家庭環境複雑女が結婚して家庭持ちになった話し

5回位家庭環境が変わってます。
その度に家庭のルールも異なっていて、その家庭に住んでいる人によって許容範囲や家事等の常識が異なります。

親戚の家はマナーに厳しく亭主関白で門限やルールが厳しく、TVのチャンネル権はなし、ご飯中は正座、お風呂は1番最後、「お前は家庭の中で1番下だから、誰よりも早く食べて早く片付けろ」と言われ、食べるのが遅い私はよく怒られてました。

実母と実父と住んでたころは、親が家に居ないのが当たり前で、当時一緒に住んでいた兄と実質2人暮らし(当時兄小6私小1)
お金がおいてあり、目の前のコンビニでご飯を調達してましたが、お金がない日もあり、兄は栄養失調で倒れた事もあります。
(泣き喚く私を宥めたり、自分は我慢して私にご飯をくれるような兄でした)

2番目の義母は元ヤンで口も悪く、下ネタも平気で言うヤンチャな若者でしたが、過保護すぎるくらい子供に愛情を注ぐ人で、私のために怒ったり、褒めたり、美味しいご飯も食べさせてくれました。

3番目の母は厳しい人でした。
真面目で厳しく、父にベッタリの私と、私を甘やかす父をよく思ってなく、自立を重んじる人で、家庭内の家事は、父の分だけやり、洗濯カゴも別、食器も私のは避けられ、徹底的に自分の事は自分でやれ!ってスタイルでした。

父は配偶者が出来たり、親戚の家にお邪魔してる時も、基本的に相手のルールに任せる人でした。

なので、家庭環境が変わる度にその家の常識に合わせて生きてきました。

家を出て一人暮らしして、自由にはなれたけど、帰れる家がある人や実家暮らしの人が羨ましく、大人になった今も過去の生い立ちを引きずって生きています。

家事のやり方を教わってなかったので最初はハチャメチャな生活をしてましたが、友人や恋人に恵まれ、部屋の片付け方やお金の使い方や身だしなみ等を教えてくれたり、自分でマナーや料理等調べて生きていました。

年齢を重ね、周りが結婚をしだし、家庭の愚痴を聞くようになりました。

愚痴の中身は、旦那との価値観の相違や家事の愚痴、姑の干渉や人間性について。
基本的に、育った環境の差で生じるズレが原因です。

私も結婚をしました。友達の愚痴を聞いていたし、家族や幸せな家庭とか結婚生活なんて想像出来なかったため、結婚は躊躇いましたが、この人となら家庭を築きたいと思い、生活を始めました。

初めての結婚生活。旦那と2人の生活。
旦那は話し合いの出来る人で、家事も自分からする。
そして、何よりも話し合いが出来る人で、一緒に許容範囲等や常識等についてのすり合わせが出来たのです。

初めて、人が居ても安心出来る空間を手に入れれたのです。
家庭のルールが違っても怒られなし、何かぶつかりそうでも根本の解決について意見だしをできる。

電気を消し忘れが多い私を怒るのでなく、人感センサーに電球を変えてくれました。
その時に私は感激しました。この人と結婚出来て良かったと。
とんでもない幸運で、今までのしんどさはこの人と出会うために運を貯めていたのだと。

そこでふと気付いたんです。
今まで周りから聞いていた愚痴は、私が幼少期に体験したものだと。

家庭によってのルールの違い、許容範囲の違い、それを今までは意見できる立場にいず、文句や疑問も持たず、ただただ受け入れる事しか出来ず、周りはそんな事理解してくれない環境だった事に。

特に同居の人の愚痴は、過去に私が思った事に近いと思います。
既に出来上がった家庭に入る事は今まで私が経験していた事です。

(あぁ、私は順番が逆なんだ)と、最近は思うようになりました。

いい歳して、未だに過去の生い立ちを思い出し、しんどくなったり、他人の家族や実家が羨ましくなる事もあります。

でも、私には今、居場所がある。
自分の常識を伝えれる人がいる。
毎日毎日それを噛み締めて生きています。