障害者枠と一般枠
障害者雇用とは
☑️国が障害者の可能性を閉ざさないために講じた施策のうちのひとつ
☑️企業に対して一定数の障害者を雇用することを義務付けている。
☑️雇用率には障害者手帳がないとカウントされない。(障害者手帳があると障害者枠一般枠どちらにも応募可能)
法定雇用率
民間企業·····2.2%
国、地方公共団体等·····2.5%
都道府県等の教育委員会·····2.4%
(2018.04~)
法定雇用率を上回ると
↪︎企業は調整金を貰える(超過1人当たり2万7千円/毎月)
法定雇用率を下回ると
↪︎企業は納付金を支払わなければならない(不足1人当たり4~5万円/月)
障害者枠のメリット
☑️合理的配慮が得やすい
☑️大手企業へのチャンスがある
☑️同じような障害を持つ人と出会いやすい
障害者向けの求人サイトを見ると、障がい者採用に力を入れている会社は誰もが知るような上場企業ばかり。一般の学生向けの合同説明会に行った際、障がい者雇用について人事の方に尋ねた際の反応、実際行われている配慮は障害者向けの求人サイトに載っている企業と載っていない企業とで大違いでした。
また、障がい学生向けのインターンシップや説明会からもう既にその障害を持つ人が必要とするであろう配慮が行われている企業もあり、入社後のイメージがつきやすいように感じました。
インターンシップの際に先輩社員の方が
この会社だから同じ障害を持つ人にたくさん出会えたし、身近に仲間がいるから仕事を頑張れる
と言っていたのも印象的でした。
障害者枠のデメリット
☑️受けられる企業が多くない(枠があるのは大手企業の一部で中小企業やベンチャー企業は殆ど枠を設けていない)
☑️職種や雇用形態が限定されていることがある
☑️単純作業が多くなりがち・特例子会社が多い
一方で、志望業界を決めてしまっていると求人サイトを見た時に「え、これだけしかないの?」と思ってしまいます。ただ、求人サイトに載せている企業はごく一部であるため会社の採用ページをみると障がい者向けのページがあることもあります。それでもやはり少ないです。
総合職と一般職の区分がなされているところでは一般職のみの募集となっている所もあります(今見ている段階では少ない)。
一般枠だと?
☑️入社後の配慮をどれくらい得られるかどうかは上司や会社による
☑️選考過程において配慮を頼むことが可能な企業もある
合同説明会の際、人事の方に障がい者採用について尋ねるようにしていましたが、どの企業からも障害を理由に断られることはなかったです。(障害の程度にもよるかも?)
どういう配慮をすればいいのか入社後相談していきましょう、といった回答が多かったです。
また、障害者採用は行っていませんが選考過程で配慮事項をご相談ください・選考において配慮するべきことがあれば教えてくださいと言ってくださる企業もありました。
私の場合
私は、最初は障害者枠を使うつもりはありませんでした。また、変なプライドがあったため自分は周りとなんら変わらないため配慮や支援はなくて平気だ、という考えでいました。
ですが、色んな人の話を聞き、同障の先輩の経験談を聞くにつれ考えが変わりました。
一番のきっかけは人事の方の
障害者と一般枠迷うかもしれないけれど、障害者枠で入ってきてくれた方が会社側としても配慮がしやすいし、なにより働きやすい環境が得られると思うよ。
という言葉でした。
今では志望業界においては障害者枠と一般枠関係なく(障害者枠があれば障害者枠)エントリーしよう・そうでない業界においても障害に理解のある会社であればエントリーしようと思うようになりました。
一方で気になっているのは、
障害者枠で入ったにも関わらず、障害が軽いため障害者であることを忘れられ、合理的配慮が受けられなくなってしまう・障害が重いため重要な仕事を任せてもらえずやりがいを感じない
と、会社を辞めてしまう人がいることです。
こうならないようにきちんと情報収集をしたうえで選考に挑み、選考の際には選ばれることが全てではなく、自分も選ばなければならない・見極めなければならないという意識を持って就活をしなければと思います。