映像シュミレーション思考を身につけよう
きみは普段、言葉で考えているでしょうか?それとも映像で考えているでしょうか。もしその比率を意識していなければ、クリエイターとしてスタート地点に立っていません。
「見ている人の頭に映像が流れるようにする」ってことを東京藝大教授の佐藤雅彦先生がよく話されていましたが、言葉で思考している以上、情報量が少なすぎてクリエイティブでは使い物になりません。
できるクリエイターはほぼ映像で考えていますし、その映像思考の比率を高めようと努力しています。クリエイターで、言っていることがよくわからない人がいます。これは、映像で考えているものを言葉に翻訳してしゃべっているので、言葉で考えて言葉で話すより、時間がかかってしまうからです。
映像って考えるってなんじゃい、って思うかもしれないですが、運動の練習に近いものです。たとえば自分がこう攻めれば相手はこう反応するだろう、という映像シュミレーションを運動だと延々と繰り返して練習しますが、それを仕事におきかえただけのものです。
たとえば何かの企画でも、デザインでも、なにか紙や資料に落とす前に頭の中でさまざまなパターンの映像シュミレーション繰り返します。
言葉は、情報量を落とすことで相手に伝達しようとするローテクです。あくまでコミュニケーションのための手段なので、この言葉だけを使って思考すると情報量が少なくてバカになります。
情報量が少ないから悩むのであって、それはパソコンでメモリが足りないからフリーズしているような状態なのです。なので基本的には映像シュミレーション思考に切り替えれば大幅にメモリが上がり、悩みも無くなります。
ではどうすれば映像シュミレーション思考を身につけられるか、というと、日常で見かけたさまざまなものを頭の中でさまざまに変型させたり、もしこういう要素を足せばどうなるだろう、という映像シュミレーションを繰り返すことです。なにか運動するのでもいいでしょう。
とにかく、映像シュミレーションをする習慣をつけていくと、誰でもできるようになります。言葉を覚える前の幼児も、行動をみていると思考していることがわかります。言葉はまだ使えないので、映像シュミレーションで思考しているのしょう。
かつて君はあかちゃん、幼児だったときに映像シュミレーションをしていたわけで、そもそも出来ていたのです。言葉を覚えて言葉に埋もれてしまうと映像思考は難しくなっていくので、その場合は言葉を思考の中でまず使わないようにしてから、映像思考をやってみてください。
ってこんな感じでコンテンツ論を書きつられていって本にしようかな…
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