山口達也さんの犯罪について、「悪いのは被疑者です」 以上。
1、報道内容
TOKIOのメンバーである山口達也さんが強制わいせつ罪で書類送検されていたそうです。
そのことが発覚してから数日経ちますが、まだ騒ぎが収まることを知らないようです。
まずは報道機関の報道内容を簡単に紹介します。
山口達也容疑者は、自宅に番組共演者の女子高校生を呼び、無理矢理キスをするわいせつ行為をした疑い。
2、山口達也さん擁護派
この報道で一般人でも、芸能人でも、賛否様々な意見が出されているようです。
一応言っておくと、私はTOKIOも山口達也さんも好きですが、「完全に山口達也さんが悪い」派です。
その上で、まずは擁護する声について見てみます。
◎ 「ハニートラップだろう」
◎ 「夜に成人男性の部屋に行く時点で分かるだろう」
◎ 「キスくらいで騒ぎ過ぎ」
◎ 「抵抗くらい簡単にできたでしょう」
◎ 「防犯意識が低すぎる」
◎ 「芸能界にいる以上、この程度の覚悟は当然。」
◎ 「警察沙汰にするのはやり過ぎ・騒ぎ過ぎ」
等々が多いようですね。
これらの意見の多くは大きく2種類。
【行為の軽さに対する損害の大きさ。騒ぎ方】
【意識の低さ】
これらについて疑問を持ち、山口達也さんを擁護しているようです。
スミマセン。
私はこれらの意見全部ブッタ切ります。
3、全面的に山口達也容疑者が悪い派
犯罪ですので、当然山口達也容疑者が一番悪い人です。
擁護派もこれは認めている人が多いですよね。
しかし、私は一番悪いとかではなく、全面的に悪いと考えています。
擁護派が唱えている部分をブッタ切ります。
<軽い行為>
「キスくらいで」
と言いますが、報道されていないだけで違うと思います。
と言うより、
「違う!」
と言い切ります。
罪名を見て下さい。
【強制わいせつ罪】
です。
みんなキスの部分だけに引っ張られ過ぎです。
強制わいせつ罪はただ単にキスをするだけでは問われません。
強制わいせつ罪は、警察の中でも特別な重罪として掲げている犯罪の一つです。
今回は示談が既に成立しており、被疑者も有名芸能人で逃走の恐れが低いので逮捕されなかっただけだと思います。
もし、示談が成立していないとか、有名芸能人じゃなかったらまず間違いなく逮捕です。
私はこの報道を最初に見た時、【強制わいせつ罪で逮捕じゃないこと】に一番驚きました。
ちなみに、
強制わいせつ罪とは、暴行又は脅迫を加えて抵抗を抑え込んで無理矢理に行うわいせつ行為のこと
です。
つまり、キスと言うわいせつ行為の前に、暴行か脅迫が必ず行われているんです。
報道されないので何をしたのかはわかりませんが、キチンと罪状に沿った表現をするなら
【殴ったり、動けないように床に抑えつけたり、紐で縛って動けなくしてキスをした】
【「芸能界にいられなくしてやるぞ!」「抵抗したら殺すぞ!殴り倒すぞ」等と恐怖させキスをした】
と言うことです。
これでも
「そんな軽いことで騒ぎ過ぎ」
と言えますか?
<示談金>
「キスくらいで高額なお金がもらえて、ハニートラップだろう!」
と言う意見も多く見掛けます。
しかし、安易にそのように考える前にキチンと言葉を見て下さい。
【損害賠償請求】
ではなく
【示談】
です。
損害賠償なら被害者から被疑者に請求しますが、示談は逆です。
被疑者が被害者に持ちかけるモノです。
被疑者が示談を持ち掛けなければ被害者は1円も貰えません。
そのため、示談金を目当てにワザと被害に遭いやすい環境に飛び込んだ言うのは不自然過ぎます。
これが示談ではなく、損害賠償請求だったら有り得るんですけどね。
4、個人的な意見
【被害者の非を荒探しして、被害者を悪者にする】
これは日本人の特徴の一つです。
犯罪が発生した場合に、被害者が悪者になるんです。
これは防犯の世界では有名なことでして、他にも様々な理由はあるにせよ、この風土が一番の理由で
【日本は最も犯罪被害に遭ってはいけない国】
とされています。
世界的に見て犯罪は少ないのですが、被害に遭ってしまうと、被害者に厳しい国なんですね。
しかし、防犯意識はかなり低いです。
これは今回の女子高生に限りません。
国民全体が意識低いんです。
女子高生を批判している人達、貴方達も意識が低すぎます。
意識が低い人が、自分の意識の低さを見ることもせず、ただ単に他者を断罪しているだけです。
未成年者の中で一番犯罪被害に遭っているのは高校生~20歳未満です。
圧倒的に、ダントツで多いです。
その理由は、そもそも大人達に防犯知識がないからです。
大人達にキチンとした防犯知識も、能力もないため、子供に適切な防犯教育が行えません。
そして、適切な防犯教育を行わないまま子供は成長します。
しかし子供は防犯知識がないまま行動範囲が広がるので、犯罪者に狙われるリスクだけが拡大します。
それでもまだ、子供が成長した段階で大人に適切な防犯知識があれば守れるのですが、大人達もずっと防犯知識がないままなので、
「もう大きいから大丈夫」
なんて何の根拠もない安心感を持ち、自由に行動させがちになります。
そのため、成長した未成年者は犯罪者達にとってはカッコウの餌食になるんです。
「貴方達にも適切な防犯知識がないくせに何を批判しているんですか?」
と言うことです。
恐らく、襲われた時に陥る体の状態も知らないですよね?
それを知っていれば
「逃げられたはず」
なんて言葉は出てきませんから。
適切な知識もないまま、防犯的な批判をするのは防犯上邪魔・弊害でしかありません。
被害者を悪者として考えるベクトルの思考自体が、現時点では害悪なので止めて欲しいですね。
百害あって一利なしです。
だから
【犯罪被害に最も遭ってはいけない国】
なんて不名誉な位置付けをされるんです。
5、最後に
意見自体は色々あって良いと思います。
しかし、防犯のプロとして被害者を悪く言う部分だけは特に許容しがたい部分です。
以前書いたセクハラ問題に対する記事
【「セクハラは受け手次第」 この時点で間違っています!それはアウトです】
に通じる部分でも有ると思います。
本当にハニートラップだったとしても、そんなことは論点には成り得ないことなんです!
ハニートラップだろうと何だろうと、悪いのは行為者だけです!
それ以上でも、それ以下でもありません。
山口達也と言う人物の問題として見るのではなく、一つの犯罪事案として見ましょう。
報道の仕方等から、被害者への誹謗中傷が多いことに違和感があるので、本記事を書きました。
そのため、拡散等をしていただき、キチンとした知識を基に判断して、意見して欲しいと思います。
私の記事が少しでも面白い、役に立った、「確かに」等ありましたらスキ、フォロー、はてブ、拡散などを宜しくお願いします。
他にも色々と記事を書いていますので、それらも宜しくお願いします。