怪しい雲行き 後編
移籍するとはいえ、どこに移籍するか。
市内には4つの小学校チームと、1つのクラブチーム(現所属)があります。車で1時間ぐらい走ると、1つのクラブチームと2つのスクールがあります。しかし、送迎の問題を考えると近所の小学校チームに属してほしい。我が市のサッカー協会のレギュレーションでは、どこの小学校チームに属しても構わないとなっています。娘の通う小学校のチームのことを調べると、
「チームはとても弱い。」
「人数がギリギリ。」
「試合が少ない。」
「監督が優しいらしい。」
「最近新しいコーチが来たらしく、活気が出てきた。」
等々でした。
いいのか?
その中で、市内小学校最強のA、女子トレセンで会う子がいるB、自分の通っている小学校のチーム。
この3つの中から選ぶことにしました。
まぁじっくり考えようと思っていた矢先、とある試合の終わりに監督がこう言いました。
「君たちは来年最上級生となる。これからは私(監督)が君たちをしっかり鍛えるから、リーグ戦優勝を目指そう!!」
えっ!?今更どうした??
大量移籍に感づいて、引き留めにかかってきたか?
ざわつく保護者達。今になってなんだ?
すると保護者の一人がこう言いました。
「監督もこうおっしゃっています。みんなで力を合わせて頑張っていきましょうよ。わたしも出来ることはなんでもしますよ♪」
なにーーー!?
オマエ、一番最初に移籍するって言ってただろ!?
コーチの文句、散々言ってただろうがっ!?
これが噂の「辞める辞める詐欺」か、、、。
後に聞いた話ですが、
このご婦人、コーチから
「わたし(コーチ)が○○くんの専属コーチとしてバックアップしますよ。塾で来れない時も、わたしが別でトレーニングします。」
と言われ、コロッと残留宣言です。
私に言わせれば、色ボケコーチです。
さぁ、時間が無くなってきた。次の移籍先を決めなければ。
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