[41]日本を滅ぼす財務省髙山彦行髙山彦行2022年12月16日 12:44PDF魚拓


日本では、建設国債及び特例国債の償還については、60年で償還し終えるという、「60年償還ルール」が用いられています。しかし、海外では借り換えを普通に行っています。
下記の資料の通り、国債償還ルールが先進国の中で日本だけ「財政赤字でも償還」という訳の分からない状態になっています。他国は現実には償還していません。だから海外では、戦争などの特殊な状況で無い限りGDPは成長を続けています。コ〇ナ禍であってもです。
毎年60年前の国債を清算するために予算を充てているので、増税しなくとも17兆円ほど見直せるのです。

2015年の財務省資料「諸外国の債務管理政策等について」に書いている通り、財務省自身がこのおかしな点に気づいているのです。

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gov_debt_management/proceedings/material/d20150417-4-2.pdf.pdf
御覧の通りです。防衛費増額のうち1兆円分を増税で賄うなどという意味不明の方針は、このルールを閣議決定で見直せば良いだけです。おつりの分で、日本の軍需産業の再編や共食いが行われている防衛品や弾薬の購入に充てれば良いのです。それによって、国内経済も活性化します。(アメリカから購入するのは極力なしにしないとダメ)

ついでに財政法第4条の

国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない。 但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。

という太字部分を見直す立法を国会議員は行えば良いのです。

更には、税収は増え続けています。
これで増税って、ふざけてるのかって話です。経済活動が減速して税収減るのが分からないほど馬鹿なの?財務省官僚の殆どは東大上がりのくせに。

(了)

[41]日本を滅ぼす財務省


髙山彦行

2022年12月16日 12:44


経済が成長しなくなった日本経済

 図5は1980年の各国のGDPを1.0とした場合の、成長率を表したグラフです。1980年の時点に対して、何倍になったかを数値として表現しています。



図5 1980年を1.0とした場合のGDP成長率推移 名目値(クリックで拡大)出典:OECD資料から筆者が作成

 この40年ほどで、カナダや米国は約7倍、イタリアが約8倍、フランスが約5倍で、低成長のドイツでも4倍近くGDPが増大しています。中国や韓国はもはやこのグラフの枠に収まらない成長率となっています。直近の2020年のデータが反映された国では、コロナ禍の影響で成長率が下がっている様子も確認できますね。

 ただ、日本だけ1990年ごろから停滞が続き、2019年で2倍強といった低成長となっています。どうやら日本は、前回紹介した労働者の平均所得だけでなく、そもそもの国全体の経済活動自体が停滞しているようです。

 現在、日本は世界第3位のGDPを誇る「経済大国」という立場を維持しています。しかし、経済が停滞し続けていることで、その存在感は年々薄れてきているようです。今後もこの傾向が続くようだと、世界第3位を保ち続けるのも難しいかもしれません。

 それでは、そもそも、なぜ日本は経済大国となることができたのでしょうか。

 多くの皆さんが気付いていることだと思いますが、日本は1億人以上もの人口を抱えている「人口大国だったから」という点が最も大きな理由です。人口が多ければ、たとえ一人一人の生み出す付加価値が低くても、合計値であるGDPは大きくなります。中国が先進国と位置付けられていなくても、GDP世界第2位の経済大国であるのはそういう要素が大きく影響しています。

 ただ、日本は、先進国の中でもより早く大きく人口が減っていくことが確実視されている国です。人口が減る中で今のやり方を続けていれば、経済規模を維持していくことが難しいのは明らかです。その中で、より一層、一人一人の経済的豊かさや、労働者1人当たりの生産性を重視していくことが求められているのです。

次回は1人当たりの豊かさに焦点

 さて、今回はGDPの推移をさまざまな角度から取り上げることで、国としての経済規模の推移と課題について紹介してきました。ここまで見てきたように、日本は、バブル崩壊後から長い間、国全体としての経済成長が停滞してしまっているということが分かりました。そして、急速に成長し続ける世界各国の中で「唯一停滞している先進国」という特殊な立場にあることが見えてきました。

 それでは、1人当たりの豊かさについては、どのように変化したのでしょうか。GDPは国全体の経済規模を表しますが、人口1人当たりのGDPは国民一人一人の豊かさのレベルを表す指標となるはずです。次回以降で1人当たりの指標について取り上げていきたいと思います。

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成長しない日本のGDP、停滞の20年で米国は日本の4倍、中国は3倍の規模に「ファクト」から考える中小製造業の生きる道(2)(3/3 ページ)



2021年04月19日 11時00分 公開

[小川真由/小川製作所,MONOist]

https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/2019/sankou/pdf/term.pdf

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gov_debt_management/proceedings/material/d20150417-4-2.pdf.pdf