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チャレコミギャザリング2022春開催🌸

みなさんこんにちは。チャレコミ事務局の本田です。4月から一年間金沢大学からの出向でETIC.のローカルイノベーション事業部に在籍しています。
今回は2022年5月20日(金)~21日(土)にオンラインで開催した「チャレコミギャザリング2022春」の様子をお伝えします。今回は初めての参加者も多く、各地域のCD同士の交流の場としてもにぎわいました。

チャレコミギャザリングは半年に一度改めて各地域の取り組みをシェアしつつ、自分たちの団体の方向性や自分自身の取り組みを振り返り、アップデートする機会として開催しています。

1.VBM祭り

初日はチャレコミ名物プログラムの「仮想取締役会」と訳されるVirtual Board Meeting(VBM)を実施。団体の代表者が自団体のビジョンや事業計画をプレゼンし、そこに他団体の経営陣や外部の専門家が仮想役員となり、80分間、事業戦略を根本から議論する熱いプログラムです!

今回は「NPO法人G-net」「株式会社あきた総研」「一般社団法人ワカツク」「株式会社ESCCA」「NPO法人bankup」の5つの団体について2チームに分かれ熱く議論が繰り広げられました。団体としての今後についてから、コーディネーターとしての在り方など、幅広いテーマでVBMを実施しました。

他団体のことを自分事としてとらえ、様々な地域、立場の方とどうしたらよりよくなるのか、を話し合えるとても貴重な機会だと感じました。一緒に悩んでくれる味方が日本全国にいるって素敵!と思う時間でした。

2.テーマ別分科会

A.地域の小規模事業者のM&A仲介サイト「トランビ」創業者高橋氏が登場!
 日本の後継者問題に一石を投じる新たな仕掛けを一緒に話しませんか?

地域の魅力的な取り組みや事業が残り、発展していくために事業譲渡を加速させていくための戦略を高橋社長にお話し頂き、チャレコミ全体との連携、また、各地の地域コーディネート機関の皆さんとの連携などについて意見交換をしました。
トランビは小規模事業者に特化した地域事業者の後継ぎ(=事業譲渡先)を探すためのM&Aサイトです。10年前に、長野市のアスク工業株式会社の高橋社長が、会社の新規事業として手数料無料でスタート。これまでに1000件のマッチング(事業譲渡)を実現してきました。

「家族経営の会社にとって、事業を閉めるということは、演劇でいうクライマックスなので、そこに事業承継という新しい道が来ると、戸惑う地方の経営者もいるのでは?」といった、声や、「地域の良い会社を、みんなの大切な場所を残すためであれば、事業承継のお手伝いをNPO法人としてやる意義があると思う」などの声がありました。

地方での事業承継の難しさ、課題、それに対する解決案がたくさん上げられ、どのような形で進めていくべきかを今後も検討していく予定です!

B.地域における中核人材確保支援とコーディネート団体の持続化 意見交換会

昨年度の中小企業庁事業にて、地域における中小企業の中核人材確保支援の持続化を目的に、その中核を担うコーディネート団体の事業への伴走支援を実施しました。

「まちづくり会社」と「地域金融機関」が連携した伴奏支援の事例を紹介。
地域で持続可能に活動できるコーディネーター団体を増やすためには、どうしていくべきかについて語られました。
地域における金融機関の重要性やそれを支えるコーディネート機能をどのように地域内で作っていくのかを昨年度事業を実施した石川県能登半島を活動エリアにする御祓川の事例をもとに紐解きました。
金融機関だけでなく経済団体なども含め地域の中で多様な主体がコーディネート機能を担っていくことの重要性を再認識する機会となりました。

C.コーディネーターの育成についてみんなで話そう!

コーディネート団体における人材採用や育成について状況や課題の共有を行いました。現在、チャレコミオンラインサロンでは新人コーディネーターの育成・中堅コーディネーターの育成について、「コーディネーター評価シート」や「相互メンター制度」「オンライン勉強会」を行いながら進めています。そうした育成方法についての振り返りと議論を実施。

コーディネーターがどのような存在なのかを改めて理解し、コーディネーターとして、スキルセットの中で自分自身が興味がある、伸ばしたいところはどこかを考える機会となりました。

D.エリアチャレコミ化分科会

地域の中で仲間を広げていくための取り組みや、東北・北海道・北陸などなどの各エリアがチャレコミ化するってどういうことかを実際の事例を交えて話しました。

「エリアでの共通の地図が必要!」という発言もあり、
自分たちがやったことをいかに表現するのか、エリアをどう認識しているのか、描いているビジョンの共有が大切。
描いている以上のことが起こる面白さがエリアではある、といった話が上がりました。エリアチャレコミ化の話がどのように進んでいくのか今後も楽しみです。

4.まとめ


情報量が多く、とても濃い時間を過ごすことができたチャレコミギャザリングでした。
初参加の人が多い中でもたくさんの意見、考えが共有されました。

「単にノウハウ面だけでなく、皆さんの地域への思いだったり、その場にいないと感じられない熱量のようなものも感じられた」

「それぞれの地域や団体が抱える悩みや共通の課題などを知ることができ、地域コーディネーターの役割を考えるとても良い機会になりました」

「各団体ごとに特徴や方向性の違いがあり、思いもよらなかったアイデアや視点を得られる場だと感じた」

などの感想をたくさんいただきました。参加いただいた皆様ありがとうございました。

各地域の取り組みをシェアする中で、全体像を把握することができ、点と点だったものがつながったように感じました。今後は1つ1つの取り組みをより深く知りたいと思いました!また、まだまだ、新米ですが、先輩の話し合いを聞く中で、自分自身、今後どうなりたいのかを考える機会にもなりました。

とっても濃厚な2日間だったのではないでしょうか。次回は秋開催予定です。(事務局 本田)

5.(参考)チャレコミギャザリングって何だろう?


2004年からチャレコミが始まって今年で18年目。実施当初から続いている「ギャザリング」も、その時代に合った形で開催をしていく中で、大きく形を変えてきました。
毎年開催しているチャレコミギャザリング。そもそもギャザリングってどんな場だったのか?という歴史を振り返りつつ、「やっぱりチャレコミギャザリングって素敵な場所だよね!」というお話です。

また、ギャザリングだけでなく、チャレコミ全体の歴史を大きく振り返る動画にもなっているので、ぜひ、これまでの変遷や、ギャザリングの活用方法など改めてご覧ください。


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