイ〜〜』ではない。キリッとした“ハイ!”だ。
冷たく狭き空間に、場違いな声が響き渡る。
久しぶりで実感に欠けており、カッチカチの黒くて、硬いカメラが グサッと挿入された感触は、まるで藤子不二雄先生が描いたツチノコのようだった。
麻酔が効きすぎて肛門が自分のものとは思えない。今回はきっとカメラに何かが映るだろう。さすがにヤバい気がする。
「イロイロとストレスあるしな…」
そうした不安が杞憂となるまでに有した時間は約3秒だった。
隣で手を握るナースさんが想像でもお会いできないレベルにセクシーで、気づけばボクはおぼこい顔をして、こみあげてくる笑いを抑えることができずにいた。 数々のAVで慣らしてきたはずのボクの経験値はその浅さを露呈する。
やられた。
今年もか。
引いては寄せる便意と快楽でイカせた後に、突如、 肛門の奥底で空気を送り込まれたような、まるで風船が膨らむ感覚がした。
気持ちイイ。
肛門の奥がとんでもなく気持ちイイ。
結果的にボクは勇気を総動員して演技では絶対にできない恍惚の表情をしていたに違いない。
目からも耳からも、穴という穴から、謎の汁を流しながら、びっくりの佇まいで。道端なら罪状なしで逮捕されていただろう。ぜったいに。
でも皆優しかった。
それで良いんだと。これが大腸内視鏡検査なんだよ、と。
ことが終わると穴に挿入される一部始終を静かに見守ってくれたセクシーナースは自身の肩に寄り添うように促し、ボクを休憩室へとゆっくりと連行した。
足取りがふらふらしている。
麻酔が効きすぎている。ボクは、ここぞとばかりに必要以上にナースに寄りかかった。フレグランスな良い香りがした。
ボクはそのときに感じる奇妙な一連の感情を、“アナルシンドローム”と呼ぶことにしている。アナル童貞を卒業して以降、三年連続三回目の快挙。もはやアナル開通の常連校の域に達した名監督にしか評せないこのワンフレーズ。我ながら、天才的な名付けだと思う。論理的にも、生物学的にも。
と…
話が穴の方向へそれてしまったが何を言いたいのかと申し上げますと、人は過去と決別できないということである。
人間は、自分で経験したことは正確に想像できる生き物なのだ。
話は遡る。
新年早々、いろいろなことがあった。
いや、実はまだ続いている。まるで、誰もが経験しないようなジェットコースターに今、ボクは乗っている。有料版でここに詳細を書こうと決めたし、もしかしたら本にするかもしれないけれども、一区切りがつかないし、いざ書こうとすると手が止まる。
人間は、自分で経験したことしか正確には想像できない生き物だ。
「お前の苦労、よくわかるよ」
ふりかえるとボクは人生で何度も、こう口にしてきた気がするが、それはただ“わかったつもり”だった。
残酷なほどに、そう実感した。
そんな中でも…
『何かを動かしたい。』
こうして久々にひっそりこっそり一旦noteを更新してみた。
そして気づく。あれだけ更新していたのに、最初はnoteの書き方が分からない。ルビのふり方がまったく分からない。記憶の鮮明さは、年齢とともに確実に薄れている。しかしそれでもペンを進めていくうちに次第に思い出してくる。
ああ、これだ。
これが、noterゆづおの文体だ。
人間は、自分で経験したことは、正確に想像できる生き物だ。
『何かを動かしたい。』
来週、今年も丹後ウルトラマラソンにチャレンジする。2年連続のリタイアから、昨年再起を誓ったはずであったが、今の精神力と練習量でゴールできるほどイージーではないのは自分が一番わかっている。なぜなら人間は、自分で経験したことは正確に想像できる生き物だからだ。
『何かを動かしたい。』
ひっそりと、こっそりとインスタグラムを始めてみた。いつかは見つかるかもしれないだろうけどリア友には見つかりたくない。そんな微妙な気持ちの狭間で始めてみた。 一方で自身のリアルをみせてこなかったnoteでは、ちゃんと嘘偽りなくリアルな日常を書いていると思われたい、そう思って併用しようと決めた。
覗き見をしてもしなくても、
誰かと戦争することなくアットホームにいきますので、これからもnoteともどもあたたかく我が家を見守ってくれるならとても嬉しいです。
もしもインスタでコメントをしていただく際は、『家族やリア友にnoteの身バレを防ぐべく』笑、ゆづおではなく「パパ」呼びでお願いします笑
note更新の習慣がなくなり早起きがキツいから、インスタの更新で代用しようとしているんじゃねーか、とのツッコミは禁止でお願いします。
では、またね。